川越雑記帳2(川越見て歩き)

44-14 下老袋農民センター



 「もとの道に戻り、五〇㍍ほど南下する。右側に「下老袋農民センター」がある。」



 通りに面した掲示板の隣り、赤い屋根の下に庚申塔があった。
 比較的新しいのか、浮き彫りがきれいに残っている。
 青面金剛と邪鬼、その周囲の日月・にわとり、下部の三猿と必要なものが全てそろっていた。



 南側に墓地があり、入口の両側に石仏が立っていた。
 「以前は玉泉寺があった。承応山勝知院と称し、天台宗古谷本郷灌頂院の末寺だった。開山は不明だが、慶長一九年(1614)に遷化したと伝えられる。中興開山は鎮海で、享保九年(1724)寂している。本尊の阿弥陀仏は、農民センターに安置されている。」



 墓地入口の左側には、石碑の後ろに石仏が密集していた。



 入口の右側には、六地蔵がきれいに並んでいた。

 「この寺から西隣りの関根浅右衛門氏宅あたりまでは「御所蹟」といわれ、道祖土氏系図に出てくる道祖土康成の館で、比企郡老袋城の跡と伝えられる。北にある稲荷神社は、望楼の跡という。」

 「散歩」の記述はここで終わっている。

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