私は8つも離れた兄の影響で、小学生の頃から結構大人びた音楽を聞いて育ったと思ってる。
小学4年生の頃に初めてかぐや姫の『神田川』を聞いて、びっくりした。
それから結構フォークを聞いてきた。
そして、The Beatlesも、兄の影響で聞き出したのは、中学生になってから。
その頃からテレビを離れ、ラジオっ子になっていた私が聴いてこれまた驚いた曲。
それが、さだまさしの『雨やどり』だった。
きっと、こんな頃だったと思う。髪ふっさだったころだったからねぇ。
こうせつさんといい、さださんといい、男の人なのに細い線の声があの当時は不思議だった。
雨やどりを聞いて衝撃的だったのは、こんなギャグみたいな歌が世の中に出回っていいのか・・と思ったこと。
下手すれば、漫画になるんじゃないか。。とも思えた。
でも、聞けばきくほど、実写のような漫画のような歌の内容が情景として頭に浮かんでくることに、正直カンドーしたのもいうまでもなく。。
それから、さださんの歌にのめりこんでいった中学時代。
私がお世話になったシンガーさんの中で、さだまさしさんと、中島みゆきさんには日本語の美しさを教わったと思ってる。このお二方の歌を聞いて、詩を聞き入り、それを活字で見て、国語が好きになったのかもしれない。
『案山子』と書いて【かかし】
と読むことを、親が子を思うキモチがどんなものなのかをさださんに教わった。
(中学生のころから、バイオリンのために上京していたさだまさしさん自身が、長崎の両親に公衆電話から実家に電話をして“金、おくって。”ガチャンと切っていたという実話もある。)
『敗戦投手』から、野球を知らない私でも、スポーツをしてる人の心意気と勝敗のくやしさを学んだ。
『償い』から、ゆうちゃんの辛さと残された遺族の優しさを、将来自分が車の免許を取ったら事故らないようにしなきゃいけない・・・と真剣に思った。
『前夜(桃花鳥(ニッポニア・ニッポン)』から、トキの日本名はニッポニアニッポンだということを知った。
そして、このころ、7羽に減ってしまっていることも。
『昨日・京・奈良・飛鳥・明後日』から、
修学旅行のだいご味をこの歌からあるある。と思った。タイトルからしてこういうダジャレ的なものをつけることのできるさだまさしのセンスはさすが、落研で磨かれたものだと感心する。
『飛梅』から、太宰府天満宮と菅原公のことを調べるきっかけになった。
『まほろば』から、東大寺の修繕落成式かなんかが、テレビで放送されたのを観たまだ中学生?くらいだったか。東大寺の前で、熱唱したこの歌の印象がとても強烈で、そして、本当に満月の月が背後にあって。
神秘的な歌に惹かれた。
あげるとキリがない。
ここ最近の曲は全くというほど知らないが、さださんくらいだろう。過去に2回もコンサートに行ったことがあるのは・・
いや、大友さんも2回は観たかも。
セロ弾きのゴーシュも好きだし、あ、『パンプキンパイとシナモンティー』では、マスターとマドンナが結ばれたか、最後まで気になってヤキモキしたなぁ。。
とにかく、佐田雅志さんから学んだ日本語の数々、、そしてヘタな芸人よりも面白いMC。
またライブに行きたい。と思い出した五十路の初夏です。