今はどうなっているのか気になったので、行ってみることにした。
下流の橋の近くで重機が作業していたので、近くで見られるように新河岸川の左岸を歩いた。
いつの間にか土手には菜の花が満開になっていた。
その先の橋の手前に大量の土砂が積まれ、その右端の方で重機が動いていた。
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その下から不老川の上流に向って造っていた道路は、以前より大分長くなっていた。
その道は上流の方まで延びていたが、その上をキャタピラダンプが上流から走って来た。
ダンプの上には、砂利のような物が積まれている。
以前とは、逆の動きをしていた。
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その上流には、別の重機が動いているのが見えた。
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ダンプは、下流の土砂の積み上げられている方へ走っていく。
その少し手前で一旦停止した、重機の作業状況を見ているようだ。
よく見るために、上流へ歩いた。
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土手やその下の道では、近くの園児たちが遊びに来ていて、元気に走り回っていた。
現場を見始めると、急に近く「わー、すごい!」という子供の声がした。
すぐ近くに一人の園児がいて、工事現場を見ていた。
振り向いて他の子供たちにも声をかけたが、遊びに夢中でだれも反応しなかった。
そちらに気をとられている間に、空になったダンプは上流へ走っていた。
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さらに上流へ行き、橋の上から合流地点を眺めた。
2つの川に挟まれた所は、半島のように突き出ている。
前回はここから、工事の様子を見ていたことになる。
その後方にはNTTの電波塔が、ほぼ全身を現わしていた。
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橋の反対側(上流側)を見ると、左岸の土手全面に菜の花が咲いていた。
上流の旭橋までずっと橋はなく、この菜の花もずっと続いているはずである。
この土手の左側には砂中学校がある。
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橋を渡って対岸へ行くと、土手の入口に警備員が立っていた。
無線でどこかと繋がっているのか、常に小さな話し声が聞こえる。
入口の左側には、看板が立てられていた。
そこには「河道内に堆積した土砂を搬出しています」と書かれ、工期は令和3年3月31日までとなっている。
警備員の方に話を聞くと、他に土砂を置くところがないため、この土手下に土砂を集めているらしい。
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反対側の「新扇橋」という銘板の横にも「お知らせ」と書いた看板があった。
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その下には付近の地図があり、通行止めの箇所と迂回路が表示されている。
3倍近い迂回路になるが、土手にはジョギングする人もいて、人は通行できるようだ。
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その下の紙には施行箇所の図があり、現場は赤い色で示されていた。
ここからでは、上流の様子が分からないので、予定外だったが、また以前の場所へ行ってみることにした。
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大分遠まわりして、以前の合流点の場所へ戻った。
川底の道路は上流へ延び、土砂の堆積は多くなっているように見える。
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上流からダンプが土砂を積んで戻ってきた。
川底の道路は川のカーブに合わせて続き、その先で重機が川底を掘っている。
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ダンプは下流の重機の下で、クルリと向を変えた。
上部だけが回転できるようになっている。
180度向を変え、そこで荷台を傾斜させて土砂を下す。
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空になったダンプは上流へ戻り、また上部を回転させると、重機が土砂を積み込む。
2台の重機の間をダンプが行き来する、この繰り返しである。
土砂を川底に敷いて路を造り、川底を掘った土砂を下流へ運ぶ。
川底の土砂とともに、仮設の道路の土砂も運んで徐々に後退していくことになる。
地道だが面白いやり方だなと思う。
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重機の先には川の水面が広がっていた。
両岸に大きな階段があるが、その階段が終わった辺りまで川底を掘ったようだ。
以前、この階段から川底の石の上に下りたが、いまはできない。
また、川底の土砂のうえに生えた野草を摘んでいる人もいたが、それも出来なくなった。
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土手の傍に大きな木があり、ちらほらと花が咲いていて桜だと分かった。