つれづれに

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新盆・母のこと

2008年07月13日 | Weblog
新盆でしょ、何かしないの?
友人に聞かれました。

このあたりのお盆は、7月です。
あ~お盆だなとお店のお供え物でそう思っていましたが・・・。

そうです、今年は母の新盆です。
父母はいたって先祖をまつるとか、お盆とかいったことに希薄な生活でした。
次男坊で、京都から出てきて、縁が遠くなったせいでしょうか。
その影響か、父のお墓もなく、死後息子である弟が用意したのでした。

昨年10月に88歳の母を送って、まだ10ヶ月。母の仏壇は弟のところですが、何も言っては来ません。
私の状態に遠慮してなのかもしれませんが、現実問題 わたしも一人では弟のところまで行くのは難しいかもしれません。

私のところにあるのは、母の写真と、分骨した小さな壷だけ。

70歳前後でアルツハイマーを発症し、私の夫の急逝後1年ほどして
一緒に住むようになった母でした。

働きながらの介護は、共倒れの可能性が出てきて、特別養護老人ホームやいくつかの病院で10年以上お世話になりました。
最後に追い立てられるようにして転院した病院は、明らかに看取りの病院だとわかりました。
それでもお願してしまったことは、私の
胸に大きな棘を残したままです。
生き続けることの意味についても、解けない問いを残したままです。

随分私の子どもたちをかわいがってくれた母でした。甘すぎるほどに。

ちょっとお茶目なまなざしで、美しく微笑んでいる母の写真を見ながら
今日は、楽しかった母と一緒に過ごした頃を思い起こしながら過ごしましょう。