ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

Crisis ~高橋大輔新EX

2011-10-08 20:21:00 | 日記
クライシスってカタカナで書くと、仮面ライダーブラックRXの悪の帝国を思い出します。タイトルは破壊的なのに静かな曲。

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この曲確かに、先シーズンのCDに『EX使用曲』として収録されてました。
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ランビエール氏にSP「ペールギュント」を作ってもらいに行った時、時間が余ったのでEXとして「アメリ」を作ったため、当初EXとして使う予定だったこの曲が没になってしまった(そして又、SPにはボーンさんのマンボが採用されたのでペールギュントもお蔵入りしてしまった)。ということのようなんですが、「どれどれ」と思って聞いてみたら…。
これがまた、「アメリ」や「オーシャンウェイブ」が派手に聞こえるくらいのシンプルな曲で、大ちゃん静かな曲が好きなのはわかるけど、いくら何でもこれは地味過ぎだろう…と思った先シーズン。

まさかの復活。
何がびっくりしたって、あの曲を使ってるのに地味じゃない!という事でした。
だってメロディひたすら♪レーミーファーラーって繰り返してるだけなんですよ?!(注:私「海の上のピアニスト」見てません)。

繊細で、端正で、流麗。…なだけではなく、とてもドラマティックな振り付けだと思います。
大ちゃんは例によって、ストーリーなんか演じてないのかも知れない。ひたすらあのシンプルな音を聞いて、音に反応しているだけなのかも知れませんが。
見ているこっちは、あの一連の動きの背後に物語を感じてしまうんですよね。『彼』の身に何が起きてるんだろうとか、『彼』は何を想ってるんだろうとか。
単調な音楽を揺さぶる不協和音まで意味深です。
「海の上のピアニスト」DVD借りて来なきゃー。

衣装もシンプルだし曲もこんなのですが、でも全然地味じゃない。むしろ派手だと思います。
衣装の派手さ、音楽の派手さがなくても、動きだけでこんなに華やかさを出すことができるんだなあ…と驚きました。

ていうか、フリーのブルースもそうなんですが、何故か私にはあの衣装が地味には見えないんですよね。
先シーズンまでの過剰なまでにデコラティブな衣装を着て衣装の派手さに負けないのも、今回みたいにシンプルなのを着ても地味に見えないのも、大ちゃん自身に華やかさ(そして顔の濃さ)が備わってるからかも知れません。
あとシンプルなものほど、裁断や素材にこだわって全体のシルエットを美しく見せる必要があると思うんですが、その点結構力を入れてる衣装のようにも見えました。

ちなみにSPも、写真だけ見たときには大ちゃんにしては衣装が大人しいかなあと思ったんですが、いざ動いているのを見ると逆に、『動き』そのものを堪能するためには、衣装はあんまり主張しない方がいいのかも知れないと思いました。

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ところで…。
大ちゃんのEXにノリノリのポップ系を望んでる方が一定数いるようですが、如何でしょうか、「Crisis」は。
私は正直、大ちゃんは現役の間はノリノリ系EXは必要ないんじゃないかという気がして来ました。
きっと大ちゃんがやれば上手いだろうし似合うだろうし盛り上がるだろうとは思うし、やってくれるならそれはそれで嬉しいですけど。

でも、NHK杯の試合後のEXなんか見てると、「試合とはちょっと違う自分(たち)を見て欲しいそうです」というアナウンスと共にTシャツ&デニムで登場、ポップスとかロックとかそんなので滑る…というプログラムが3つも4つも連続することが結構ありがちな気がするんです。
現役選手は試合用のプログラムはコンサバな曲が多いから、EXでは毛色の違うものを滑りたいという気持ちは分かるんですが、みんな考える事一緒だと見てる方は少々つらい。

それとファンの中に、「自分の応援している選手の演技で一番盛り上がって欲しい」っていう気持ちもあるのかなあと思います。
もちろん私も「高橋くんが一番印象に残った」って言われれば嬉しいけど、それが最終目的じゃないので、究極的には私自身が満足できれば、他人の反応はどうでもいい(笑)。
マンボみたいな曲だと分かりやすく盛り上がるし、あれはあれで大好きですが、無理にああいうのばっかりじゃなくても、大ちゃん自身が滑りたい曲で滑ればいいんじゃないかなと思います。

ていうか、「オペラ座の怪人」「マンボ」「道」と大ちゃんの試合用のプログラムが、フレンズでショー用にアレンジされてるんですよね。ヒップホップスワンもショーで滑りまくってたし。ああいう、ショーのネタにできるようなのを試合でやるっていうのが、大ちゃんの大ちゃんたる所以なのかなと思いました。

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なんかCrisisから話が逸れましたが。
最初に耳を澄ます繊細な仕草(そして表情)とか、膝をついてのけぞる所とか、ジャンプはステップの一部です、な所とか、最後の両手を広げた叙情的なレイバックスピンとか終わり方から挨拶までの優雅な流れとか、ツボな所が満載で楽しいですね♪

ひとつでも多くの試合で、このEXが見られますように。

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拍手コメントへのお返事

■2011/10/7 9:20
はじめまして。大したことは書けませんが、楽しんで頂けると嬉しいです。

■2011/10/7 12:30
現地で見たなんて羨ましい。このEXに限らず、今シーズンのプログラムはどれもお気に入りですねー♪
「ノクターン」は大ちゃんの原点のひとつだと思うし、こういうのは本当に彼の本質が出てると思います。

■2011/10/7 21:47
25歳の大ちゃんだからこそできるオトナのプログラムだと思います♪
ジェットマンご存知だったんですね!あのドロドロっぷりは特撮オタクの間で未だ語り草になってます(笑)。
凱役の若松さん、20年経った今でもかっこ良かったですよ♪