ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

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【世の中は、いつも忘れっぽいから】武雄市立図書館とCCC その後

2013-08-10 06:48:19 | 気になる出来事記録メモ

日経ビジネスオンライン 2013,8,13号「CCCがITで武雄市図書館を”改造”。3ヶ月で26万人が利用」

「事の起こり」(2012.6.29 記事)からずっと気になって追いかけている
佐賀県武雄市図書館CCC業務委託」
の運営開始その後現状報告が、日計ビジネスの記事に上がっていた。

武雄市長の「強引、傲慢」とも受け取られる発言がクローズアップされて、報道されていたが、

結局利用者大幅増で「結果オーライ」の風潮になるのか・・・?

私が気になっていたのは、「図書館」の貸し出しデータが、CCCという一民間企業が一手に独占出来ることだった。「誰が何の本を借りたのか?」という図書館の貸し出しデータは、その人の思考や思想、行動パターンに直結する、とてもセンシティブなデータだと思っている。
歴史的に「図書館」には、貸し出しデータを究極の個人情報として扱い、漏らさない、という鉄則があったのだけれど、現在、多くの公共図書館が民間の「図書館運営会社」に業務を委託している実態を考えると、そんなことはもはや「建前」かもしれない。

図書館貸し出し履歴を気にする私も、某WEB書店で買い物をするのだから、いつどのような本を購入しているか、しっかりデータに組み込まれているのに、利便性を優先しているのだった。本や物品以外にも、生活上の様々なデータが、意識無意識の別なくマスデータとしてどこかへと集約されている。時には個人情報として流出したりさえしている。

「図書館」のあり方だけを守り続ける意味はない、という問題提起だったのかもしれない、と思えて来た。


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貸し出し履歴提供せず 武雄市図書館、ツタヤ委託(佐賀新聞 2012/6/12付け記事)

図書館論争終わった感じ(武雄市長物語 2012/6/12付け記事)
http://hiwa1118.exblog.jp/16040067/

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TUTAYAのTカードが「貸し出しカード」とされることで、利用者の貸し出し履歴データが、CCCという企業に

集約され利用されることを、日本図書館協会(JLA)等が危惧していた。

結局は、「貸し出し履歴は提供されない」ことで決着しているが、この論争時に

武雄市長が「貸し出しデータが守るべき個人情報とは思わない」旨の発言をしている

私の拒絶感はそこにあった。そして、Tカードを利用した場合は「貸し出し履歴」以外の情報はTUTAYAに提供される。

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図書館とはなんだ?という疑問がわいた

ユネスコ公共図書館宣言 1994年採択

図書館の自由に関する宣言 1954年採択 74年改訂 日本図書館協会採択

図書館というものの、長い歴史という観点からはとても勉強しきれないので後に回すとして

「市民が建設的に参加して民主主義を発展させるために十分な教育が受けられ、知識、思想、文化および情報に自由かつ無制限に接し得る」ための施設である、と定義されている。

日本国やユネスコの基本思想は「民主主義」でるから、当然ではあるが、20世紀の大戦でのファシズムや軍事力による人権弾圧、共産主義等の情報統制、への反動を感じる。

そもそも「知」の世界は限りなく個人的に自由である、という基本的概念がある。

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日本は「民主主義国家」であると同時に「資本主義、自由経済国家」であるので

民間企業が運営をするには、収益を「どこかで」上げなければならない。どこで「収益を上げるのか」をきちんと広報し認識し承知の上で利用するのだろうか。


一方、武雄市は多くの地方公共団体がそうであるように、自治体として余裕があるとは思えな過疎の地方都市。
そこでいかにして「図書館サービス」を充実させ経費を削減するか、という経営感覚も必須であることは理解出来る。「図書館」のような大きなハコを利用者が少ないまま維持して行くことほど、無駄なことはない。

武雄市に「代官山蔦屋」のような、施設があることで、市民の満足も大きいはずだと思う。

公共と収益のバランス。

気になるのは

図書館の「娯楽性」の面が強調されていくこと

運営の収益のシステムが知らない間に変わって行くこと

 

実際の「武雄市図書館」を見てみたい、と思った。近いうちに訪れてみたいところです。

 

 


痛みと不安の関係は? (個人的備忘録です)

2013-08-04 21:09:16 | プライベート備忘録

ここ数週間~数日、体調と精神状態が、悪化しているので、いろいろ整理するために書いています。

私は、書くこと&人に話すこと で、かなりいろいろ頭が整理出来ます。

頭の中でグルグル考えているときはかなり混沌としているということなのでしょう。

+++前提

1年半前乳癌stage1B手術、その後35日間の放射線治療、その後5年間以上のホルモン治療の予定で投薬続行中。

やや更年期障害様の副作用あり、ただし気になるほどではない。

精神的不安定にて、投薬治療中。

 

+++現在の身体的症状など

癌:3ヶ月毎の定期検診にてエコー、マンモグラフィー、血液検査実施(MRIは喘息の持病のため行っていない)

7月末~8月初めの検査にて、読影医の所見では問題無し、主治医の所見も問題無し、触診にてしこりを認識しているが、手術箇所(RFAにて凝固箇所)なので経過観察。

精:1ヶ月毎の診察、明後日定期診察予定

前回(7月初め)の診察は主治医が休みにて代替Dr.の診察 不調(意欲低下)を訴えるも投薬変更はなし

意欲低下は徐々に進行している自覚あり。外的要因(人間関係のストレス)も自覚あり。

眠れない状態(眠りが浅く辛い)が続くので、睡眠薬服用開始後、やや深く眠れる実感あり。

 

+++自覚している(困っている)症状及び状態

◆不安、抑うつ状態、意欲低下が日々進行

仕事をしなければならないし、しよう、という思いと、もう何もしたくなく全て放棄したい、という思いが入れ替わり起きる

人に会うことが不安、コミュニケーションに対して自信喪失状態

全般に気力低下 「最も楽しいこと」が出来なくなって来ているので、抑うつ状態進行中と認識

なかなか笑えない

◆食欲低下 

食べることも、料理をすることもしたくない(料理は元来好きなので、ここまで料理が億劫なのは変)

◆痛み

検査及び診察で問題ないので「痛みがあるはずはない」と思うのだが、しばしば起きる痛み。激痛ではなく疼痛だが、痛みを感じ始め「なぜ痛いのだろうか?」と考えし、急激に不安と動揺が起きる。

調べても調べても「痛み」があるという事例は出て来ない。

手術直後から半年間は痛みをとても気にしていた。その後だんだん痛みは和らぎ、気にならなくなり、もうこのまま痛みは出ないと思っていた。また痛み始めたのは7月初旬梅雨明け頃から。キズが引きつるような痛みとは少し違い「ズキズキ」の軽いような痛み。

痛みが出ることで、精神的不安定が増す。「なぜ痛いのか?」が気になって仕方がない。

痛みに伴って、僅かな腫れもあるように感じる。ただし気のせいかも?くらいのレベル。

痛み = 局所再発 という意識生じていることは自覚、ただし、局所再発が起きた場合の後の自分の態度もおおよそ決めている。

局所再発の場合の医師の治療案も、おおよそシュミレーションずみ・・・全摘出+再建手術+抗がん剤治療、ホルモン治療は続行(と予測)その場合に、どういう条件下の場合、どういう選択をするかも、シュミレーション済み。

・・・なのに、いったい私は何が不安で何に対して動揺している?

 

+++思い当たること、徒然

◆痛みの原因 ホルモン分泌の変化 ここ1~2ヶ月なら、考えられないこともない。

◆精神的動揺 人間関係の激変が重なり過ぎて、自分でも耐えられないレベルだと思う。自分で招いていることでもある。

◆波 ここ2年くらいの間ハイレベルのテンションが続いていて、特に今年2月から5月までの無理が、いま相当堪えていることはわかっている。2年のハイレベル期間からすると、そろそろ引き金があれば落ちて行く時期ではある。引き金をここ数ヶ月で引きすぎた感がある。

ハイテンション時に無理をしない、ことがこんなに困難なこととは。

自覚し心がけていて、Dr.に常に釘を刺されていて、ある適度投薬の効果もあるように思っていたが、やはり結果的に無理を起こしてしまっている。やはりこれは病気なのだということが、身に染みて理解出来る。

◆人間関係 半年くらい冬眠したい。

 

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さてさて、この備忘録、後日具体的に役に立つのか?または、「考え過ぎ」という反省の役に立つのか。

 

 

 

 

 

 

 

 


スウィーツ業界のみなさん、ターゲット間違っていませんか?

2013-07-24 13:43:58 | おいしいもの

大学を卒業してからかなり経ち、同期先輩後輩、年齢的にみなさんそこそこ「激務」の中間管理職から脱して

時間的に余裕のある人が増えてきました。大学時代の友人、というのも「同じ釜のメシ」を喰った同志として、仕事とかステイタスとかから脱して気のおけない付き合いも出来るようです。

そんな最近「キルフェボンの会」という、あの有名タルトのフラッグショップで、みんなで集ってタルトを食べよう!

という可愛らしい会に参加しています。

この会に男性常連メンバーがいらっしゃいます。というか、男性メンバーのお二人の知識レベルの高さと言ったら!

スウィーツ情報はその方々に聞こう、という感じです。男性だけあって、研究熱心なんですよね。

 

その有名タルト店の「秋のタルト試食会」イベントはなんと「女性限定」なのでした。

えええーっ?なぜー?と落胆する男性メンバーの方々。ふと思いました、なぜ女性限定なんだろう?

菓子業界のメインターゲットは女性と子供というのが常識でした。でも、そうかなあ?

私の周りには、「コンビニスウィーツ、今や侮れないよね」という男性陣多し、「仕事の後においしいケーキを食べることに幸福を感じる」男性多し、はたまた、休日にケーキ焼いちゃう人もいます。

思い起こせば、私の父も普通のなんでもない日の会社帰りのお土産に、ケーキを買ってきてくれましたが

半分は自分が食べたくて買ってきていました。(確信)父は昭和9年生まれです。

 

少し前まで、「男がケーキ食べるなんてかっこわるい」というバイアスが、ありました。でも、多くの男性がお菓子好きだったんじゃないかと思うのです。「かっこわるい」世の中の目を気にして、堂々と食べられなかったような気がします。今の男性は、そんなバイアスから若干解き放たれて、おいしいケーキを食べて何が悪い!堂々と召し上がります、でもそれって女性にとっても一緒にケーキを味わえて、美味しさをわかってもらえるので、「かっこわるい」どころか大歓迎なんですよね。

 

女性はダイエットに励み、子供は少子化で減っていますし、アレルギーを持つ子供も多いので母親が神経質です。

お菓子業界のこれからの膨大な未開拓マーケットは、男性なんじゃないでしょうか?男性好みの雰囲気のお店や味や、男性向け健康志向

を追求すればいいのになあ。と思います。

ケーキ=女性 ステレオタイプの図式、時代に合ってませんよ!!!

 ちなみに最近和菓子も人気ですね、

今どきの和菓子作りをする若い男性職人さん、素敵な感性だったりします。

 


ローモデルを見つけたい。。。

2013-07-22 22:20:07 | 人間関係

ローモデルがみつからなくて、辛い時代。

私も、身近に「この人のようになりたい」と思える、ピッタリの人はあまり思いつかないのです。

あの人は素敵だけど、カッコいいけど、私はきっとそうはなれない憧れの人。この人のこんなところは素敵だけれど、相容れない部分がある、とか。

逆に「こういう風にだけはなりたくない」と思う人はたくさんいるのにな、と思います。

不思議だ、なぜだろう?

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ローモデルって何?・・・以下webのコトバンクより

具体的な行動技術や行動事例を模倣・学習する対象となる人材。
多くの人々は無意識のうちにロールモデルを選び、その影響を受けている。「○○のようになりたい」という憧れは誰しもが持った経験があるだろう。
リーダーシップ開発では、より意識的にロールモデルを選び、分析したうえで学ぶことが求められる。ロールモデルを漠然と観察するのではなく、リーダーシップに関する何らかのモデルに基づきながら観察・考察すると、学び取るポイントもより明確になる。

(グロービズのMBA経営辞書 より)

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私もきっとこれまで無意識にローモデルを選び影響を受けてきたはず。考えてみれば思い当たる節はいくつもあります。小説の中の人だったり、漫画の中の人だったり、も含めて。ちなみに、漫画の中の人だと、ぱっと思いつくのは「ブラックジャック」(手塚治虫)

 

今、この年齢になっても、人生の明日のことも、今日のことも、昨日のことも不安で、何一つ潔くは決められなくて、いつもじたばたしていて、いい加減苦しい。誰かお手本が欲しい。がんばればあんな人に成れるんだという、モチベーションと確信が欲しい。そんな思いです。

ひとり、ああこんな女性好きだな、と密かに思っている人がいます、料理家の栗原はるみさん。表に出るイメージの面しか知り得ないので、とても中途半端で、ローモデルと言えるかどうか。どこが好きかと言うと、職業、プロ意識、ノーメイクなところ、年齢の重ね方。

栗原さんを素敵だと思うようになってから、ファンデーションを止めました。ポイントメイクはするので完全なノーメイクではないです、私は栗原さんほど素地が美しくないので。私の世代学生時代からしっかりメイクすることに慣れていましたから、ファンデーションを塗らないことに最初は抵抗がありました。やってみれば、そう大したことではありません。人も、食品も、モノも、無理な加工は危うい感じがします。女優のようにテレビやスクリーンのレンズを通して見られるならともかく。

「おばさん」の雰囲気を醸し出しながら若いデザインのファッションを纏った人、見ていて悲しくなります。すっかりおしゃれに興味を失ってしまった感じの人も残念です(私自身が洋服好きなので)でも、じゃあ、自分は何を着ればいいのかすらよくわからなくて、いつも自信が無くて心はウロウロ。

栗原はるみさんの、ナチュラルなメイクやファッションは私に取ってローモデルになりますが、

それ以外のもっと雑多なことや、ドロドロしたことや、可愛くないことに対するローモデルがとても欲しいです。

 

 

 

 


街中に川のあるところが好き

2013-07-20 22:43:13 | 旅先&非日常

生まれ育った札幌に来ています。

札幌は石狩川という大きな川の下流に広がる平野を開墾した町です。

関東平野も同じですが、平野は川の河口したがって広がる土地ですね。石狩川は北海道で最も高い山

大雪山から流れている大河です。(日本の土地では)その支流の豊平川という川が札幌の街中を区切るように

流れています。けっこう大きい川。

        

そんなわけで、豊平川の支流が、街中のあちらこちらに流れているのです。私は普段は東京の下町に住んでいるので、川といえば「大川」=隅田川」なのですが、これは川というか、運河です。隅田川の風情も好きなのですが、河原がなく隅田親水公園というコンクリートの地面からいきなりその下は川面、そしてフェンスでしっかり柵をされて。なんとなくセーヌ川っぽくてそれはそれでかっこいいと思ったりもするのですが、子供のころに親しんだ、広い河原に木や雑草が生い茂り、花が咲き、桜も咲いて草むらに隠れてひっそりお花見もできるそんな川が、心に響きます。

 

日本は水の豊富な国。水資源からうまれた産業もたくさんある国。水辺の草木や生き物にも親しい。人生を川になぞらえて

流れゆくものは仕方ないと思う。

そうそう、日本の川で大事なのは、「流れの速さ」滔々と流れているのか淀んでいるのか?解らないのは日本川らしくくない、と勝手に思います。

街中に川や水の豊富なところ、好きです。今行ってみたいのはそんな町、郡上八幡とか。