つれづれに

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「脳障害者の機能回復」番組をみて

2007年06月15日 | Weblog
テレビでこんな番組を見ました。

どこの病院でも、生きてはいるけれど、人としてもうコミニュケーションの回復は無理といわれた脳障害者が根気強い働きかけで、いろんなレベルでコミニュケーションを回復していきました。
それは手を握り返すだけだったり、頷くことだったり、時には会話ができるようになることでした。
月ではなく、年のオーダーの働きかけの結果でした。
でもこれらは家族にとってはとてもうれしいことなのです。

その施設の責任者の医者が言っていました。
「こんな治療に国はもっと責任を持つべきだと思うのです。いわば最弱者にどうするかということなのですから・・・」と。

この番組はさまざまなことを考えさせてくれました。
人間のもつ素晴らしい回復力、それは家族やスタッフの愛情に裏付けられた介護によって実現するということ。
と同時に何年にもわたる機能回復のトレーニングを維持する経済力が不可欠だということ。
そして人が生きていけるのに必要なことはなんであるのかを考えさせられました。

彼らは家族、社会から見放されたら自力では生きていけないのです。でもそれを支える家族の想いによって人としていき続けられているのです。

一方、生命力を十分に持ちながら親に見離され、求められず生きる子も、その親に殺されてしまう子もいる。
求められすぎて壊れていく子も少なくない。

生きていくのに十分な体力を持ちながら
さまざまなことで落ち込み、感情を損ない
憂鬱な気分で生きているたくさんの人がいます。かくゆう私もその一人。
自分へのこだわりが強すぎても、苦しいし
自分がなくてはもっとむなしい。

ベットの上で、ただ生きつづけている母ですが、側で歌った童謡に表情が動き、顔がくしゃくしゃになるのを見て、ああ 判っているのだとまだ生きているのだと思ったのでした。