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 自然豊かな多摩地区、そこには歴史の宝庫の神社仏閣もありますね。

こんな人のお墓があるとは

2022-03-03 11:13:30 | 日記

この成願寺所蔵の文化財には、鈴木九郎長者墓(東京都指定文化財)鍋島地蔵(中野区指定文化財)があります。ここにある鍋島家の墓所とは、中野在来の寺院で大名家の墓所があるのはここだけです。蓮池(佐賀市東部)の鍋島家は、直澄が寛永16年(1639)5万2600石を与えられ分家したのに始まります。墓域に入ると10基の墓石が立ち並んでいます。手前の自然石が4代藩主・直恒の供養碑、3番目の四角いのが墓石です。銘文によれば、直恒は、寛延2年(1749)に麻布龍土町の藩邸で病死し、衾村(目黒区)に葬られましたが、のちその墓は成願寺に移されました。他の8基の墓は、2代直之・8代直与・9代直紀の子供達のものです。また墓地の右手の奥に鍋島地蔵と呼ばれる地蔵姿の墓碑があり「真如院殿一幻妙覚童女之霊」の法名が刻まれています。とあります。相当由緒あるお寺だったのですね。

立派な不動明王像ですね。

これは、無縁菩薩を葬った場所、無縁法界塔です。

立派な菩薩堂もありました。

こちらが本堂になります。ところで、このお寺の詳細は、曹洞宗寺院で、多宝山と号し、永享10年(1438)小田原最乗寺第5世春屋宗能禅師の教えを受けた中野長者の鈴木九郎が出家して、西新宿の十二社(現、西新宿熊野神社)の敷地内に創建しました。中世には正観寺と称していましたが、江戸時代初期に長者屋敷跡(当地)へ移転し、成願寺と改称しました。天正19年(1591年)に徳川家康により武蔵太田庄成田に5石の寺領寄進を受け、四代将軍家綱以降5石の朱印状を受けた御朱印寺でした。東京三十三観音霊場18番札所です。

大きな扁額が掛かっていました。

                              つづく