ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

るぶれたーfromカナダ

2009-12-01 10:32:00 | 日記
※拍手のお返事1件追加

そんな訳でかれこれ1週間前のスケートカナダです。
いや私基本的にどんぶり勘定なもので、NHK杯で4位だった時点でGPFは難しいかなとか思い込んでいた訳です。そうしたら現地でお会いした方が、「まだチャンスはあるよ。スケートカナダで1位か2位になったら行けるよ」と。果たしてGPFに出るのが大ちゃんにとってお得なことなのかどうか分からなかったんですが、でもそう聞くと出て欲しくなりますよね。

今回は、(1)時差ぼけキツい(2)練習で追い込めてない(NHK杯の後の疲れ)(3)リンクが狭い(4)氷が滑り過ぎる…と中々ハードな状況だったみたいですが(3と4は他の選手も苦労してたっぽいですが)、そんな中でもミスを最小限に押さえてGPF出場を勝ち取れるなんて、怪我前の、アスリートとしての力強さみたいなものが確実に戻って来ているみたいで嬉しいですね。

演技の方も、フィンランディア杯からの3試合で、1回毎に確実に、前回の課題をひとつひとつクリアしながら前進して行っている感じで、頼もしい。
SPの「Eye」は多分「課題:コケないこと」をクリアした演技かと思います(笑)。ステップでコケるより、ジャンプの回転不足の方が点数的にはダメージが大きいのかも知れませんが、見る方としては演技に空白がないのは助かります(笑)。今回は最後のキメポーズまでバッチリでした!!
衣装が一周回ってDOIの時のに戻ってましたね。やっぱりこれが一番色っぽい。大分髪も伸びて来て衣装に似合う感じになってましたね。でも最終的にどれにするんだろう。

FSは良かったですね。4回転が3回転になってしまったのは残念ですが(EXの練習でタイミングを掴んだという発言に期待)、今迄で一番いい「道」でしたね。
私はまだ元ネタの映画を見ていないんですが、このプログラムは独特のじんわりした優しい雰囲気を感じます。元の映画が白黒だからかどうかは分からないけど、色は原色ではなく(衣装の色とは関係なく)グレイがかったパステル系の色彩で、だけど決して地味ではない感じ。
パントマイム風な動きのせいか、次から次へと場面が変わって行く感じで見ていて飽きないですよね。
それにパントマイムがちゃんと音楽に乗れてて、指先まで動きが美しい。それでクライマックスに向けてぐーっと盛り上がって行くんですね。
今回、審判の人たちからの評価も高くて嬉しかったです。

そしてEXるぶれたー。
何て言うか、切ない。ふっと顔を上げて、空から落ちて来た何かをそっと大切そうに手のひらで受けて、抱きしめる。それだけで何やらドラマを感じてしまう訳です。柔らかくて繊細な腕や手先の動きを袖口のちりめんヒラヒラが強調して、花びらが風に舞うような、鳥が羽ばたいているような感じに見えるのがすごく好き。そこへピアノの分散和音を聞くと、何故だか『雨』を連想して、妙に切なくなるんですよ。

それにしても、ファイナル出場を決めてくれたのは嬉しいですね。
テレビ朝日さんに取っても嬉しかったみたいですが(だからって演技3回も流すのはやり過ぎだと思います。「ファイナル出場決定!」のテロップの書体は昔のワイドショーみたいだし)。
でもともかく、ご出場おめでとうございます。
去年の今頃の事を思うと、殊更にそう思います。
どんな順位であれ点数であれ、試合に出なければ付きませんから。
試合のあの場所に立つことは、それだけで一つの勝利なのだと、去年しみじみ思いました。
特に大ちゃんに取っては、ファイナルの舞台に立つ事それ自体がひとつの勝負に勝ったという事だと思うので、勝者としての誇りを持って、胸を張って戦って欲しいと思います。
ここでまた一つ経験を積んで、次につなげられると良いですね。

***

チケットだけは一応押さえたものの、実際にファイナルに行くかどうかはかなり迷ってたんですが…いざ大ちゃんの出場が決まると、速攻でホテルの手配をしていた自分がいます(笑)。だって長野行くより東京の方が全然楽そうなんだもの…。
…という訳で、東京にも行って参りたいと思います。

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拍手コメントへのお返事。毎度遅くなってすみません。

■2009/11/12 21:18
ありがとうございます。「道」はスケートカナダでは更に良くなっていましたね。
見ていて飽きない、4分半があっという間の凄くいいプログラムですよね。

■2009/11/13 23:15
スケートカナダでは転びませんでしたよ!(笑)
でも彼のこの演技が再び見れて、本当に良かったですね。ここまで来るのは大変だったと思いますが、帰って来てくれたことに何度でも感謝したいです。

■2009/11/14 12:08
こんにちは。こちらこそ現地ではお世話になりました。
3Aはスケートカナダでも飛んでたんですね。試合モードだと毎回あれが入るんでしょうか。
個人的には、あれはなくても十分魅せられると思うんですが、あれで次の試合に繋がる何かがあるというのならそれでいいです。

■2009/11/14 14:45
ご感想ありがとうございます。
SPの衣装、また変わりましたね(笑)。今度はおなじみの衣装でしたが…。
日本人は、外国人の長い手足に憧れますが、ヨーロッパの人たちからは、日本人の、アニメやマンガのキャラのようなスリムな体型が憧れだと言う話も聞いた事があります。大ちゃんの体型はまさにそれのような。
FSは本当に独特な世界ですね。センスがないと絶対に演じられないプログラムだと思います。
スケートカナダではまた一歩前進して、本当に着実にオリンピックへ向けて進んで行ってくれているのは嬉しいですね。

■11/14 1:26
地味に前の拍手ボタンを押して下さる方もまだいるんですよね。
現地で見るとやけにあの空白が長く感じられてドキドキしましたね(笑)。心臓に悪い経験ですが、それもまた生の醍醐味かも知れません(笑)。
カメレンゴさんの作るプログラムは素敵なものが多いですね。私は南里選手のプログラムもなにげに気に入ってます。
練習を重ねるよりも、一度の試合の方が実になる…ということもあるのかも知れないですね。大ちゃんも長光先生も、今回のファイナルは「実戦経験を積む場」と位置づけているみたいです。どんな結果であれ、次に繋がる何かを又ひとつ掴んでくれると良いですね。