パンパシの日はF1最終戦・ブラジルグランプリの決勝日でもありました。
私がシーズンを通じて(というより何年も前から)応援しているのは、闘志とテクニックにかけては右に出るもののない2年連続王者フェルナンド・アロンソです。
アロンソはルノーで2連覇を成し遂げた後、今季よりめでたく名門のマクラーレン・メルセデスに移籍。
これで鬼に金棒と思いきや、なんとチームには新人とはいえ子供の頃からマクラーレン・メルセデスの秘蔵っ子だったルイス・ハミルトンがいました。
もちろん、チームはハミルトンを贔屓しまくり、現王者であるアロンソとルーキーをあたかも同格かのように扱う上、アロンソの培ったデータを教材にずんずんと成績を伸ばし、気付けばアロンソを脅かす強敵になってしまいました。
まあ、アロンソがそれを快く思うわけはないですね。
というわけでマクラーレン・メルセデスは「チーム・アロンソ」と「チーム・ハミルトン」にパッキリ分裂。アロンソはハミルトン側へのデータ提供を拒みました。当たり前です。
それ以降、破竹の勢いだったハミルトンに翳りが現れはじめ、前回の中国GPではついにリタイヤの憂き目に遭いました。
こうして迎えた最終戦です。ハミルトンが好調な頃に築いたポイントがあまりにも凄いため、そのまま逃げ切るかと思われていましたが、ここ数戦の不調によってそれも分からなくなっております。
それでも一番有利なのはやはりハミルトン。次に逆転の可能性があるのはアロンソで、フェラーリ様のキミ・ライコネンがそれに続きます。
つまり、総合優勝の可能性はこの3人にあるということですね。
そこまでもつれ込むのは非常に珍しいようで、数十年ぶりの三つ巴の最終戦と相成りました。
前日の予選の結果により、ポールポジションはフェラーリのマッサが得ました。
しかも次はキミです。だから一列目をフェラーリ様が占めた状態ですね。マクラーレン・メルセデスがスパイ行為によってチームランキングから姿を消した今、フェラーリ様のチーム優勝は約束されてます。
2列目は予選3位のハミルトンと、4位のアロンソです。あああ、要するにアロンソは4強中最下位....。同じ列といっても、順位の高い方が有利な側につきますからねえ。
アロンソの位置に不安をいだきつつレースがスタートしました。
とたんに飛び出す2台のフェラーリ様!!後ろのライバルに抜かれまいと、仲良く飛び出る算段になっていたのでしょう。
すかさずハミルトンがそこに割り込もうと追い上げます。その好機を逃さなかったのがアロンソ。
ハミルトンが前を抜こうと躍起になっている間に出来た隙間から、一瞬の隙をついてアロンソが前に飛び出したのです!!おおおお、これぞ私の大好きなアロンソ!!!
慌てたのはハミルトンです。なんとか抜き返そうとアロンソに追いすがり前に出ようとしたわけですが、無茶な操作にタイヤが悲鳴を上げました。
マシンに不調を来し、これによってハミルトンは順位を大きくダウン。黒いの承知で言うけど、シメシメやったね。
ハミルトンはこの日、幸運に激しく見放されたらしく、その後もマシントラブルが発生してあわやリタイヤかというシーンまでありました。
そこは切り抜けたハミルトンでしたが、これでさらに順位がダウン。佐藤琢磨より後ろになってしまいました(←だから毎度ここで佐藤さんを引き合いに出すのはどうよ)。
あっ、日本人ドライバーといえば、中嶋悟元レーサーの愛息がこのレースでデビューしました!!おめでと~。
...と、脳天気に喜んでいる場合ではございません。なんと中嶋Jr.、ピットイン時にクルーを轢いてしまったのです!!!
こ、こ、こんな大ミス、今まで見たこともありません。ハミルトンが給油の完了を待たずに出発しようとしたのは見たことあるけど、生身の人間を轢いてしまうなんて、プロのレーサーとしてどうなんでしょう。
まあそんな後方での出来事より、問題は先頭集団です。
集団...といっても、3位のアロンソは1位2位のフェラーリコンビから引き離されてゆく一方。ほかのマシンに抜かれることまであるほどです。
せっかくハミルトンが遥か後方に行ったのに、思うように追い上げられないアロンソ。ううう、フラストレーション~~~。
でも一番フラストレーションだったのは間違いなくご本人でしょう。マクラーレンのマシンと合わないんじゃないのか。じっさい、今回の騒動が原因で、移籍(or古巣にカムバック)説も浮上しているようです。契約などの条件から考えると一年待った方がいいという見方もあるそうですが、私としては彼が早くこのチームから足を洗って、もっとやりやすい条件の下のびのびと負けん気を発揮する姿を見たいです。
まあ、移籍をちらつかせて年俸などの待遇アップを狙うというのもよくある手ですから、アロンソの動向はまだわかりません。
けっきょく1位だったマッサをライコネンが抜き(抜かれた後けなげにライコネンの走りをサポートしたマッサのスポーツマンシップは最高でした)、そのまま年間チャンピオンの座をゲットしました。
最有力候補ハミルトンがまさかの不運に見舞われた上、優勝候補3人の中で最も可能性の低かった人の優勝とは、まさにドラマチックな展開でした。
個人的にアロンソが好きな気持ちをさておけば、ずっとそこそこまで良い成績に達しながらチャンピオンを逃していたライコネンがついに優勝を果たしたことはとてもめでたいと思います。頭脳とテクニックを駆使したクールな戦い方にも好感が持てますしね。
私がシーズンを通じて(というより何年も前から)応援しているのは、闘志とテクニックにかけては右に出るもののない2年連続王者フェルナンド・アロンソです。
アロンソはルノーで2連覇を成し遂げた後、今季よりめでたく名門のマクラーレン・メルセデスに移籍。
これで鬼に金棒と思いきや、なんとチームには新人とはいえ子供の頃からマクラーレン・メルセデスの秘蔵っ子だったルイス・ハミルトンがいました。
もちろん、チームはハミルトンを贔屓しまくり、現王者であるアロンソとルーキーをあたかも同格かのように扱う上、アロンソの培ったデータを教材にずんずんと成績を伸ばし、気付けばアロンソを脅かす強敵になってしまいました。
まあ、アロンソがそれを快く思うわけはないですね。
というわけでマクラーレン・メルセデスは「チーム・アロンソ」と「チーム・ハミルトン」にパッキリ分裂。アロンソはハミルトン側へのデータ提供を拒みました。当たり前です。
それ以降、破竹の勢いだったハミルトンに翳りが現れはじめ、前回の中国GPではついにリタイヤの憂き目に遭いました。
こうして迎えた最終戦です。ハミルトンが好調な頃に築いたポイントがあまりにも凄いため、そのまま逃げ切るかと思われていましたが、ここ数戦の不調によってそれも分からなくなっております。
それでも一番有利なのはやはりハミルトン。次に逆転の可能性があるのはアロンソで、フェラーリ様のキミ・ライコネンがそれに続きます。
つまり、総合優勝の可能性はこの3人にあるということですね。
そこまでもつれ込むのは非常に珍しいようで、数十年ぶりの三つ巴の最終戦と相成りました。
前日の予選の結果により、ポールポジションはフェラーリのマッサが得ました。
しかも次はキミです。だから一列目をフェラーリ様が占めた状態ですね。マクラーレン・メルセデスがスパイ行為によってチームランキングから姿を消した今、フェラーリ様のチーム優勝は約束されてます。
2列目は予選3位のハミルトンと、4位のアロンソです。あああ、要するにアロンソは4強中最下位....。同じ列といっても、順位の高い方が有利な側につきますからねえ。
アロンソの位置に不安をいだきつつレースがスタートしました。
とたんに飛び出す2台のフェラーリ様!!後ろのライバルに抜かれまいと、仲良く飛び出る算段になっていたのでしょう。
すかさずハミルトンがそこに割り込もうと追い上げます。その好機を逃さなかったのがアロンソ。
ハミルトンが前を抜こうと躍起になっている間に出来た隙間から、一瞬の隙をついてアロンソが前に飛び出したのです!!おおおお、これぞ私の大好きなアロンソ!!!
慌てたのはハミルトンです。なんとか抜き返そうとアロンソに追いすがり前に出ようとしたわけですが、無茶な操作にタイヤが悲鳴を上げました。
マシンに不調を来し、これによってハミルトンは順位を大きくダウン。黒いの承知で言うけど、シメシメやったね。
ハミルトンはこの日、幸運に激しく見放されたらしく、その後もマシントラブルが発生してあわやリタイヤかというシーンまでありました。
そこは切り抜けたハミルトンでしたが、これでさらに順位がダウン。佐藤琢磨より後ろになってしまいました(←だから毎度ここで佐藤さんを引き合いに出すのはどうよ)。
あっ、日本人ドライバーといえば、中嶋悟元レーサーの愛息がこのレースでデビューしました!!おめでと~。
...と、脳天気に喜んでいる場合ではございません。なんと中嶋Jr.、ピットイン時にクルーを轢いてしまったのです!!!
こ、こ、こんな大ミス、今まで見たこともありません。ハミルトンが給油の完了を待たずに出発しようとしたのは見たことあるけど、生身の人間を轢いてしまうなんて、プロのレーサーとしてどうなんでしょう。
まあそんな後方での出来事より、問題は先頭集団です。
集団...といっても、3位のアロンソは1位2位のフェラーリコンビから引き離されてゆく一方。ほかのマシンに抜かれることまであるほどです。
せっかくハミルトンが遥か後方に行ったのに、思うように追い上げられないアロンソ。ううう、フラストレーション~~~。
でも一番フラストレーションだったのは間違いなくご本人でしょう。マクラーレンのマシンと合わないんじゃないのか。じっさい、今回の騒動が原因で、移籍(or古巣にカムバック)説も浮上しているようです。契約などの条件から考えると一年待った方がいいという見方もあるそうですが、私としては彼が早くこのチームから足を洗って、もっとやりやすい条件の下のびのびと負けん気を発揮する姿を見たいです。
まあ、移籍をちらつかせて年俸などの待遇アップを狙うというのもよくある手ですから、アロンソの動向はまだわかりません。
けっきょく1位だったマッサをライコネンが抜き(抜かれた後けなげにライコネンの走りをサポートしたマッサのスポーツマンシップは最高でした)、そのまま年間チャンピオンの座をゲットしました。
最有力候補ハミルトンがまさかの不運に見舞われた上、優勝候補3人の中で最も可能性の低かった人の優勝とは、まさにドラマチックな展開でした。
個人的にアロンソが好きな気持ちをさておけば、ずっとそこそこまで良い成績に達しながらチャンピオンを逃していたライコネンがついに優勝を果たしたことはとてもめでたいと思います。頭脳とテクニックを駆使したクールな戦い方にも好感が持てますしね。