ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

オーケストラで演奏する、お父さんお母さんってきっとカッコイイ

2011-08-01 21:06:19 | Weblog
と、子供さんが思うだろうなあ。

アマチュアオーケストラの演奏会を(自分の所属してたオーケストラ以外では)初めて聴きました。

ザ・シンフォニカ創立25周年 50回定期演奏会
サントリーホール

ワーグナー 「ローエングリン」 1楽章 3楽章
マーラー「交響曲第5番」

なんと、ワーグナーとマーラーのプログラム。
これまた、真夏だというのに、熱いですねえ…。

大学時代に、サークル活動でみっちりオーケストラ三昧だったのに(だから?)
卒業して、社会人としてまた会社人としての毎日に、オーケストラの活動を詰め込むなんて!
なんて酔狂なんだろう、とアマチュアオーケストラに参加されているの方々のことを思っていました。

演奏をサントリーホールのきらびやかな舞台で聴いてみて、

なるほどこれは止められないのかも知れない、と再認識しました。

100人以上の人間が、一つの曲を演奏することに集中している姿
一心不乱にそれぞれの楽器を演奏する姿
指揮者のもとに、その糸が束ねられて、大きな曲になる様子を
スポットライトの下に観ていました。

なんとも皆さん素敵なのです。

プロのオーケストラを聴くときでは味わえない、感動がありました。
それは、自分自身が、学生時代といえどもアマチュアでオーケストラの一員となって演奏した体験があるから
分かることかも知れません。

音楽とは関係のない仕事や家庭や、寝たり起きたり、飲んだり、笑ったり怒ったりの日常生活
そして、そんな自分が、オーケストラの一員として大勢で一つの曲を弾くというギャップは、相当だと思うのです。
オーケストラでたくさんの個性が集まって、一つの曲を奏でるのは
かなり大変なことです。
それぞれの技量も音楽感も違う中、それをすり合わせるのは、きつい作業です。
ましてや音楽好きの人ばかり、個性も強いでしょうに。

そして、毎日楽器に触れられる環境でも身分でもなく、仕事で疲れた体に鞭打って浚ったりする中では尚更だと思うのです。

そういうことを乗り越えての演奏会の晴れ舞台。

そしてとてもたくさんの練習を積んだことがうかがい知れるハーモニーでした。

ああ、皆さんお父さんだったりお母さんだったりするのでしょう。
奥さんや旦那さんや、お子さんがきっと会場でこの晴れ舞台を観ているのでしょう。

自分の親が、夫が、妻が、こんなに何かに打ち込んでいる姿、
多くの人と力を合わせて一つのものを作り上げている姿を
観たとしたら、それはそれは感動するだろう。
きっと誇らしく思うだろう。
カッコイイと思うだろう。

そう思いました。

いい演奏でした。
とても心が温かくなりました。






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