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「その西側には、下老袋の氷川神社がある。一名軍明神ともいい、戦時中は、軍人や出征兵士の参詣人が多かった。本地仏は十一面観音を安置し、江戸時代までは玉泉寺が別当として管理していたが、明治初年の神仏分離で独立した。」
道の右側に石の鳥居があり、石畳の参道が奥へ続いていた。
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鳥居の左側には、小さなお堂があり、中に石仏が立っていた。庚申塔であろうか。
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鳥居の右側に説明板があり、「老袋の弓取式」と「老袋の万作」について書かれていた。
「なお、この氷川神社には、弓取式(甘酒祭)が昔から伝わっている。毎年二月一一日、桃の木で作った弓で的を射て、その年の天候を占う。甘酒と豆腐で作ったおでんが供えられ、神事の後、参詣人にふるまわれる。五穀豊穣を祈る予祝の神事として珍しいもので、県の無形文化財に指定されている。」
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鳥居を潜ると、参道の先にもう一つ鳥居があり、境内には人が集まって何かの作業をしていた。