最近、ダンスを教えるという生業は思いのほかお医者様のそれと近いんじゃないかと思うことがあります。
それは基本練習のときですね。
生徒さんたちの動きを見て「診察」し、ご本人の「自覚症状」をうかがうことによって、ひとりひとりの踊り方にある注意点や改善方法を「診断」するのです。
今日も「私、踊ってるとここが痛むんですけど」とおっしゃる生徒さんに、「じゃあ、そこに力が入ってるんですね。余計な力はこのようにして抜いてください、姿勢はこんな感じで」などと説明しながら、まるっきり医者と患者さんの会話だなあと思いました。
お医者様が薬さえ出せばそれで良しというわけではないのと同じで、ダンスの指導者も振り付けだけ教えてればいいのではありません。
基礎をしっかり伝えるためには、「よくある症状とその原因」そして「治療法」を知識と経験の両方から十分に理解している必要があるのです。
しかも一般論を説明するだけでなく、その場にいる生徒さん本人にとって大切なことを見極めるスキルが要るのですね。
重要なのは、ただダメ出しをすればいいのではないということです。
(うちはめったにしませんが)生徒さんの踊りの問題点を指摘するからには、「なぜそうなるのか」「どうすればなおせるか」を納得のいくまで解説できるようでなければ、問題を指摘する権利はありません。
一番まずいのは「動き(特に腰の)が小さい」という指摘です。ただそう言われただけの人は、それ以上に動かしてはならない場所もあるということを説明されないまま、間違った方法であってもおかまいなしに闇雲に動こうとし、下品な踊りになるだけでなく、そのまま身体に悪い変な癖がこびりつくことにつながります。
「もっと大きく動け」と言いたいなら、(1) どうやって大きくするか(2) どの部分の動きを大きくするか(=どこは抑えておくべきか)を、キッチリ説明できなければなりません。
尤も、うちのスタジオでは「もっと大きく動け」と言われることはめったにありません。
なぜならば大きく動くことより抑えることの方が遥かに難しく、遥かに大切だからです。
抑える技術さえ身につけばほかの部分を大きく動かすのなど簡単ですし、第一よけいなところが動いていなければ、そんなむやみに大きく動かそうとしなくても本当に見せたい動きのみが引き立ちます。
...と、いくら文章で書いても伝えるのは難しいものですね、やっぱり。
具体的にはわがスタジオM診療所、じゃなかった、ダンスアカデミーのレッスンにてお訊き下さい。納得のいくまでじっくり「診察」させていただきまっす。
それは基本練習のときですね。
生徒さんたちの動きを見て「診察」し、ご本人の「自覚症状」をうかがうことによって、ひとりひとりの踊り方にある注意点や改善方法を「診断」するのです。
今日も「私、踊ってるとここが痛むんですけど」とおっしゃる生徒さんに、「じゃあ、そこに力が入ってるんですね。余計な力はこのようにして抜いてください、姿勢はこんな感じで」などと説明しながら、まるっきり医者と患者さんの会話だなあと思いました。
お医者様が薬さえ出せばそれで良しというわけではないのと同じで、ダンスの指導者も振り付けだけ教えてればいいのではありません。
基礎をしっかり伝えるためには、「よくある症状とその原因」そして「治療法」を知識と経験の両方から十分に理解している必要があるのです。
しかも一般論を説明するだけでなく、その場にいる生徒さん本人にとって大切なことを見極めるスキルが要るのですね。
重要なのは、ただダメ出しをすればいいのではないということです。
(うちはめったにしませんが)生徒さんの踊りの問題点を指摘するからには、「なぜそうなるのか」「どうすればなおせるか」を納得のいくまで解説できるようでなければ、問題を指摘する権利はありません。
一番まずいのは「動き(特に腰の)が小さい」という指摘です。ただそう言われただけの人は、それ以上に動かしてはならない場所もあるということを説明されないまま、間違った方法であってもおかまいなしに闇雲に動こうとし、下品な踊りになるだけでなく、そのまま身体に悪い変な癖がこびりつくことにつながります。
「もっと大きく動け」と言いたいなら、(1) どうやって大きくするか(2) どの部分の動きを大きくするか(=どこは抑えておくべきか)を、キッチリ説明できなければなりません。
尤も、うちのスタジオでは「もっと大きく動け」と言われることはめったにありません。
なぜならば大きく動くことより抑えることの方が遥かに難しく、遥かに大切だからです。
抑える技術さえ身につけばほかの部分を大きく動かすのなど簡単ですし、第一よけいなところが動いていなければ、そんなむやみに大きく動かそうとしなくても本当に見せたい動きのみが引き立ちます。
...と、いくら文章で書いても伝えるのは難しいものですね、やっぱり。
具体的にはわがスタジオM診療所、じゃなかった、ダンスアカデミーのレッスンにてお訊き下さい。納得のいくまでじっくり「診察」させていただきまっす。