川越雑記帳2(川越見て歩き)

新河岸川で魚と目が合った!


仙波跨道橋のスロープから、新河岸川を覗き込んだ。

梅雨の水を集めて、水が勢い良く堰を流れ落ち、白い波しぶきを立てていた。

今日も特に変化はないなと思ったが、なにか少し変な感じがした。



なにかなとと思ったら、堰の手前側に、大きな魚が横っ腹を見せている。

フナと思われる魚は黒い金網の上に乗ったまま、動く気配はない。

その下を水が勢いよく流れ下っている。

ネットは川幅全体にあり、堰の崩れを防いでいるらしい。



魚はどうしてこんな所に引っかかっているのだろうか?

下流からジャンプしたら、水は無く、網だけがあったのか。

それとも上流から流れに乗ってきたら、網に掬われてしまったか。



網の端までは、魚の身長くらいしかなく、何度か跳ねれば水に戻れそうな気がする。

ここに乗ったとき生きていれば、当然跳ねまわったはずだが、脱出するに至らなかったということだろうか?


スロープを少し上り、川の真上から堰を見ると、魚はネットからずり落ちそうに見える。



魚の目は、恨めしそうにこっちを見ている気がした。


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