ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

京都・丸竹夷(えびす)にない小路

2010-12-05 23:31:42 | Weblog
BSベスト・オブ・ベスト ハイビジョン特集「京都・丸竹夷(えびす)にない小路」

東西南北の通りで囲まれた京都の町には独特の雰囲気の小路がいくすじもある。中心部の迷宮のような空間にカメラが入り、庶民の暮らし、町屋文化の知られざる粋を描く。
東西南北の通りで囲まれた京都の町には、独特の雰囲気をもつ小路がいくすじもある。水を打った狭い石畳の路地の入り口に十数軒の表札が掛かる細い道だ。京都の“ミステリーゾーン”ともいえる「辻子(づし)」や「突き抜け」と呼ばれる毛細血管のような道は、120もあるといわれる。京都の町の中心部の最もディープな空間にカメラが入り、京都庶民の暮らし、町屋文化の知られざる粋を描く。【出演】甲本雅裕、田畑智子

NHKのハイビジョン特集で再放送。
明日、楽しみです。
みなさんぜひ見てください。

今日、NHKの「N響アワー」を観終わった後、短い番宣で知りました。

この番組、京都の町のラビリンスな雰囲気を、ミステリーに、妖しく描いていて
ビデオを持っていたら永久保存版にしたいと思ったくらい(あまりTVに関心が薄い我が家にはビデオはありません…残念)

この番組を見た記憶で、同じ雰囲気を、自分の足で目で味わいたくなり
今年の夏に、西陣界隈を、夕暮れ時に歩き回ってみたのですが、
どこかに異界への口が開いていて落っこちていくんじゃないかと、そんな気持ちになりました。

京都の細い小路、四方八方にある袋小路
今日町屋の茶色い色合いと格子窓からこぼれる光
古いままそのままが残っている不思議な生活感

こういう街が魅力的だと思ってしまうと
きちんとした計画に基づいて合理的に設計される都市計画で作られる町、というものが果たして魅力的なのか。
少し疑っています。

雑然、猥雑、勝手に発生していながら効率的、そういう文化がこの国にはあるように思うのです。
割り切れない「間」と「魔」
余韻、余白、アシンメトリー、そんなものの原点を感じる京都の町です。