今日の話題は出産・子供絡みの内容です。
そういう話はちょっと…という方はスルー推奨でございます。
ウチには現在、もうすぐ出産を控えた生徒さんが数名いらっしゃいます。
そういったフラ・ダンサーの皆さんの参考になればと思い、本日の記事を書く事に致しました。
最初に一番重要な事を申し上げておきましょう。
フラは出産の直前・直後まで踊っていてもまったく無問題、むしろプラス効果ばかりの踊りです。
もちろん、これにはいくつか但し書きもございます。
まず母体が健康で経過も順調である事。絶対安静の必要な方は、もちろん他の動作と同様フラもマズいです。
また出産には個人差があり、同じお母さんでも一人目と二人目と三人目と四人目でまったく違う(※実際に四人産んだ方の談)そうですので、油断や過信は禁物です。
とはいえ、あまりピリピリしすぎると、それもストレスになって良くないですけどね。
そして、どんなに元気であっても必ずその時その時の体調と相談する事。
自分の体調は自分が一番良く分ります。
元気に踊っていても、ちょっと疲れたとか、感じがいつもと違うような気がしたら、遠慮なく座って休みましょう。
加えて、あまり激し過ぎるフラは適さない場合がある事。
たとえば運動量の激しい種類のカヒコ。カヒコはお教室によって、えらい体育会系なところがありまして、そういうものは無理しない方が無難です。
あとフィットネスフラ的なモノもそうでしょうね(まあそもそもアレをフラと見なすかと言えば、I say No!!!!なわけですが。なんなら断言しながらエルサ様みたいに掌から氷をぶっ放しても良いレベルw)。
これらの項目がオッケーだったら大丈夫、自信を持って(ムリの無い範囲で)踊りまくっていただければと思います。
何故私はこのように自信を持って断言しているのか。
それは母と私、二世代にわたる人体実験の結果であるからです。
母は入院前日まで踊り続け、三ヶ月後にスタジオM第一回発表会を開催しました。
私は入院当日までレッスンに行き、退院日にイベントに駆けつけて司会を担当するつもりでした(これは震災で叶いませんでしたが…)。
そんな母娘二代による人体実験を経て得た結論は、「出産は別に病気ではないので、ハレモノに触るよーに過剰反応する必要は無い」という事です。
では、出産の直前直後にフラを踊る事のメリットをお話ししていきましょう。
(1) ストレス発散になる。
これは最も大きな長所です。
出産前は体質が変わって好きだった食べ物が喉を通らなくなったり、コーヒー大好きでも飲んじゃいけない、アロマオイルやキャンドルが使えない、遠方への旅行に行けない、激しいスポーツが出来ない、エステやマッサージを受けられない、うつ伏せで寝られないなど、何かと制限が増えてストレスがたまりやすいものです。
しかしフラであれば身体にムリなく続けられますので、日々のストレス発散にもってこいです。
(2) 適度の運動になる。
前述のように激し過ぎる種類でさえなければ、フラは運動量が不足しがちな出産前の時期にピッタリの運動です。
また、これは正しい踊り方の人であればの話ですが、フラで動かす場所は中の人に負担をかける場所ではないので、その点でも安心して踊っていられます。
出産には体力が要りますので、いくら出産前は激しい運動が禁物と言え、本当に運動をまったく止めてしまうと、出産時のキツさがハンパ無くなってしまいます。
もし今まで全然運動をしていなかったお母さんであっても、出産前になってから始めた方がいいくらいです。
ちなみに、母マミちゃんは帝王切開後、起き上がれるようになるまで3日かかると言われたところをその半分で起きましたぜ。
(3) 腰周りをほどよく動かすことで保温効果がある。
フラのゆったりしたスウェイは、腰やお腹周辺の体温を上げる効果があります。
特に基本ステップの練習でアミをしばらく連続すると、身体の内部から暖まって来る感じがするはずです。
もともと女性はお腹周りを冷やさない方が内臓のために良いですし、特に出産前は冷えが大敵ですので、フラはそういう意味でもとても良い運動です。
あとウチでやっているものとしては、オリエンタルダンスも出産に関わる女性の器官にプラス効果の大きい踊りとして有名ですね。
(4) 頭の中がリフレッシュ出来る。
出産前というのは、ともすると頭の中がその事一辺倒になりやすいものです。
え、そりゃ母親として当り前じゃないかって?んなこた無いですよ。過ぎたるは及ばざるがごとし。人間、どんな内容であれ同じ事ばかり考えて考えて考え続けるのは、精神衛生上あまりよろしくありません。
何といっても、一つの事を考え続けているとたいてい考えの内容が良い方向ばかりではなくなりますからね。というかどんどん悪い方へ考えてしまいがちです。
特に一人目の出産である場合や繊細な性格の場合、色々心配し出すとキリがありませんし、必要以上に心配しすぎるとそれがストレスとなり、自分自身や中の人にも悪影響を及ぼしかねません。
ですから、たまには違う事を考えて、頭の中をリフレッシュする必要があるのです。
その点、フラは(フラ・ダンサーであれば全員ご存知と思いますが)ものすごく頭を使う踊りです。
踊り自体も美しく踊ろうと思えばけっこう気を遣いますし、歌詞の意味や背景にある物語など、他のダンスにはない事にまで考えを巡らせる必要があります。
レッスンの間だけでもそちらに集中する事で、かなりリフレッシュ出来るはずです。
イベントに出る場合、そこにフォーメーションも加わりますからさらに頭が忙しくなります。
あ、衣装さえ入れば&先生が嫌がらない限りよほど臨月でもない限りイベントには絶対に出た方がいいですよ。
ウチはむしろウェルカムです。衣装を作る段階で申し出てもらえれば、デザインやサイズの点で出来る限りご希望に添えるようサポートします!
まあ元々主宰者母娘本人がハラを隠す事に命をかけていますしね(爆)。
メリモを見ても出産前の方がけっこう出ていらっしゃいますね。
輪になっているレイを掛けた女性ダンサーの中にオープンレイの人がいたら、その人は出産前です。
縁起の関係で出産を控えている人は輪状のレイを掛けない・そういう人には贈らないという風習があるのです。
コレ、出産前である事をひた隠しにしたかった(少なくともその件については黙っていて欲しかった)私みたいな人間にとってはものすごく嬉しくない風習だよなあ(笑)。
中には私みたいなのもいるので、もし、女性にレイを贈った時に首に掛けず手で受け取る人がいても、ご本人から何か言われない限りはそっとしておいてあげてくださいね。
さて、次は出産してからのお話です。
最初に言ったとおり「出産は病気ではない」ので、物語に出て来る病弱な令嬢みたいに過保護な状態で静養する(例:クララが立った!)必要はない、というのが我々の持論です。
まあ、これまた「産後の経過が順調な場合」という大切な但し書きが付きますけどね。
しかしもう中の人を気遣う必要はないのですから、自分の体調さえ良ければ、誰に憚る事無く動いてもいいのです、というより自分の身体のためにどんどん積極的に動くべきです。
産後に踊る事のメリットも産前とほぼ同じです。
ストレス発散はもちろん重要ですね。もうアロマ焚いたりマッサージ受けたり出来るし、うつ伏せで寝たりするとマジ天国ですが、今度は産前には無かった種類のストレスがのしかかってきます。
当然ながら新生児の親は24時間営業です。完全にコンビニ店長状態です。自分の好きな時に好きな事なんて一つもさせてもらえません。
ですから、もし面倒を見る大人が産んだ本人を含めて二人以上いるのなら、決して誰か一人を専任にせず、お互いに交代制で自由な時間を作る事がとても大切です。
産まれたお子さんがどれほど大切でも、そのために誰かが犠牲になる必要は無いのです。
そして運動も必要です。
育児は出産以上に体力勝負です。新生児だった頃はあったかくて柔らかくてレンジにかけたご飯みたい、と言っていたウチの四代目も今では米俵です。そして米俵のくせに抱っこしろとぬかします。これが肉体労働でなくてなんなのだ。
出産にあたって仕事を辞めたり休んだりしている(いた)場合は、なおのこと運動量がきょくたんに減りますので、是非とも踊る事をお勧めします。
そして「頭をリフレッシュすること」。これも重要だと思います。
頭が育児の事だけでいっぱいになっている状態というのは、これまた精神衛生上非常によろしくありません。
出産まで仕事や趣味で広い世界に生きていた人が、突然閉ざされた空間で我が子と二人きりの生活になりますと、特にそうなりがちです。
考え方がきょくたんに狭くなったり、自分を卑下するようになったりといった悪い方向に行くと自分自身にはもちろんお子さんにもそのストレスが伝わります。さらに同居の家族にそのストレスをぶつける事にもなりかねないため、誰にとっても良くありません。
限られた時間だけでも自分を解放する事が大切です。
もし、以上の私の記述を見て「それでは子供が可哀想だ。母親は育児に専念すべき」と発想する人がいるとしたらそれはとても危険です。ただでさえ疲れやすくストレスがたまりやすい状況下にある育児中のお母さんを、さらに追いつめてしまいます。
そして、それは常に一緒にいるお子さんにも明らかな悪影響になるのです。
もちろん母親が育児放棄しちゃダメなのは当然の話ですが、子供が心身共に健やかでいられる範囲内であれば、お母さんも時には仕事に精を出したり趣味の時間を楽しんだりしてリフレッシュした方が、却って子供のためにも良いと私は思います。
そうして一旦リセットする事によって、我が子と一緒にいる時にもっとたくさん愛情を掛けられるようになるのではないでしょうか。
私は我が子の面倒を見てくれる人が自分の母しかおりませんし(それもいくつかの作業には決して手を出そうとしないw)、仕事もプライベートも母と一緒ですから、子供と離れるのは自分がネイルサロンに行く時のみ=ひと月半に一回、たったの数時間の事です。
私は自分のことをあまり愛情深い母親ではないと思っていますが、それでもしばし子供から離れた後は、もっと我が子を可愛がろう、もっときちんと面倒を見て、沢山一緒に遊んであげようなどと殊勝な気持になるものです。
私でさえそうなのですから、普段から我が子に愛情を持って接しているお母さんであれば、なおのことそういう気持がするのではないでしょうか。
まあ、ガラに無いマジ話はこのくらいにしまして。
ここで「生まれながらにしてフラ・ダンサーを母親に持った子供はこうなる」という実例をご紹介しておきます。
これも一種の人体実験ですな。

生まれたての頃。
小さめのベビーベッドを横に置いてレッスンしてました。
クーファンに入れたりプレイマットに寝かせたりして目の届くところに置いておけば、その横で踊っていられます。
とりあえず、寝返りが出来るようになる前はたしょう踊りの方に神経が行っていても、どこかへ動いていってしまう心配は無いので安心です。

首が据わって来た頃。
レッスン中に泣いても、抱っこして踊れば必ず機嫌が直りました。
しかしテキトーに踊ったんだと機嫌が直らない。どうも手抜きはバレるらしい。
このくらいの月齢になると、抱っこヒモで抱っこしてレッスンするお母さんもいらっしゃるようですね。
まあ抱っこヒモのままで舞台に上がるのはさすがにヴィジュアル的に美しくないのでお勧めしませんが(笑)、普通に腕で抱っこして上がればお子さんも喜びそうです。ウチのは喜んでました。

四代目の初舞台は0歳11ヶ月の頃です。
その前にも上記のようにフィナーレなどで舞台に上がる事はありましたが、私が初舞台と見なすのはあくまでも「自分で踊った時」ですので、それは12年の2月になります。
当時、彼女はまだ歩けませんでしたが、メレフラタイムで舞台に座らせたところ、私の手本を見ながら満面の笑みで踊っていました。

1歳。いよいよ自由に動くようになってきました。
ハワイアンズでゲットした玩具のポイボールを回しています。地道な練習の苦手な私と違い、出来るまで根気づよくやるタイプのようです。
ま、それは首も据わらない頃から寝返りにチャレンジしていた時点で既に察していましたが(笑)。
彼女が初めて覚えたフラ、プアリリレフアの1番を覚えたのも1歳前後です。
1番だけは歌いながら踊れるようになりました。lililehuaのhuの発音が「ふ=fu」じゃないのが大変よろしい。
ただしその後、もっとアップテンポの曲でないとその気にならなくなってしまったため、2番以降は未習得……

2歳。だいぶこの人の性格がハッキリしてきました。
頑固で暴れん坊で、怒ったり興奮したりすると本当に手がつけられない非常に面倒な子供ですが、ショーを観ている時だけはまるで良い子のようになります。
きちんと座って真剣に観ているし、長くても(内容さえ良ければ)途中で飽きたりもしません。
終わると観たショーの内容を再現してくれます。

そして今に至る。現在3歳4ヶ月です。
上記のような段階を経た結果、(こんなに教育に不熱心な母親を持ったにもかかわらず、)歌と踊りを正確に覚える事が得意な子供になりました。
歌のうち特に好んで歌っているのが、英語のLet It GoとHay Un Amigo En Mi(トイストーリー主題歌「君はともだち」のスペイン語版)です。
また、踊りは彼女にとって歌とセットで覚えるモノのようです。
まあ踊りにおけるカウントは、発音を発音記号で覚えるのと同じ「頭で覚えなきゃならない場合に必要なツール」に過ぎないので、本人が人様に教えるための勉強をする気になるまでは特に必要ないかなと思います。
あ、そうそう、ここに書き忘れたけど「レッスンごっこ」が好きなのも彼女の特徴です。
しかも自分は先生役なんですよ。「じゃあ かうんとでいってみましょー」って、自分じゃカウントで覚えないくせによく言うぜ!!
まだ自分も大して踊れない分際で教える気になるなっての!
10年早いわ。って10年後じゃまだ13歳か。なら20年早いわ。
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ウチには現在、もうすぐ出産を控えた生徒さんが数名いらっしゃいます。
そういったフラ・ダンサーの皆さんの参考になればと思い、本日の記事を書く事に致しました。
最初に一番重要な事を申し上げておきましょう。
フラは出産の直前・直後まで踊っていてもまったく無問題、むしろプラス効果ばかりの踊りです。
もちろん、これにはいくつか但し書きもございます。
まず母体が健康で経過も順調である事。絶対安静の必要な方は、もちろん他の動作と同様フラもマズいです。
また出産には個人差があり、同じお母さんでも一人目と二人目と三人目と四人目でまったく違う(※実際に四人産んだ方の談)そうですので、油断や過信は禁物です。
とはいえ、あまりピリピリしすぎると、それもストレスになって良くないですけどね。
そして、どんなに元気であっても必ずその時その時の体調と相談する事。
自分の体調は自分が一番良く分ります。
元気に踊っていても、ちょっと疲れたとか、感じがいつもと違うような気がしたら、遠慮なく座って休みましょう。
加えて、あまり激し過ぎるフラは適さない場合がある事。
たとえば運動量の激しい種類のカヒコ。カヒコはお教室によって、えらい体育会系なところがありまして、そういうものは無理しない方が無難です。
あとフィットネスフラ的なモノもそうでしょうね(まあそもそもアレをフラと見なすかと言えば、I say No!!!!なわけですが。なんなら断言しながらエルサ様みたいに掌から氷をぶっ放しても良いレベルw)。
これらの項目がオッケーだったら大丈夫、自信を持って(ムリの無い範囲で)踊りまくっていただければと思います。
何故私はこのように自信を持って断言しているのか。
それは母と私、二世代にわたる人体実験の結果であるからです。
母は入院前日まで踊り続け、三ヶ月後にスタジオM第一回発表会を開催しました。
私は入院当日までレッスンに行き、退院日にイベントに駆けつけて司会を担当するつもりでした(これは震災で叶いませんでしたが…)。
そんな母娘二代による人体実験を経て得た結論は、「出産は別に病気ではないので、ハレモノに触るよーに過剰反応する必要は無い」という事です。
では、出産の直前直後にフラを踊る事のメリットをお話ししていきましょう。
(1) ストレス発散になる。
これは最も大きな長所です。
出産前は体質が変わって好きだった食べ物が喉を通らなくなったり、コーヒー大好きでも飲んじゃいけない、アロマオイルやキャンドルが使えない、遠方への旅行に行けない、激しいスポーツが出来ない、エステやマッサージを受けられない、うつ伏せで寝られないなど、何かと制限が増えてストレスがたまりやすいものです。
しかしフラであれば身体にムリなく続けられますので、日々のストレス発散にもってこいです。
(2) 適度の運動になる。
前述のように激し過ぎる種類でさえなければ、フラは運動量が不足しがちな出産前の時期にピッタリの運動です。
また、これは正しい踊り方の人であればの話ですが、フラで動かす場所は中の人に負担をかける場所ではないので、その点でも安心して踊っていられます。
出産には体力が要りますので、いくら出産前は激しい運動が禁物と言え、本当に運動をまったく止めてしまうと、出産時のキツさがハンパ無くなってしまいます。
もし今まで全然運動をしていなかったお母さんであっても、出産前になってから始めた方がいいくらいです。
ちなみに、母マミちゃんは帝王切開後、起き上がれるようになるまで3日かかると言われたところをその半分で起きましたぜ。
(3) 腰周りをほどよく動かすことで保温効果がある。
フラのゆったりしたスウェイは、腰やお腹周辺の体温を上げる効果があります。
特に基本ステップの練習でアミをしばらく連続すると、身体の内部から暖まって来る感じがするはずです。
もともと女性はお腹周りを冷やさない方が内臓のために良いですし、特に出産前は冷えが大敵ですので、フラはそういう意味でもとても良い運動です。
あとウチでやっているものとしては、オリエンタルダンスも出産に関わる女性の器官にプラス効果の大きい踊りとして有名ですね。
(4) 頭の中がリフレッシュ出来る。
出産前というのは、ともすると頭の中がその事一辺倒になりやすいものです。
え、そりゃ母親として当り前じゃないかって?んなこた無いですよ。過ぎたるは及ばざるがごとし。人間、どんな内容であれ同じ事ばかり考えて考えて考え続けるのは、精神衛生上あまりよろしくありません。
何といっても、一つの事を考え続けているとたいてい考えの内容が良い方向ばかりではなくなりますからね。というかどんどん悪い方へ考えてしまいがちです。
特に一人目の出産である場合や繊細な性格の場合、色々心配し出すとキリがありませんし、必要以上に心配しすぎるとそれがストレスとなり、自分自身や中の人にも悪影響を及ぼしかねません。
ですから、たまには違う事を考えて、頭の中をリフレッシュする必要があるのです。
その点、フラは(フラ・ダンサーであれば全員ご存知と思いますが)ものすごく頭を使う踊りです。
踊り自体も美しく踊ろうと思えばけっこう気を遣いますし、歌詞の意味や背景にある物語など、他のダンスにはない事にまで考えを巡らせる必要があります。
レッスンの間だけでもそちらに集中する事で、かなりリフレッシュ出来るはずです。
イベントに出る場合、そこにフォーメーションも加わりますからさらに頭が忙しくなります。
あ、衣装さえ入れば&先生が嫌がらない限りよほど臨月でもない限りイベントには絶対に出た方がいいですよ。
ウチはむしろウェルカムです。衣装を作る段階で申し出てもらえれば、デザインやサイズの点で出来る限りご希望に添えるようサポートします!
まあ元々主宰者母娘本人がハラを隠す事に命をかけていますしね(爆)。
メリモを見ても出産前の方がけっこう出ていらっしゃいますね。
輪になっているレイを掛けた女性ダンサーの中にオープンレイの人がいたら、その人は出産前です。
縁起の関係で出産を控えている人は輪状のレイを掛けない・そういう人には贈らないという風習があるのです。
コレ、出産前である事をひた隠しにしたかった(少なくともその件については黙っていて欲しかった)私みたいな人間にとってはものすごく嬉しくない風習だよなあ(笑)。
中には私みたいなのもいるので、もし、女性にレイを贈った時に首に掛けず手で受け取る人がいても、ご本人から何か言われない限りはそっとしておいてあげてくださいね。
さて、次は出産してからのお話です。
最初に言ったとおり「出産は病気ではない」ので、物語に出て来る病弱な令嬢みたいに過保護な状態で静養する(例:クララが立った!)必要はない、というのが我々の持論です。
まあ、これまた「産後の経過が順調な場合」という大切な但し書きが付きますけどね。
しかしもう中の人を気遣う必要はないのですから、自分の体調さえ良ければ、誰に憚る事無く動いてもいいのです、というより自分の身体のためにどんどん積極的に動くべきです。
産後に踊る事のメリットも産前とほぼ同じです。
ストレス発散はもちろん重要ですね。もうアロマ焚いたりマッサージ受けたり出来るし、うつ伏せで寝たりするとマジ天国ですが、今度は産前には無かった種類のストレスがのしかかってきます。
当然ながら新生児の親は24時間営業です。完全にコンビニ店長状態です。自分の好きな時に好きな事なんて一つもさせてもらえません。
ですから、もし面倒を見る大人が産んだ本人を含めて二人以上いるのなら、決して誰か一人を専任にせず、お互いに交代制で自由な時間を作る事がとても大切です。
産まれたお子さんがどれほど大切でも、そのために誰かが犠牲になる必要は無いのです。
そして運動も必要です。
育児は出産以上に体力勝負です。新生児だった頃はあったかくて柔らかくてレンジにかけたご飯みたい、と言っていたウチの四代目も今では米俵です。そして米俵のくせに抱っこしろとぬかします。これが肉体労働でなくてなんなのだ。
出産にあたって仕事を辞めたり休んだりしている(いた)場合は、なおのこと運動量がきょくたんに減りますので、是非とも踊る事をお勧めします。
そして「頭をリフレッシュすること」。これも重要だと思います。
頭が育児の事だけでいっぱいになっている状態というのは、これまた精神衛生上非常によろしくありません。
出産まで仕事や趣味で広い世界に生きていた人が、突然閉ざされた空間で我が子と二人きりの生活になりますと、特にそうなりがちです。
考え方がきょくたんに狭くなったり、自分を卑下するようになったりといった悪い方向に行くと自分自身にはもちろんお子さんにもそのストレスが伝わります。さらに同居の家族にそのストレスをぶつける事にもなりかねないため、誰にとっても良くありません。
限られた時間だけでも自分を解放する事が大切です。
もし、以上の私の記述を見て「それでは子供が可哀想だ。母親は育児に専念すべき」と発想する人がいるとしたらそれはとても危険です。ただでさえ疲れやすくストレスがたまりやすい状況下にある育児中のお母さんを、さらに追いつめてしまいます。
そして、それは常に一緒にいるお子さんにも明らかな悪影響になるのです。
もちろん母親が育児放棄しちゃダメなのは当然の話ですが、子供が心身共に健やかでいられる範囲内であれば、お母さんも時には仕事に精を出したり趣味の時間を楽しんだりしてリフレッシュした方が、却って子供のためにも良いと私は思います。
そうして一旦リセットする事によって、我が子と一緒にいる時にもっとたくさん愛情を掛けられるようになるのではないでしょうか。
私は我が子の面倒を見てくれる人が自分の母しかおりませんし(それもいくつかの作業には決して手を出そうとしないw)、仕事もプライベートも母と一緒ですから、子供と離れるのは自分がネイルサロンに行く時のみ=ひと月半に一回、たったの数時間の事です。
私は自分のことをあまり愛情深い母親ではないと思っていますが、それでもしばし子供から離れた後は、もっと我が子を可愛がろう、もっときちんと面倒を見て、沢山一緒に遊んであげようなどと殊勝な気持になるものです。
私でさえそうなのですから、普段から我が子に愛情を持って接しているお母さんであれば、なおのことそういう気持がするのではないでしょうか。
まあ、ガラに無いマジ話はこのくらいにしまして。
ここで「生まれながらにしてフラ・ダンサーを母親に持った子供はこうなる」という実例をご紹介しておきます。
これも一種の人体実験ですな。

生まれたての頃。
小さめのベビーベッドを横に置いてレッスンしてました。
クーファンに入れたりプレイマットに寝かせたりして目の届くところに置いておけば、その横で踊っていられます。
とりあえず、寝返りが出来るようになる前はたしょう踊りの方に神経が行っていても、どこかへ動いていってしまう心配は無いので安心です。

首が据わって来た頃。
レッスン中に泣いても、抱っこして踊れば必ず機嫌が直りました。
しかしテキトーに踊ったんだと機嫌が直らない。どうも手抜きはバレるらしい。
このくらいの月齢になると、抱っこヒモで抱っこしてレッスンするお母さんもいらっしゃるようですね。
まあ抱っこヒモのままで舞台に上がるのはさすがにヴィジュアル的に美しくないのでお勧めしませんが(笑)、普通に腕で抱っこして上がればお子さんも喜びそうです。ウチのは喜んでました。

四代目の初舞台は0歳11ヶ月の頃です。
その前にも上記のようにフィナーレなどで舞台に上がる事はありましたが、私が初舞台と見なすのはあくまでも「自分で踊った時」ですので、それは12年の2月になります。
当時、彼女はまだ歩けませんでしたが、メレフラタイムで舞台に座らせたところ、私の手本を見ながら満面の笑みで踊っていました。

1歳。いよいよ自由に動くようになってきました。
ハワイアンズでゲットした玩具のポイボールを回しています。地道な練習の苦手な私と違い、出来るまで根気づよくやるタイプのようです。
ま、それは首も据わらない頃から寝返りにチャレンジしていた時点で既に察していましたが(笑)。
彼女が初めて覚えたフラ、プアリリレフアの1番を覚えたのも1歳前後です。
1番だけは歌いながら踊れるようになりました。lililehuaのhuの発音が「ふ=fu」じゃないのが大変よろしい。
ただしその後、もっとアップテンポの曲でないとその気にならなくなってしまったため、2番以降は未習得……


2歳。だいぶこの人の性格がハッキリしてきました。
頑固で暴れん坊で、怒ったり興奮したりすると本当に手がつけられない非常に面倒な子供ですが、ショーを観ている時だけはまるで良い子のようになります。
きちんと座って真剣に観ているし、長くても(内容さえ良ければ)途中で飽きたりもしません。
終わると観たショーの内容を再現してくれます。

そして今に至る。現在3歳4ヶ月です。
上記のような段階を経た結果、(こんなに教育に不熱心な母親を持ったにもかかわらず、)歌と踊りを正確に覚える事が得意な子供になりました。
歌のうち特に好んで歌っているのが、英語のLet It GoとHay Un Amigo En Mi(トイストーリー主題歌「君はともだち」のスペイン語版)です。
また、踊りは彼女にとって歌とセットで覚えるモノのようです。
まあ踊りにおけるカウントは、発音を発音記号で覚えるのと同じ「頭で覚えなきゃならない場合に必要なツール」に過ぎないので、本人が人様に教えるための勉強をする気になるまでは特に必要ないかなと思います。
あ、そうそう、ここに書き忘れたけど「レッスンごっこ」が好きなのも彼女の特徴です。
しかも自分は先生役なんですよ。「じゃあ かうんとでいってみましょー」って、自分じゃカウントで覚えないくせによく言うぜ!!
まだ自分も大して踊れない分際で教える気になるなっての!
10年早いわ。って10年後じゃまだ13歳か。なら20年早いわ。

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