ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

今週のゾイドジェネシス

2006-01-15 21:46:22 | アニメ
トラフ攻略後の素早い討伐軍再編成。
補給を重要視して決して疎かにしない所や、唯一の飛行ゾイドであるレインボージャークを偵察用として最大限に活用するなど適材適所のバランスの良い配置。更に「実際に動かしてみてから柔軟に対応」とおじさまの手際の良さが際立ちました。
一方捕虜となったボラー先生にはトラフ側からの助命嘆願があった模様。市長に理解を求める前回までの描写の対でしょう。情けは人のためならず。高圧的に出るより相手を立てた方が有利だとの判断は賢い。結果的にそれが自分を助けることにもなった訳だし。

一方のザイリンも……独立混成団のマークってバラ?! うあ、一目でザイリンさんの部隊だと分かってしまった……こんなことやってますが、指揮官としてはちゃんと有能です。
最初の攻撃をちゃんと攻撃としておいて、失敗したと見ると即座に揺動に切り替える二段構えの作戦。メガラプの垂直バーニアを活かした急襲。

が、討伐軍側の対応も素早かった。特にコトナの使い方にはびっくりですよ。
作り手が何にも考えてなければ「きれいなおねえさんが飛行型マシンで華麗にバトル☆」で終わる所。でも実際には、ジャークが直接戦闘に係わらず常に俯瞰で戦局を監視することで、終始討伐軍有利に展開している。

で、そんな討伐軍の体制を認識したザイリンさんはこちらも素早い判断で撤退。戦いが長引くことを見越して再度体制を整える、と。

敵味方の双方が合理的にことを運んでいて、見ててかなり楽しめました。

あと師匠。さりげに討伐軍の旗をルージカラーにしちゃう辺り、弟子がすでに討伐軍と象徴となっていることを認めてますね。一兵士、ゾイドの乗り手としては弟子であっても、将の器として自分より上にいることをはっきりと示したのってこれが初めてじゃないでしょうか。
でも、ゾイド戦では隣に控えていて弟子をフォローしている辺り、師弟愛ですねー。
で、その師匠負傷に対する意味ありげなロンの発言なのですが、これは、持病込みでソラシティの医療技術で治療を受けさせようという伏線なのでしょうか。

一方ザイリンさんですが、凶悪装備のヴォルケーノでかなりやばい兆候が……相変わらずジーンさんは舌先三寸で丸め込もうとしてますが、ゾイド乗りとしての勝負(結構、ここにプライド持ってるみたいねこの人)に水を差された不満辺りからジーンへの不信感が生まれそうな気配も。

……で、そんな緊迫感バリバリのトラフにドサマギでやって来た派手な五色のモルガの正体は?! 無敵団再び参上。ア・ランさんキャラ崩壊。そうか、ア・カンの名前ってちゃんと伏線になってたんだ……。
でも調子に乗って無敵団を戦力にしたりせず、理部隊として機能させる辺り、ちゃんと押さえる所は押さえてるなと思いました。
補給・食事・監視の大切さをきっちり描いている所がシブいです。
不満はヴォルケーノVSムゲンが一瞬で終わってしまった所くらいですか。

それにしてもED、ラブリーに動くデフォルメキャラたち、ハート型にくり抜かれた背景では、ますます激しさを増して行くゾイドたちの激闘が……ってなんか、シュール。

そして更に、ゾイド講座でトドメ。
「ハハハハハ、また会おうルージくん。……とおっ!」
ザイリンさん!!

今週のスーパーヒーロータイム

2006-01-15 21:44:15 | 特撮
……の前に、「リュウケンドー」も試食。
結論。これはもういいやと思いました。内容も合わないし、正直そこまで手が回らない。

■今週のマジレン
ストーリーが芳香結婚ネタと同じようなパターンで、またしても兄ちゃんが性格悪くなってるし。朝っぱらからお母さんに集団で甘えるヒーローもどうよ、と思うし。
ティターン人格者っていうより単におつむの弱い人なんじゃ、とも思いましたが。
でも、冥府神たちの動向に動きが出て来て、その辺は面白くなってます。
特にワイバーンとスフィンクスの動きが。
一見人あたりはいいけど、好戦的で絶対神復活を邪魔する者には容赦ないワイバーン。実は結構冥府神の基本に忠実。先週辺りからよく戦ってますが、動きが速いので見てて楽しいです。特に狭い列車の中での戦いが面白かったです。
一方、当初は「戒律」一本槍だったスフィンクスの方は、状況の変化を見て色々考えてる様子。実は結構アタマは柔軟、でもあくまで冷徹な感じで、今後の動向が気になります。
あと芳香の、グリップフォンとマジチケット奪取→スモーキー拉致ってワイバーン跳ね飛ばす辺りの有無を言わさぬ強引っぷりは結構笑えたかも。

……それにしてもアフロ君て。みんな思ってて言わなかったことをあっさりと……。

■今週のヒビキ
毎回、ヒキやら次回予告やらで「次は面白そうだ」とうっかり思わされてしまうアギトパターン。実際には、面白くなりそうなネタがいっぱい、で、どれにもそれなりに触れられてるんだけど、時間がなくて全部おざなり、みたいな。
そんなパターンも来週で最後です。あと30分、全部のネタは回収できそうにないなあ……ああ、今までの時間が勿体ない。……まあ、アギトを見る限り、最初っから現体制でやってても案外こんなものだったのかも知れませんが。
プロット的には、「自分の進路をちゃんと真剣に考えよう」で筋は通っていたと思います。進路というのはつまり、「これから、自分はどうやって生きて行くか」ということであり、自分のやりたいと思ったことが自分のやるべきことだとか、そういう事。
ゆえに、「自分がなにをやりたいか?」は中途半端に考えてはいけない。
そういうテーマを、体制変更後一貫してやって来たんだなあ……と。
「鬼という生き方」を、単に「変身する」という形の問題ではなく、生き方そのものという捉え方にはうなずけるものがあります。
どうにも始末に困る存在だった(ように見える)スーパー童子&姫もこういう風に決着を付けたか、という感じ。一応テーマには結び付けている。かなり無理矢理な感じだけど。
で、パネルシアターもやりたいことはまあ、分かります。冒頭の女の子の台詞がかなり象徴的だったし。難病というヘビーな問題をつきつけられているが故に、生き方を真剣に考えている子供に思わず身につまされるお兄ちゃんお姉ちゃん。同時に、今目の前に自分の力を必要としている者がいるのに、それを助けられなくて何の人助けか? ということでもある。

……のは分かるんですが……。
いざ、絵にして見ると、激闘を繰り広げる鬼たち! にカットインされるほのぼのパネルシアターってなんだかやっぱりorz