小保方さん

ウグイスカグラ

この本が出た時、書店で手に取ったが何故か買いませんでした。
妹が買ったので見せてもらった。本代節約できました！

買わなかった理由は、専門的な内容と思ったので。
妹はそうでもないと言うので借りました。
学術用語の多い研究、実験の難しいところは斜め読みしました。
何度読んでも理解できないものは理解できませんから。

何度もテレビに登場、stap細胞実験の説明する小保方さん、研究室での割烹着姿の小保方さん。
ネイチャーに論文が載り、一流の研究者への道を歩んでいた小保方さん、
一転、舞台が暗転したようになり、彼女の恩師Ｓ先生が自殺されました。
今までの協力者だと思っていた周囲の人からも批難され始め
唯一最後までやさしい協力者だったＳ先生の自殺で彼女は四面楚歌になり、追い詰められました。

詳しいことは既にＮＨＫ初め民放で語りつくされています。
意外なことはＮＨＫの記者の強引な取材に（記者は実名で出ています）驚きました。
これも一方の言い分だけで判断するのはよくないことですが、
小保方さんが嘘を書いてるとは思えないリアリティーを感じました。
私の印象では民放や週刊誌は多分にそう言う面があるかもしれませんが
ＮＨＫは節度ある品の良い対応をすると信じていましたから。

私も見ましたが、「ＮＨＫスペシャル」でさえ一方的な情報提供で
彼女が凶悪な捏造犯であるかの如き過剰演出をされたと書いています。
これも彼女の一種の被害妄想的なものがあるかもしれず、
真実かどうかは私にはわかりませんが・・・・
ただＮＨＫファンの私としてはほんとうだとすれば残念です。

このとき突然父の言葉が思い出されました。
その昔、父が湯川秀樹さんにインタビューしたときの話を詳しく聞きました。
ノーベル賞受賞の直後だった由、とても謙虚で丁寧な対応に感激したそうです。
一般に新聞記者は自身の身分以上の方と接することが多く、
職業柄横柄になることもありがちだけれど、よく弁えることを部下に言ったそうです。

ＳＴＡＰ細胞研究の事はわかりませんが、この本は面白いでした。