舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

妥協を知らない女

2008-12-21 03:04:58 | ダンス話&スタジオM
先日ドレスの試作品の仕上がりに満足できず、洋服屋さんに作り直しをお願いしたマミちゃん。
ありがたいことに洋服屋さんはマミちゃんの言いたいことを汲んでくださり、このデザインに関しては格段に良くなった試作品第二号が出来上がったのですが。
今度はほかのデザインでやはり生地の分量が足りず、残念ながらマミちゃんは満足できませんでした。

こないだも書いた通り、この人はドレスを着る前に一目見た段階でだいたいの出来映えが分ります。
シルエットもそうですし、生地の入り方(柄の出方)を見ただけで「分量が少ない」と気づくんですね。

あ、「分量が少なかったらペチコートでカサ増しすれば良かろう」なんて発想はもちろんマミちゃんにはありません。
ペチコートではカサは誤魔化せません。スカートのボリュームが少なければそれなりのシルエットになります。
マミちゃんはこの「それなりのシルエット」が断じて許せないのです。

そういうわけで、申し訳ないですが洋服屋さんにおかれましてはもう一度作り直しをお願いいたします
ほんと面倒な主宰者でごめんなさい。世の中には既製のデザインで満足したり、たしょうのシルエットには拘泥しない先生もたくさんいるだろうけれど、うちの主宰者は拘泥しまくるのです(笑)。
装いに関しては妥協を知らない人間で。付き合わされる方はたまらないと思いますが、どうぞポイしないで下さい(笑)

...と言ってる私自身もマミちゃんの妥協を知らない拘泥っぷりを他人事とか言ってられません。
具体的な分量を説明するためにスカートの円周を測り(←うちの衣装は生地の量が半端じゃないのでけっこう大変)、デザイン画を描き、どこをどう変えていただきたいか説明するのはこの私なのです。
この段階で私自身がマミちゃんの主義主張をしっかり咀嚼していないと言いたいことが的確にお伝えできないため、ファッションに疎い自分の持てる乏しい想像力を総動員し、彼女の言いたいことを理解しようと努めます。

まあ、これこそ神様が私に絵描きの能力を少しだけ与え給うた理由だと思って最近は納得しています。
「少しだけ」ってのがポイントですね。もし私に溢れるほどの絵の才能があったらプロの絵描きになってしまいますもの。そこまで上手くないけれど言いたいことを表現できる程度には描けるという、今の私の職分に最適な量の能力を与えてくださったのですね神様は(笑)。

おかげさまで洋服屋さんの目の前で水森亜土ちゃんのノリで速描きを始めると、皆さんとても驚かれます。
ただ描くのが速いのは慣れではなく、絵を描きはじめた昔からそうでした。たんに大雑把なだけだと思うけど(笑)。
これが学校の授業の合間に落書きする必然性でさらにスピードに磨きがかかり(ってオイ)、今に至ります。
人間、どんなスキルがどこで役に立つか分りません。

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