その右手の方に、ぽっかりと丸く抜けた所があった。
その青い丸の中に、ちょうど読点のような雲があった。
丸い穴ではなく、周囲の雲の配置がたまたまそう見せているだけだろうが、やはり穴に見える。
左の方にも別の穴があり、手前のすこし灰色の雲がそこを抜けてきたようにも見える。
しかし、これは少し無理かもしれない。
この雲を見ている間に最初の丸は崩れ、中の点も数が増えていた。
まだ夏の雲だが、白い雲から覗く青空は秋のようにも感じられる。
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