ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

糸からつくる

2010-01-27 12:52:18 | 工芸
昨年末から、初めて編み物を始めました。
鉤針編みは、高校生の時にマフラーを編んだ記憶がかすかにありますが…棒針で編むのは
初めてなのです。

きっかけは、時々伺う清澄白河のライフスタイルショップonnellenennさんにいつも暖かそうな毛糸が売っていることでした。
夏には恐らくリネンの糸?涼しくなってくると、ふわふわの色とりどりの毛糸がショップのなかで大きなスペースを取っておいてあり、店主さんの編み物好きが伺えます。

その毛糸の山を見ていたら、編んでみたくなったのです。
寒くなってくると、家で黙々と編み物をしている…なんとなく素敵に思えます。
亡くなった祖母が、レース編みが得意で、いつも編み針を動かしていた記憶も
手伝っているかもしれません。

そんなわけで編み始めてみました。

最初は小さなマフラー…初挑戦だったので、編み目は不揃いだし、飛ばしちゃったりしていて最悪ですが、なんとか完成しました。
これは家族へのプレゼントに、ありがたくなかった様子です(笑)
次はネックウォーマーが欲しかったので、買わずに編むことに。
アルパカの柔らかい毛糸で悪戦苦闘しながら編みあがりましたが、編み目が緩すぎるのか
サイズが大きすぎ!
それで、もうひとつ再挑戦中です。


編んでいて思ったことがあります。

糸から布(平面?体を包むもの)が出来あがることって、ちょっとした感動です。
布を扱う仕事にかかわってみて、布ってすごいなあ、職人さんの作業を見せていただくと

細い糸から織る工程はものすごく大変で、気の遠くなるような作業だと思いましたが、自分でちゃんとした織物をした経験はありません。

編み物をしてみて、手作業で糸から布にする、その大変さと時間や手間のかかること、こつこつと積み上げる作業を少しだけ垣間見たような実感ができました。

そして出来上がった時のうれしさも。

私はなんでも自分で体験してみて、体で納得しないと気が済まないたちです。
織物もやってみたいと、強く思いました。