我々の血液はどのようにつくられるのか?
血液の成分は、造血幹細胞(hematopoietic stem cell: HSC)という、骨髄にある特別な細胞が分化してできる。
造血幹細胞は、血液のさまざまな成分をつくり出す多文化能力を持っている。すなわち、白血球(好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球、マクロファージ)、赤血球、血小板、肥満細胞、樹状細胞などを生み出す。
幹細胞の定義は、一個の細胞が分裂の結果2種類以上の細胞系統に分化 (differentiation) 可能であると同時に、幹細胞自体にも分裂可能であり(self renewal)結果として幹細胞が絶える事なく生体内の状況に応じて分化、自己複製を調整し必要な細胞を供給している。
これまで骨髄幹細胞も、最初に増殖能力を失ってから、「前駆細胞」と呼ばれる段階を経て各種血液細胞に変わると考えられていた。
ところが、今回、実験の結果、前駆細胞も増殖能力を維持している場合があると判明。さらに、増殖するとともに血小板だけに変わるタイプのほか、赤血球と血小板に変わるタイプ、赤血球と血小板、顆粒(かりゅう)球(白血球の一種)に変わるタイプの3種類あることがわかった。
参考 東京大学プレスリリース:意外な血液細胞の分化モデル Wikipedia:造血幹細胞
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