ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

今週末は、井戸端・着物マーケット

2011-04-13 21:34:34 | Weblog
WebShopで活動している、インディーズ着物のお店が集まって、目白のギャラリーでマーケットを開きます。



私が親しくお付き合いさせていただいている滋賀県彦根市の「新之助上布」の
WebShopも出展しますので、15日はお店番としてお手伝いします。

もちろん、新之助上布製の綿麻着物で参加です。
今日はちくちくと半襟をつけたりしています。

どの帯を合わせようかなあ、とか、帯留めつけちゃおうかなぁ、とか、着物まわりのおしゃれはあれこれ考えるのが楽しいものです。

半襟も、いろいろ考えた挙句、ちょっと大胆な色の手ぬぐいを縫い付けています。
手ぬぐいの半襟、なかなか色柄豊富で楽しいのでお勧めです。

ギャラリーゆうどさんは、古民家をギャラリーにしているところのようで、
最近古民家に縁がある私には、訪れるお家も楽しみです。

大震災後、消費マインドの冷え込みが盛んに言われています。
自粛騒ぎもあります。
飲食店の方をはじめ、モノを売る人には厳しい社会情勢ですが、
シュンとしていても仕方がありません。
落ち込んでいても、引込んでいても、世の中はなにもよくならないのなら
前に出てみようじゃありませんか。

そういう思いで、参加します。

チャリティー商品もご用意されている様子。

きれいな商品で、たくさんの方が明るく楽しい気持ちになればいいな。

私だけの、my favorite SAKURA

2011-04-08 20:25:02 | Weblog
自分だけの、愛すべき桜を持っていますか?

自宅の庭に桜の木があるとか、自分の山をお持ちとか、そういう方はもちろんですが

多くの人が集まる桜の名所ではなく、ひっそりと、でも満開の桜を毎年咲かせていて
自分のお気に入りの場所にある。

そんな桜があるって、いいと思うのです。



私は、今の家に越してきてから、近所の小さな(でも由緒あるのです)神社の境内にそんな桜を見つけました。
4本の桜の木が満開になって、その下で、一人静かに桜の花の下、を楽しむのが
春の私の楽しみです。
できれば、お弁当なんか持って行って、一人静かに食べたりするのが幸せです。

今日は時間が小一時間空いたので、その神社に、暖かい珈琲を持って、桜を愛でに行ってきました。

案の定、誰も訪れる人もなく、今日は風が強かったので花弁が少しずつ散って
空に舞い上がっていく様子は、異次元にいざなわれているかのようでした。

きっと一人で見るからいいのです。

大勢で桜を見るのも楽しいと思います。
親しい人と、仲良く観るのも素敵だと思います。

でも、桜の木は生命の勢いでもあり、死の世界へいざなう花でもあります。
どうしても死のイメージが付きまとう桜。
その儚さゆえ、一斉に咲いて潔く散る生き様ゆえ。

桜は、命を考えさせる花だと思います。

だから、私は一人ひっそりと桜を見るが好きです。
ヒミツの桜です。




今年は神社にお参りしました。
苦しい生活をしている方々の安らぐ日が一日も早く訪れることと
日本の復活をお祈りしてきました。

月明かり

2011-03-18 22:38:34 | Weblog


停電への恐怖のせいで、町の夜は闇が深くなっています。

明りが少ないだけで、とても静かな感じがします。

昔から夜は闇だったのです。電気の普及でいつの間にか忘れてしまった「闇」への畏怖の気持ち。
停電が起きて急に思い出しました。
現代の夜は、異様に明るすぎたんです。

今日は、十三夜でした。
待宵月 だそうです。月の満ち欠けにも、それぞれ美しい名前があるのですね。
とても明るく輝く月でした。

町の闇が、忘れがちだった月の明るさを増したのですね。

か弱い光を見出すために、あえて自分自身の明るさを下げる。そういう光の見出し方があるんだ。
光は強いだけがいわけではないはず。

やわらかな光、か細い光、遠くからやっと届く光。
そういう光が、ちゃんと見える人類でいたい。民族でいたい。人でいたい。

今夜の月の光は、まるでこの街が今まさにうち震えている恐怖感を、大きく包むかのように思えた。

仕事をしよう!

2011-03-14 20:24:53 | Weblog
東北地方の未曾有の被害の様子、

関東では、原発事故の不安、

計画停電という、東電初めての事態、

まさかこんな未曾有の大災害だったとは…


私自身、動揺しまくりで、TVで宮城や岩手の被害状況を見て、

被災地の方の声を聞いて、がんばれの応援メッセージを聞いて、

そのたびに涙が溢れそうになります。


でも、
そんな弱いことじゃいけないのです。
日本は復興しなければならないのです。

日本全体の経済が落ち込めば、被災された方々への援助にも影響します。


だから、今被災しなかった私たちにできることは、仕事をすることだと信じています。
今まで以上に、効率よく、エネルギーを節約して効率よく
生産活動をしよう!





日本はモノづくりの国なのです。
作れるものは作ろう。
情報は流そう。

立ち止っているわけにはいかない。

日本始まって以来の大被害から立ち上がるには、長い時間がかかっても
粘り強く働く日本人の姿を、発信しようと思うのです。


祈り

2011-03-12 17:25:27 | Weblog
昨日は、とても平和に始まった日でした。

朝早く起きて、
普通に朝ごはんを食べ、
少し事務処理(確定申告の書類作成、今頃…)に没頭して、
銀行へ、
銀行でも比較的スムーズに用事は片付き、

次の仕事場へ行くには30分くらい時間が余ったので

下谷神社へ
このあたりでは比較的大きな神社、
昔勤めていた会社で仕事始めの日に全社員でお詣りに行く恒例の神社、何度も仕事始めに詣で思い出のある神社です。

お参りをして、意外と小さい境内をブラブラ。

いいお天気で、日差しも暖かく、春の気配をいっぱい吸い込んで、楽しい気分で
次の仕事場へ、

気分良く仕事をしていたら

地震が起こりました。

今まで経験したことのない揺れ、
思わず机の下へ潜り込んで、
いつまでも止まらない大きな横揺れに、心臓がドキドキしました。

怪我などは何もなく
でもその後世界が一気に変化へ向けて加速しました。

電話がつながらない、
仕事の電話も、大事な人への安否の確認も
つながらないことの恐怖を実感、つながることが普通のことになってしまって、慣れ切っていたことを実感しました。いつでもつながれる、いつもの安心感、それが吹っ飛びました。

帰宅困難者で溢れる町
家に帰ってテレビをつけると、延々と、刻々と未曾有の大災害の画像が流れて

余震がいつまでも続き、
余震が揺れているのか、自分の三半規管がおかしくなって目眩がしているのか
たぶんその両方だと思います。
ゆらゆら、ゆらゆら…

ほとんど寝ずに、よく朝を迎え

今、福島原発が、重大事故を起こしているらしいという
身の毛もよだつ情報が流れています。
チェルノブイリ…思います。
核へのいいようのない恐怖は、日本人なら誰でも持っている感覚だと思います。
ブラックホールに飲み込まれるような恐怖にゾッとします。

地震、津波の大被害そして原発事故…

加速度がついて世界が飛びまわて行くような感覚に陥っていきます…

来年の年賀状に備えようかと・・・

2011-01-08 16:10:52 | Weblog
今年もはじまってしまいました。
遅まきながら、あけましておめでとうございます。

年頭に、今年の目標なぞ考えてみたりもしたのですが
ご披露するような、素敵な目標は立てられないみたいです。

今年初めての連休にあたり、今年の休日は寝て過ごすのはやめよう、と思いました。
連休前に休みのうちにしたいことを一つ決めよう、と。

今年初めの連休は、来年の?今年の?年賀状を作ったらどうなるかな?
ということでした。

今年はハガキサイズの木版画を数点以上作ろうと思っています。
で、一点目に、年賀状と言うのはどうかなー。と我ながら。勢いをつけたい感じで。

というのも、今年も木版画の素敵な作品をいただいた方に
やっぱり木版画でお返ししたいと思ってしまって。
1日目 原画
2日目 彫り
3日目 刷り

で小さなハガキなら出来そう!と思ったのでした。


冬の花に心惹かれたので、デザインの参考にパチリ。









冬の椿は、なんだかけなげで清楚で好きな花です。
椿と言うと、茶花つながりでお茶室の静謐な空気を連想します。
都会の汚れた空気でもけなげに咲く椿。
東京の街路樹(下町方面だけ?)は椿と山茶花がとても多いです。
葉っぱもつやつやして綺麗ですね。

と思っていたら、もう寒梅が咲いていました。
年が明けると、寒梅かぁ。
一層寒い昨日今日ですけど、もう春の気配かな。
古代~平安時代までくらいは、花=梅だったんですよね。
花=桜は近代になってからかも。



おおつごもりの台所で。

2010-12-31 21:43:56 | Weblog



今年は29、30日の2日間で家の大掃除をしました。
最後に、台所を掃除して、アチコチこびりついた油汚れや、焦げ付きをゴシゴシこすって
冷蔵庫の中も整理して、スッキリしました。

きれいになった台所で最初に使うのは、今年も煮豆です。
おせち用の黒豆を煮ます。
煮豆って、手間がかかるイメージですが、手間はかかりませんが、時間がかかります。
気が長い時ではないとできませんね。

仕事もお掃除も年賀状もなんとか終わって、ホッとした気分が黒豆煮に気持ちを向かわせるのかもしれません。

弱火でコトコト、お水を足しながら灰汁を取りながら、ゆっくり煮含ませて、できました。

あっさり味の、私の黒豆。


今年もなんとか終わったなあぁ。
来年は、あれもこれもチャレンジしたいなあ
今年できなかったたくさんのこと、出来た少しのこと。
そんなことを考えられる、ホッとした大晦日を迎えることが出来たしあわせ。

これからはもっと身のまわりの生活を大事にして生きよう
それが夢を邪魔するわけじゃない
日々の暮らしは、外に向かっている自分にとっても大事なのだと
今年も思いました。

ダメな自分、心身共に弱い自分を少しでも前に進めるために
毎日の日常が土台なんだと。
そこから世界を変えられるんだと。

おせちの準備も終わり。
きょうはおおつごもり。

パッフェルベルのカノン

2010-12-31 10:37:56 | Weblog
12月25日 クリスマスの日に、パッフェルベルのカノンを合奏で弾きました。
私にとっては20数年ぶりの、バイオリン弾きです。
いやあ。冷や汗ものでした。

でも、それなりに努力もしたおかげで、なんとなく心地よい感じです。
またクリスマスに相応しい、いい曲です、カノン。

コトの起こりは…

ニュー新橋ビル、といえば、サラリーマンのおじさま方が一杯やる聖地新橋の老舗ビル。
そこの地下にイカシタ立ち飲み屋さんがある。

座って飲めるのは5人くらいで、舞さんというママさんが
昼間っから飲んだくれるサラリーマン紳士に、優しく厳しく笑顔とお酒をふるまってくれる。
美味しい一品、お通し付き。長居すると、お通しも追加でどんどん出てくる。


そのママさんがチェロを始めたのがこの春。
きっかけは、私の先輩(新橋に事務所があってここで飲んだくれてた建築家)がけしかけたから。
もともとチェロをお持ちで、弾きたいと思っていたのだそう。

そのママさんの発表会にパッフェルベルのカノンを合奏することに。
なんと、人数合わせのため私が第三バイオリンパートを弾くことに。

実は私も、20数年放ったらかしていたバイオリンを、昨年修理したのです。
いい音するよ~と職人さんに褒められて(バイオリンを)、まんざらでもなく。
またこのままケースを閉じて、ほうったらかしてしまうのもなあ…

しかし、20数年ぶりに弾くバイオリンは、ハードルが高かった…
バロック時代の曲だから、テンポも一定だし、
譜面はそんなに難しくない、はずなんですけど
全然弾けない…12月の慌ただしい時期直前になってから、
やるべきことを全て先送りにして、我ながら必死に練習しました。

なんせ、音階すら怪しいありさまから、なんとか譜面に似た感じで?弾けるようにしての本番でした。
途中で、落ちたのは内緒です(バレバレだけど)


今年の年始にたてたの目標の一つは、このカノン。
なんとかクリアした模様、かな?

美味しいごちそうを振る舞っていただき
チェロの先生の演奏「鳥の歌」で感動した、素敵なクリスマスでした。

京都・丸竹夷(えびす)にない小路

2010-12-05 23:31:42 | Weblog
BSベスト・オブ・ベスト ハイビジョン特集「京都・丸竹夷(えびす)にない小路」

東西南北の通りで囲まれた京都の町には独特の雰囲気の小路がいくすじもある。中心部の迷宮のような空間にカメラが入り、庶民の暮らし、町屋文化の知られざる粋を描く。
東西南北の通りで囲まれた京都の町には、独特の雰囲気をもつ小路がいくすじもある。水を打った狭い石畳の路地の入り口に十数軒の表札が掛かる細い道だ。京都の“ミステリーゾーン”ともいえる「辻子(づし)」や「突き抜け」と呼ばれる毛細血管のような道は、120もあるといわれる。京都の町の中心部の最もディープな空間にカメラが入り、京都庶民の暮らし、町屋文化の知られざる粋を描く。【出演】甲本雅裕、田畑智子

NHKのハイビジョン特集で再放送。
明日、楽しみです。
みなさんぜひ見てください。

今日、NHKの「N響アワー」を観終わった後、短い番宣で知りました。

この番組、京都の町のラビリンスな雰囲気を、ミステリーに、妖しく描いていて
ビデオを持っていたら永久保存版にしたいと思ったくらい(あまりTVに関心が薄い我が家にはビデオはありません…残念)

この番組を見た記憶で、同じ雰囲気を、自分の足で目で味わいたくなり
今年の夏に、西陣界隈を、夕暮れ時に歩き回ってみたのですが、
どこかに異界への口が開いていて落っこちていくんじゃないかと、そんな気持ちになりました。

京都の細い小路、四方八方にある袋小路
今日町屋の茶色い色合いと格子窓からこぼれる光
古いままそのままが残っている不思議な生活感

こういう街が魅力的だと思ってしまうと
きちんとした計画に基づいて合理的に設計される都市計画で作られる町、というものが果たして魅力的なのか。
少し疑っています。

雑然、猥雑、勝手に発生していながら効率的、そういう文化がこの国にはあるように思うのです。
割り切れない「間」と「魔」
余韻、余白、アシンメトリー、そんなものの原点を感じる京都の町です。

古民家の襖を修理してみることに‐ワークショップ‐

2010-11-23 20:30:39 | Weblog
襖(ふすま)のこと、ってよく知らない方が多いかも?
和室に欠かせない襖(ふすま)の中や世界を覗いてみませんか?

「襖のあれこれ」というワークショップを
大塚の古民家
ギャラリー園で行うことになりました。
11月27日14:00~2時間くらい、です。

武蔵小金井で素敵な古民家の蔵をギャラリーとして運営されていいる方が
池袋の近く、大塚でとても素敵な古民家を新たにギャラリーにされました。

ギャラリー園http://gallery-en.2bx.bz/
(写真はお借りしました 撮影:関谷幸三氏)





この辺りは、空襲から焼け残ったとのこと、昔の東京の入り組んだ街並みや旧いお家が残っているんですね。
こんな池袋の近くの都心で、ほっこり出来る空間に出会ったことに、驚きです。

私の興味は、お家の造りや、建具や建材に。
襖に心惹かれていたら、襖の張り替えをしたいんですよね~ということ。
でしたら、多くの方に、今はなかなかなくなってしまった「本襖」をみていただけたらいいですね~

と言うここで
「襖のあれこれ」ワークショップをすることになりました。

今のお家の襖は、ほとんどが、段ボール素材、やベニヤ板などの素材に襖紙を貼っています。
でも本来の襖は、中身は障子の骨組みみたいな作りなんですよ~。
そこに何重にも和紙を貼ったのが「本襖」といわれるものです。

昔のお家はみんなそう言う襖だったんですね~

今は和室のないお家も多くなって、襖なんてないお宅も多いと思います。

襖のような可動式の仕切りで仕切られた日本家屋の機能性も、知っていただけたら嬉しいな~
ということで、素敵なお家の作りと共に、せっかくある素敵な襖の中身や、襖紙をご紹介したいと思います。

ご興味のある方は是非、ギャラリー園にご連絡ください。
楽しく襖の奥を覗いちゃいましょう!