中日文化センターの講座(全3回)第一回に参加しました。
講師の大石先生はNHK大河ドラマの時代考証等されています。
今回はテーマが幕末とあって「篤姫」も取り上げられていて
一部要所では映像が流れて説明がありました。私はTVドラマを思い出した。
江戸時代は西欧に遅れている、封建時代等々言われることもありますが
どうしてどうして当時来日した外国人をして驚かせたほど進んでいた。
特に教育制度(藩校、寺子屋)、官僚制度なども充実していたと。
識字率の高さにも外国人は驚きました。
先生の著書やレジュメ、
映像も使って面白い90分でした。合間の肩ほぐしに
時代考証の裏話なども。例、江戸時代に猫はいなかった?
お百姓さんの鍬の振り上げ方が高すぎる?等々
聞き漏らしましたが、大石先生お一人でなく夫々の専門家が集まって
検証なさるのかも?鍬のことなど、大石先生はご存じない?
士農工商は小学校でも習い(中学かも)皆が知っていますが
士には士の、農には農の、工には工の、商には商の
夫々役割りがあり、誰もが果たすべきものを持って生まれてくる。
士は偉くて商の身分は低いなどと言うことではない。
役割りと家庭は江戸時代に生まれた。
ドラマの一部分で篤姫が殿様(島津斉彬)に抜け荷(密貿易)を
批難するシーンで、
殿様は「抜け荷は武家の役割、薩摩の役割である、領民を救うためだ」
豊かな薩摩藩は幕府からにらまれていたが、薩摩にはそれが役割り
大義名分だったのです。 私には少々納得できないことですが。
「今に息づく江戸時代」この本が「積読」にならないようにしたい。