ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

暖かい雨の日

2010-01-28 16:42:38 | Weblog
春に向かっていると、気温の乱高下が多くなるそうです。

今日は、妙に暖かい、というか、久しぶりの雨も相まって「生温かい?」感じな一日。

霞が関の官庁街に行ってきました。
特許庁に行ってきたのですが、すごく贅沢な作りの(スペースが広い)建物。
厳重なセキュリティ(1、2階だけで警備員さんが10人いました、スゴイ)

私には程遠い世界に、唖然。
財務省とか、文部科学省とかの前も通りましたが、もっとすごいんだろうなあ。
実家の父は現役のころは若干関係ある世界にいましたが、私は全然知らない世界です。

家の近所に帰ってきて、下町の雑然とした光景に、なんだかホッとしました。
10年以上住んでいると、若干猥雑な環境も、住めば都というものでしょうか。

家の近所で、芽吹いている木を発見。
もう新芽?
まだ1月なのに。これから寒くなったら可哀そう…

ふと気がついて、家の庭(ベランダの植木ちゃん達)を観察したら

やっぱり芽吹いてる!
季節は早いですね。
そういえば旧暦だと、もうとっくに春だしね。

明日から寒いのかと思うと、頑張れと言いたくなります。

気分も春の陽気に♪ならないかな。


書を捨てよ、街に出ようぜ

2010-01-08 09:10:44 | Weblog
新年を迎えて、早くも松の内もすぎました。

お正月は、12月からの体調不良を引きずりながら、大掃除をして、おせちの黒豆を煮たりしながら、調子の回復に努めました。
身の回りのことに心を持っていくのも、頭の整理になります。
掃除をしながら、料理をしながら、頭の片隅で仕事のことを考え続けていました。

考え続ける…

これは、会社員時代の上司からいただいた教えです。
問題は考え続ける、いつも考える。そうすると、ふとした瞬間や、仕事とは全く関係なリラックスしているときにも、アイディアが浮かぶものだ。考え続けていないと、突然ふっと湧いては来ない。常に考え続けることが大事なのだ。

そういう教えで、私は常に考え続ける癖がついたのです。
考えて考えて、考え疲れて、もう考えたって仕方がないから、目の前のことからとりあえずやってみよう、というところまで来るのが大事、用は百本ノックだな、と思います。

百本ノックは、スポーツ以外にも必要なことなんですね。

新年も7日になって、やっと
仕事をするか…という気力も少しずつ湧いてきて

もう考えても仕方ないから、とりあえずやみくもでも動こう。
という気になってきていました。

持ち動くときは体も動かそうかな?
自転車で、長距離移動をしました。

自動車の免許を持たないので、交通機関以外は、歩くか自転車しか移動手段がありません。
自転車で下町を走りました。
とりあえず、移動してみて回って考えていただけですが
町の様子、人の流れ、そういうものを見ながら自転車を走らせていると
色々なものがクリアに見えてきました。
家であれこれ考えていることとは違う視点やアイディアや、勝負の気持ちがわいてきました。

彼だを動かすこと、街を見ること、人に会うこと

これは大事だと思います。

自分のテリトリーは楽ですしストレスも少ないです。できれば、日がな一日編み物をしていたい
そうしている限りと心は平穏です。
でもそこを振り切って縄張りから出なければなりません。

今年は

体を動かす、街を見る、人に会う

を目標にしようとおもいます。


クヲリティオブライフ

2009-12-31 11:11:54 | Weblog
今年の目標の一つに、「生活の質を向上する」
を心の中で掲げていました。

「生活の質」というのは、豪華な生活や、華やかさを追い求めるのではもちろんなくて、「生活することを楽しむ」ことでした。

家計簿をつけてみました。
食費や、日用品にどのくらいお金がかかっているのか、どんな無駄があるのか
把握しようと思いました。
そうしたら、食費が思いのほか掛っており、無駄な食費をかけないように、と考えていたら、自然と旬の食材で料理をするようになりました。旬のものは安くておいしいから。

毎日の食事が大事だと、つくづく感じました。食は体の基本でもありますが、食事という行為は毎日の生活のリズムを作るものでした。

といって、仕事がややこしかったりすると、すぐくじけそうになり、ああ毎日6時に夕食を準備しなければならない生活ってなんて不自由なんだろう…と、鬱々ともしましたが、毎日6時の夕御飯が、実は確実に私の生活リズムを整えてくれたのです。ルールのない自由というのは、単なる放縦への道かもしれません。

人とのつながりも、大事でした。自分の一人の時間が楽しいと、人に寛容になりますね。もともと人とのお付き合いが苦手で、人と自分との違いをなかなか許容できない性格ですが、自分を整えることで、人に対してもゆったりと接することが出来
、人と楽しい関係が作れることで、自分自身も充実することを、実感しました。

何度となく、精神的に追い詰められてピンチの時に、ふとした人との会話や共有する時間で救われました。

お金で充足させるものではない「生活の質」
今まで持っていた「仕事最優先」の信念から、くらしへと少し視点をシフトして、どちらも犠牲にしない人生がいいと思えるようになりました。

身近なところにも、充実はある。家の中にも楽しいことはたくさんある。
社会とつながることにも人としての責任がある。人とつながる楽しさがある。

地域とは、日本とは、世界とは、何か?
この先どういう方向へ行くべきか、私のような小さな存在でも、
考えること、目指すことは自由にできます。
目指したら、出来ることから積みあげていけばいい。
結果は、始める前から思案することはないのでした。

また、一つずつ、積み上げて、来年はどんな新鮮なことが待っているでしょうか。

ファブリックパネルその後

2009-11-27 20:32:34 | Weblog
無事、納品できました。

白金のヘアサロンに飾っていただいています。

コンクリートと白木の内装、日の光がふんだんに差し込む明るい店内なので
自然、ナチュラル、をイメージしました。

空間には、どんなふうに溶け込んでいてくれるかな…

意外に、いいかも。
オーナーの美容師さんは、評判いいですよ、とおっしゃってくれましたが
本当のところ、どうなのかな…

手作り感溢れていますが、それはそれでいいのかもしれません。
麻の生地の感じ、着物の幅を生かした(制限された)デザイン、ですが
優しいイメージになっていました。
よかった。

近江上布も、着物を飛び出して、色々な使われ方をするのもいいのではないかと思っています。
上布だから、麻着物でなければ。そういうとらわれ方はいやだ、布地のとしての可能性を探りたい…と、織本の職人さんはおっしゃいます。

明日は、上布を使ったドレスが、滋賀でお披露目です。
ファッションショーに、モデルさんに着て出ていただきます。

どういう反応かしら、楽しみです♪

紙衣‐KAMIKO BAG

2009-11-02 06:20:21 | Weblog
紙衣で、バッグを開発中です。

服飾デザイナー 
井上セイジ氏とコラボを組んで、デザインから縫製まで、七難八苦の開発中といったところ、職人さんも扱ったことのない新素材、手の込んだデザイン、まだまだ途上なのですが

プロトタイプをDESAIGN TIDE(東京ミッドタウンホール ~11/3) に出展中です。

デザイナーさんのブースで、ご説明に立っていると、さまざまな反応ですが、
目を引くデザインと、和紙素材なんですよ、とご説明すると、一見革に見えるだけに意外性と驚きで、興味を引いているようです。
会場の新しいデザインの提案が多い雰囲気の中で、奇抜に感じる度合いが薄まっているとも思えますが、意外に器物に思われていない様子です。「かわいー」反応が多いですね。

ブースにずっと立っていると、今インテリアデザインに関心のあるのはどんな方なのか、が見えてきます。
私の日用品、工芸品の世界とはまた違う層だと思いますが、
入場者は多くて、混む夕方はラッシュ時のようになることも。新しいデザインということに対してこんなにも多くの人が、次のもの、新しいものを探しているのか、とびっくりです。

手仕事品、工芸品に興味のある人たち、とはまた違うファッション、雰囲気、でも
よく見ていると時代の共通項が見えてきます。

子のバッグを、好きだと言ってくださる方はどんな方なのか、おぼろげながら見えてきました。そして、やはりみなさん新しいもの、意外性のあるものが好きなんですね。

ベーシックに戻ろう、というのが私の理念ですが、ベーシックを意外性のある切り口で見せる方法、そしてそれが単なる面白いだけもので終わってしまわない方向を探りたいと思います。

落語in根津

2009-10-31 23:47:00 | Weblog
根津の旧い住宅家屋が散在する住宅街に、ひっそりある、古民家ギャラリー

このあたりは、藍染屋さんが多い。

とてもひっそりとしているが、いい空間です。

谷中琵琶が行われた会場 といい、ここといい、旧い日本家屋で伝統芸能を観る聴く、というのはとてもしっくり来ることです。

落語家は
立川談幸 さん
演目は
強情灸
(題目を忘れました…)
三井の大黒
三席でした。

小さな空間に20名ほどの観客。
着物を着てくると1000円引きなので、着なれた着物姿の女性が多いのですが
男性もちらほら。さすが落語は男性が好きですよね。

至近距離で聴く、見る芸はなかなか臨場感豊かで、楽しかったです。

談幸師匠の落語は、渋い芸ですが、上手です。
笑わせて、非日常へ、いつか分からない過去の東京(江戸?)へタイムトリップさせてもらいました。

笑いは活力、それはとても実感しました。
落語は明るい笑いですね、誰も貶めない。

かなり疲れていたのですが、元気になりました。

白いもの、容器編

2009-10-21 20:39:57 | Weblog
昔は大型家電品を「白物家電」とか言いましたけど。

お台所のものは、うつわを含めて、最近は圧倒的に白ですね。
結局、白は清潔感があるし、料理を引き立てることに徹してくれる。

あとは時代が日用品への余計な装飾を嫌うようになっている、と感じます。

装飾するものと、シンプルにするもの、の二分化へ。


それと、素材の回帰。

プラスチックや新素材の質感より、昔ながらの質感へ。

木や漆、鉄、錫、ガラス。

漆なんか、ほっとしますよね。
ガラスも白い透明感を生かしたもの、手整形のもの。
ウスハリガラス。


そういうお台所のものって、手作りのお料理に似合うと思います。
手作りの、素朴さが引き立つ、素朴で温かいお料理が、器や容器を引き立てる。

相性がいいのです。

お料理をしていると、器も、道具も、本物が欲しくなる。
そういう本物の感じが、昔から続く素材にはありますね。


さて写真は、安くなってきたリンゴをレモンと赤ワインで似ました。
干しブドウも入れるとさらに美味しいんだけど。

琺瑯の保存容器、野田琺瑯の容器が人気の様子。
シンプルな四角と丸のかたち。
白い琺瑯のひんやりと清潔な感じ。

秋の保存おやつに、そのまま食卓に出せるし、火にもかけられる、昔懐かしい琺瑯いいですね。


工房からの風 に行ってきました

2009-10-18 18:28:11 | Weblog
「工房からの風 2009」
千葉県市川市のニッケコルトンプラザ内で、年一回開催されて今年で7回目になります。
工芸を専門とするgalleryらふと が主催する、若手の工芸作家の作品発表やコミュニケーション(出会い)の催しものです。
 
ニッケコルトンプラザ内の「ニッケ鎮守の森」の色々な草花が咲き乱れる庭の中に
各作家さんのブースがあり、樹に掛けられたもビールや、岩や地面に直接置かれた焼き物や、風になびく布や、どのブースも、緑と風と太陽の光の中で生き生きして見えました。


訪れている人は、若い人が多くはありましたが、あらゆる年代、家族や友達や、親子や色々な人たちのくつろいだ表情に和みました。

手作りのモノづくり、自分の感受性や思いを信じてモノを作る人、それを分かち合おうとする人たちが、たくさんいることに、私はとても心和むのです。

私自身は、モノづくりをする手、モノを自分で作りたいという思い、それを信じます。作ること、それに付随する色々なこと、大変さ、困難さ、思ったようにいかないこととの格闘、そうして出来上がったモノへの自分の分身のような喜び。

自分も今は趣味の範囲でですが、自分の心で考えて手でモノを作る、喜びと困難さを知っているので、とても共感できます。
ですから、自らの手でモノづくることができる人、作ろうとする人にとても敬意を持っています。
いくら理屈をこねられても、理論を構築できても、生きていくことにまず必要なのは「作ること」食べ物も道具も衣服も装飾品も。

そんな思いを抱いて、作者の思いのつまった作品をどれも楽しく時に
驚きをもって見て回りました。
お天気も良く、気温も温かく、楽しいひと時でした。

今日は一生懸命見るだけ、買うのはやめておこう。作家さんを知るだけでいい、お間の作家さんの作品を見て何か感じ取れればいい。

なんでもすぐ買いたくなる、自分の所有欲に打ち勝とう、と思っていたのに

やはり…買ってしまったのは…今日は許そうっと。

佐渡を版画の島に

2009-09-28 04:04:25 | Weblog
佐渡に行きました。
東京から新潟まで新幹線で二時間半、フェリーで二時間、そんなに遠いという感じもなく、佐渡に着きました。

今回の主たる目的は


佐渡版画村美術館


版画家で高校教師だった故高橋信一氏が「佐渡を版画の島」に、という構想を持って、島民に版画を普及させ 

そうしてできた佐渡版画村は旧相川裁判所(旧相川町文化財)の建物を借りて、佐渡版画村美術館として開館したのです。

島の人々200名を越える版画村会員たちが「佐渡を彫る」をテーマに身近な生活の道具をはじめ、佐渡の暮らし、風景、芸能などを主に木版画によって、素朴に力強く表現しました。
 
 版画村美術館は1984年の会館以来、会員の版画作品の展示、会員による特別展(個展、グループ展)の開催、高橋信一の作品の展示等を中心に運営し、小中学の修学旅行生の版画体験学習、「版画村まつり」開催しています、

なかでも「全国高等学校版画選手権大会」
は、版画甲子園と呼ばれ、高校生が三人ひと組で、三日間で大きな作品を仕上げるというもの。

その入賞作品を展示する部屋を見ましたが、どの作品も若さとスピード感にあふれ、伸びやかな楽しさに満ちていました。

高校生が、三日で作品を仕上げる様子が見たい!
受付の方聞くと毎年三月に行われ。制作見学は自由とのこと。
ぜひ見てみたい。

島民会員の作品も、高橋信一氏の作品も、魅力的で、購入できるようです(価格が付いていました)買えない価格じゃない、版画ですから。欲しくなりました。

建物は木造の旧い裁判所を利用したもの、歩くと軋むような廊下がなんとも郷愁を誘い、作品がたくさんあることもあり、ゆっくり長居したくなる。
芝生の庭も、庭のブランコも、のんびりしていて、
ゆっくりお弁当を広げたい感じ。

来年の三月にまた来よう。

浅草上野界隈は明日からお祭り

2008-05-16 12:38:07 | Weblog
三社祭がいよいよです。
今年の三社祭は、本神輿が出ないんです。
昨年、神輿の上に無断で乗って騒ぐ人たちに
神輿は神聖なもの、神輿の上に立てるのは、進行役の鳶の頭のみ。
乗るな。今年も騒いだら、来年から神輿は出さない。
とお触れが出ましたが、やはり乗る人が続出、怪我人も出ました。

その結果、今年は本神輿は出ないんです。

宮出し、宮入が見られないのは盛り上がりに欠けるのでしょうね。

三社祭にあわせて、この界隈の神社はいっせいにお祭りです。
家の前をお神輿が通りますが、どこの神社のお神輿やら?
・・・多分小野照先神社のお神輿かと思われます。

もうあちらこちらで、準備万端。

街中が、浮き足立った感じは、下町ならでは。

お祭りから、浴衣を着ていいそうな。
浴衣、どうしようかなあ。