この慈宏寺というお寺には、ずいぶん石碑がいろいろあるようですね。
ここは、祖師堂というお堂だそうです。また傍には、こんな竹林もありますよ。
これは、珊瑚樹という珍木だそうです。
本堂に到着しましたが、門は閉ざされています。ところで、この慈宏寺とは、日蓮宗の寺院で、井口山と号します。大宮前新田開墾の名主・井口杢右衛門が開基となり、妙福寺16世の慈宏院日賢上人を開山に招いて寛文13年(1673)に創建したといいます。当寺の本尊は、二体ある「荒布の祖師」の一体で、日朗上人による作だといいます。檀家は新田開発に力をそそいだ人々が主体となりました。当山安置の「荒布の祖師」について、江戸名所図会にはつぎのように書かれています。
弘長元年(一二六一)日蓮上人が伊豆の伊東に流される時、日朗上人は「是非おともに」と願いましたが許されず、鎌倉に留まり日蓮聖人の無事を日夜懇願しました。ある日、浜に荒布を巻きつけた流木を見つめて持ち帰り、日蓮聖人の影像を二体彫り上げました。一体は座像で、目黒区の法華寺に安置され、後に堀之内妙法寺に移されました。もう一体は旅姿の立像で、当山の「荒布の祖師」です。創建当時の伽藍は明治十一年に焼失、現在の堂宇は昭和四十七年に建立されました。釈迦如来などの仏像と「荒布の祖師」は昔のままです。なお、当寺には明治八年に高井戸学校の前身である郊西学校がおかれました。とあります。
さて、ここを後にしてさらに進むと、
このような案内版がありました。近くを見ると、鳥居の先には神社の建物があります。
鳥居をくぐって、この神社を見て見ましょう。
つづく