舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

サンタクローズ

2008-12-19 02:00:52 | 徒然話
今はクリスマスの時期。そう、マミちゃん=トナカイの季節です。

マミちゃんは以前からこちらでもバラしているとおりトナカイです。私がカエルであるのと同じように、彼女はトナカイなんですね。

だからこの時期になるとマミちゃんがしょっちゅうトナカイ見て興奮します。トナカイが活躍しているのを見ると「頼もしい」とウットリし、「これからはサンタでなくトナカイの時代だ」「いや、すでに実権を握っているのはトナカイなのだ」と激しくトナカイに肩入れした持論を展開します。

確かに今年の東武デパートのクリスマスイメージキャラクター(?)はトナカイですし、サンタとセットではなくトナカイがピンで活躍する場が増えてきたようにも見受けられます。ま、これはマミちゃんによって植えつけられた感覚なのかもしれませんが。

そんなマミちゃんが鼻息を荒くするような映画が先ほど放送されました。
その名も『サンタクローズ』です。

.......え?サンタクロー?サンタクローじゃなくて???...と思われるかもしれません。ここにこの映画のオチが隠されてるんですね。

物語の主人公は38歳のお父さんです。
息子はどっちかというと母親の新恋人だか旦那だかに懐いていて、実の父とクリスマスを過ごすのにあまり乗り気で無い様子。気の毒だな。まあ息子の気持は分りますが。

大した会話もないまま寝ようとしていたら、なんと自宅の屋根からサンタクロースが落っこちました
主人公は否応なく、サンタの後継者として業務を引き継ぐはめになってしまったのです。

そう、サンタクローズのクローズはclause、つまり契約条項です。
主人公はひょんなことからサンタの服を身につけてしまったためにこの契約を結んだものとされ、なかば強制的にトナカイのソリに乗せられてプレゼント配りに出発したのでした。

しかしここで気になるのはサンタクロースの存在理由です。
だって、ついさっきまでサンタ業務を遂行していたおじさんは、屋根から落っこちて続行不能となった時点で身体が消失しちゃったんですよ。
あとに残されたのはトナカイとソリとサンタの服のみ。しかも、トナカイは明らかにサンタのすべきことを分っているようで、新たなサンタとなった主人公をソリに乗せたのもトナカイなら、コクコク頷いたりしてサンタ業務を指示する役割もトナカイです。

って、実権掌握者はどう見てもトナカイじゃん。
マミちゃんの持論は事実だったのか......。

その証拠にサンタにはサンタハウスが与えられ、主人公が何ひとつ分っていなくても(どころか「契約」を認めてさえいなくても)まったく支障なく、そこに住む妖精さんたちがクリスマスの準備をしてくれています。
そしてソリに乗ればトナカイが的確な位置を回ってくれます。
サンタはただそれに乗っていき、プレゼントが入ってる魔法の袋(これをプーさんの風船よろしく掲げると飛べる)を持って家宅侵入してプレゼントを置いてくればよいのです。

じゃあ何だサンタの存在意義って。
たんなる象徴か......?


もちろんサンタにもすることはあります。良い子と悪い子を見分け、良い子には誰にどのプレゼントをあげるか考えるのです。
でもそれって世の中の普通の人もやってることじゃん(笑)。サンタクロースという特殊な業務を引っ張っているのは、まごうことなくサンタハウスの妖精であり、そしてトナカイなのです。
じっさい、主人公がまちがって逮捕された時も妖精さんたちが助けにきたおかげで脱出することができたのです(※脱獄は犯罪だろうとか言わない。サンタなんだから。堂々と暖炉から侵入してくる人に犯罪とか言ってもねえ)。

気になるのは、主人公がサンタ契約を結んだその時から主人公のサンタ化が始まり、今まで乳製品がダメだったのに突然ミルクとクッキーが好物になり、まだ38歳なのにあれよあれよという間に貫禄たっぷりの白ひげのおじいさんのビジュアルになってしまったのです。

そして何よりおそろしいのはファッションセンスです。どうしても私服に装いに赤か緑を取り入れたくなり、しまいには私服なのに赤い帽子とトナカイ柄の赤いセーターとかを着るようになってしまうのです。

主人公の思惑をここまで無視して進むサンタ化、おそろしすぎます。いったいなんの力が働いているのでしょう。
まるでサンタの中身などどうでもいい、それっぽい人を作っときゃあオッケーとでも言いたげです。
や、や、やはりあのハウスの妖精とトナカイが結託して..............!!!!


...と、このように考えていくととんでもないホラーみたいな感じがしますが、もちろんそんな穿った見方をするのは私くらいのもんでしょう(笑)。
普通に見れば、主人公が息子から認められ、元妻ともその旦那とも仲良くなってハッピーエンドという、いたってファミリー向けの平和な映画ですので、この時期の団欒のひとときにはうってつけの作品と申せましょう。

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