ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

それぞれの見方とそれを壊す勇気

2009-08-03 21:58:19 | 職人芸
仕事上で、いろいろな立場に方にお目にかかります。

町工場や小さい会社の経営者の方、職人さん、デザイナーさん、問屋さん
小売店を経営する方…

私がお近づきになりたい方々なので、皆さんご自分の信じる道を信念を持って
歩まれている方ばかり。

私の事業の理念に共感して下さるかどうか、というところが共通項と言えば言えなくはない。

基本的な理念では共通していても、それぞれの背景や立場によって
意見は様々。
一つの商品をいろいろな方向から眺めると、切り口や見え方が十人十色だということが、しみじみ身にしみる毎日です。

そこをどう共通を結びつけるか、が私の仕事なのですが

我ながら、難しい仕事を選んだな、と思います。

意見の異なるどちらの考え方もわかる。
こちらから見ると、こういう風に見え、そちらの方から見ると、そういう風に見え。
わかります。。。と思ってしまって、私が八方美人をやっていては進む物事も進みませんから、どこかを切りすたたり、説得したり、しつこく食い下がったりして
なんとか進めます。
なかなか一筋縄ではいかない作業です。
仕事というのはどんな分野でもそうだとは思いますが。
そういう意味では今、初めて仕事らしい仕事をしているのかもしれません。

難しいのは皆さんその道のベテランであって、自信や革新をお持ちなこと。
そこに一般素人の視点(私の立場)を入れてもらうには…
結局人の信頼感でしょうか。

私自身も信頼できる方という気持ちが働かないと、一緒に取り組むのは難しいです。相手の方から見ても同じでしょう。

信頼を得て、はじめて異なる意見も聞く耳を持っていただける、それは会社員時代から感じてきた実感です。
自分の意見を主張するのも、難しいことですが、もっと難しいのは自分の意見を壊すこと。誰でも自分の実績や成功を覆すような考え方には耳を傾けません。
でも、自分の成功体験の中にだけ真実があるわけではない、それも薄々分かっていながら、やはり認めない。
皆さんそうです。
私もそうです。

だから、人の意見は心して聞く。
大事なことなのにしょっちゅう忘れそうになるのですが、その都度思い出すようにしています。

心から敬意を表して聞けば、自然と相手の方も自分の殻を壊してくださる。
そう思います。

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