仁はそのナオンを担いで「神聖な儀式」に向かった。ナオンは移動の際、仁の上で時々ブルッと震えていた。
集団が大きくなるとテルホの1部屋では足りなくなり、最上階の一番大きな部屋か、2部屋を利用するようになった。さすがにそんな人数でゾロゾロ入っていくわけにもいかず、人数割りをしたり、順番を決める人間が必要になった。無言の集団が少しづつ言葉を使うようになり、言葉は、統制と秩序を求めてきた。
このときはそうでもなかったか?仁の部屋に入れたのはよく顔を見る5人だったか。6人か、その程度だった。
皆が好き勝手に座っていたころとは違い、仁が奥に座りそこを中心に扇状に拡がった。仁は寝ているのか、おきているのか「呼吸」のときからずっと仁にしがみついていたナオンをゆっくりとおろして、対面するように座らせた。ナオンはうつむき加減に正座した。まだ、寒い季節だったと思うけれど、ナオンは首の回りにボアボアが付いた薄手の白いセーターを着ているだけだった。仁はセーターの裾に手を掛けゆっくりと持ち上げた。ナオンは腕を上げて仁に協力した。セーターの下はブラジャーだけだった。仁は腕をまわしてブラのホックもはずした。ナオンはそれにも協力的だった。そして仁は
集団が大きくなるとテルホの1部屋では足りなくなり、最上階の一番大きな部屋か、2部屋を利用するようになった。さすがにそんな人数でゾロゾロ入っていくわけにもいかず、人数割りをしたり、順番を決める人間が必要になった。無言の集団が少しづつ言葉を使うようになり、言葉は、統制と秩序を求めてきた。
このときはそうでもなかったか?仁の部屋に入れたのはよく顔を見る5人だったか。6人か、その程度だった。
皆が好き勝手に座っていたころとは違い、仁が奥に座りそこを中心に扇状に拡がった。仁は寝ているのか、おきているのか「呼吸」のときからずっと仁にしがみついていたナオンをゆっくりとおろして、対面するように座らせた。ナオンはうつむき加減に正座した。まだ、寒い季節だったと思うけれど、ナオンは首の回りにボアボアが付いた薄手の白いセーターを着ているだけだった。仁はセーターの裾に手を掛けゆっくりと持ち上げた。ナオンは腕を上げて仁に協力した。セーターの下はブラジャーだけだった。仁は腕をまわしてブラのホックもはずした。ナオンはそれにも協力的だった。そして仁は