つれづれに

きままに書きます。
どうぞよろしく。

ごめんね、中学生諸君。

2011年08月06日 | Weblog
 今日は来年度からの中学生の教科書採択の日でした。
市内の中学生に申し訳ない結果になってしまいました。 とてもとても残念な結果に。

市の中学校で来年から使われる歴史と公民の教科書に、 新しい歴史教科書を作る会の流れを汲む「育鵬社」の(新しいみんなの公民)と(新しい日本の歴史)が使われることが決まってしまいました。

これらの教科書のひどさ、絞るのに苦労するくらいで、ちゃんと知ったらびっくりさせる方が多いのではないかと思うのです。


*公民
第2章私たちの生活と政治の「日本国憲法の基本原則」
トップページには天皇から総理大臣が恭しく任命書を受け取る写真で始まります。
大日本帝国憲法のほうが時間をかけて検討され、アジアではじめての近代憲法とたたえてあり、現憲法には批判的です。

「国民主権と天皇」のところはすべて天皇ないし夫妻の写真ばかり。


*歴史
神話に見るわが国誕生の物語にページが割かれ、神話が歴史であると思わされそう。

南京虐殺については事件については否定しないまでも、まだ本当のことはわからないという立場でした。

日本軍の東南アジア占領:東南アジアやインドの人々に独立への希望になったと記載。

沖縄戦と集団自決:軍の関与は一切記載なし。 などなど。

でも問題の記載内容については、検定を合格しているのだから問題はないとの立場で一蹴されました。

選択で再三再四 強調されたのは改定教育基本法の骨子「日本の伝統や文化を学ぶ」ものになっているかどうかがであり、教育委員の質問、評価はほとんどここから出ていました。

教育委員のかたは歴史・公民を除けばそれなりに細かい質問や意見を出していました。
でもわずか2時間弱で全教科について選定委員の報告を聞き、
その後30分で質問をする。その後別室で10分あまりで全教科の採択教科書を決定する、
それはとても人間業だとは思えませんでした。

 教育委員の質問や選考委員(各科校長がなっていました)の答弁も用意されておりすっかりできレースの様相。

それに父母、市民が教科書をあらかじめ見る機会はわづか2週間、市内で1箇所だけです、これで父母は意見を出すことができるでしょうか。

それにしてもこんなおかしいことに立ち会わされて、
どっと疲れて、 横にならずにはいられませんでした。


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