神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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東京浅草近くにて中国茶教室「Salon de Leecha 麗茶」を主宰しています

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迎春茶会2025

2025-03-01 | 自宅サロン
今年に入り新居も落ち着いてきたので
生徒の皆さん向けに茶会を催しました。

二階建ての一軒家から手狭なマンションに移り、
だいぶ収納は減ってしまいましたが、リビングは少し広くなりました。
今まで使っていたブラックチェリーのテーブルもそのまま置けるので十分。
何より以前はスペースがなく日の目を見ずに仕舞われていた
羽生野亜さんのオープンシェルフをお披露目できて満足しています。

有難いことに、転居後もほとんどの生徒さんが継続してくださいました。
欠員募集として、新規の方にも数名お申し込みいただきました。
気持ちも新たに皆さまと楽しくお茶をいただくことができました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

【茶譜】
迎茶 桜茶 (京都嵐山)
阿里山冬片 2023
無量山鉄観音 2019
北埔紅茶 2024
雲南七子餅茶 黄印 製造年不明

【茶請け】
金柑の甘露煮 (自家製)
パウンドケーキ (菓子屋シノノメ)
台湾菓子、その他




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新年おめでとうございます

2025-01-05 | 自宅サロン
2025年が始まりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

Salon de Leecha 麗茶は東京都墨田区に移転しました。
東武線・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線の浅草駅、
都営地下鉄大江戸線の蔵前駅から徒歩圏内にあります。
1月第4週からレッスンを再開いたします。

場所が集合住宅内となり、手狭になるため、
自宅サロンでのレッスンは生徒さま向けのみとなります。
これまで不定期で開催していた初心者向けのベーシックコースは
4名以上のグループでのリクエストがあった場合のみ承ります。
一般向けの茶会やイベントはこれからは外の会場をお借りして行います。

自宅サロンの新規募集は隔月でレッスンを行うビマンスリーコースで
欠員があったときに行います。
今年は3名募集の予定です。
お問い合わせは随時お受けしておりますので、
ご興味ある方はHP https://www.leecha-salon.com/
のContactページからメッセージをお送りください。
現在一時的に募集を休止しております。
再開時にはまた告知させていただきます(1月10日追記)。

気持ちも新たに今年も皆さまとお茶の時間を楽しめたらと思います。
素敵な一年になりますように。

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松戸さよなら茶会を終えて

2024-11-19 | 自宅サロン
11月の第一週と第二週の3回に分けて
「松戸さよなら茶会」を開催いたしました。
今回は生徒さんを中心に、麗茶にご縁のあった方をお招きしました。

麗茶が今まで集めてきた鳳凰単叢の老茶と普洱茶を飲む会。
時を経て、個性を奥に残しながらまろやかに熟成したお茶を楽しみました。

2007年に松戸の自宅で中国茶教室を開始して17年になりますが、
今年度末に東京の浅草近くに転居することとなりました。

中国茶教室は引っ越し先で続ける予定ですが、
今よりかなり手狭になるため、
自宅では生徒さん向けのレッスンのみとなります。
基本的に新規募集は行わず、
初心者向けのレッスンや体験レッスンも行いません。
既存のクラスに欠員が出た場合はInstagramや口コミで募集を行います。

茶会は年に数回出来ればと思うのですが、
会場は外でお借りして開催する予定です。

松戸のサロンにご縁のあった皆さま、今までありがとうございました。

来年1月からは新天地からの発信になります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。





庭のハナミズキと別れるのがとても寂しいです。
四季折々の顔を見せてくれて、たくさんの鳥たちも遊びに来てくれて、
本当に癒されました。
花や落ち葉の掃除は大変でしたがそれもいい思い出です。。。
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茶話⑥ 覚醒

2024-10-30 | 茶話
芸事やスポーツの世界で
「覚醒する」「化ける」という言葉が使われることがあります。
ある時期に急激に成長し、変化を遂げること、
何らかの気付きによって一皮むけたようにいい状態になること。

とは言え、パッと覚醒したり、一夜で化けるわけではありません。
それまでコツコツと積み重ねてきたことが花開く、そんな感じだと思います。
例えれば、階段を上を見ながら一段一段ゆっくりと登り、
ふとした瞬間に振り返ると眼前に素晴らしい景色が拡がっていた、というような。

何を以て「覚醒した」のか「化けた」のか定義するのは難しいことです。
一般的には成績として結果を出したり、周囲の評価が上がるといったことが判断基準になるのでしょう。

茶の世界においては、自分の立ち位置が定まり、覚悟が決まった時がそうなのではないかと思っています。
足るを知り、感謝を知り、自分が今為すべき事を為す。
その道を進む先に光がある。
その光を得た先に「覚醒」がある。
そう信じて今も一歩一歩進んでいます。
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茶話⑤ 茶席考~余白

2024-10-15 | 茶話
「中国茶の茶席はおしゃべりが自由でいいですね。」

初めて茶会に参加してくださった方によく言われます。
確かに中国茶の茶席は茶道や煎茶道の茶席に比べると自由度が高いかもしれません。

もちろん流派や教室によってはおしゃべりできない雰囲気の茶会もあります。
それはまた別のケースとして、ここでは置いておきましょう。

私自身、普段は教室のレッスンで
お茶の説明をしながら茶を淹れることが多いせいか
茶会の時もよく話をします。
お客さま同志の相性を見ながら、
雰囲気が硬い時にはあらかじめ仕込んでおいた話題を振ったりもします。

以前、とある茶会にお客として参加した時のこと。
複数のテーブルがあり、それぞれ5名ほどの客に茶をお出しする
典型的な茶会スタイルでした。
会場の雰囲気はいい感じに盛り上がっており、
隣のテーブルではおしゃべりに花が咲いていました。

私が座ったテーブルの席主は少し緊張していらしたこともあり、
お話は茶の簡単な説明にとどめ、
静かに、とても丁寧に淹れてくださいました。
それがとても心地よく、じっくりお茶の味わいを楽しむことができました。

おしゃべりが弾む茶席はもちろん楽しいものです。
それでも、飲み手がじっくりと茶を堪能するためには、
席主が与える情報で満杯にするのではなく、
余白があった方がいいと思うのです。


中国の茶人、李曙韻氏の著書「茶味的麁相」の第一章にこんな文章があります。
 
 ベテランが茶を淹れる際、手慣れた様子から、知らず知らずのうちに、
 悪い意味での玄人っぽさが出てしまう。
 茶を淹れる時には適度にある種の渋さを見せるといい。
 (中略)
 茶人であるからには、常に渋さを意識し、
 最初に茶事の門を叩いた時の初心を忘れないよう、
 自身を律していくことが大切であろう。

渋さとはある程度の緊張感を持って丁寧に茶を淹れること、
そして茶席に余白を与えることだと感じます。

茶席のしつらえも引き算を心がけて余白を作る。
お茶の説明も先入観を与えず、飲み手の想像力の余地を残す。
(もちろん、質問にはしっかり答えますが)

そんな気付きを与えていただいた茶会でした。
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