ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

そろそろスケカナ。

2011-10-27 07:16:00 | 日記
という訳で、今更ながらのこれ↓

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あんまし期待せずに読んだら意外と良かった。

大ちゃんのインタビュー良かったです。内容的には目新しいものは少ないけど、前向きな気持ちが感じられて。
何度も書いてるけど、「今年1年現役を続ける」じゃなくて、「ソチまで続ける」と決意したのは本当に良かったと思います。十里の道を歩む人の第一歩と、千里の道を歩む人の第一歩は自ずから違う。
今の大ちゃんは千里先の目的に向かって歩いているんだなあと、だからファンも長い目で見守らないとね、と思います。

個人的には、意外にも(?)松岡修三氏のコラムが興味深かったです。日本人の男性のピークは、26歳くらいに来るらしいとか、ここ10年でフィギュア界のトレーニングが変わった事により選手の寿命が延びたとか。
私個人的に、陸上トレーニングへの取り組みの遅れがフィギュアスケートの選手生命の短さの一因なんじゃないかと思ってたので、これ読んだ瞬間「たまには(失礼)良い事言うじゃないかー!」と思いました(笑)。
どうもフィギュアは見てる人も芸術志向が強いのか、選手のフィジカルな部分を軽視しがちな気がするけど、スポーツである以上そこはとても重要な事な訳で。こういう事に関しては、別ジャンルの元アスリートの視点からの見解は興味深いと思いました。
そしてフィジカルケアの点で言えば、大ちゃん割と日本のフィギュア界では先駆者的な存在だと思います。専属トレーナーに付くのって今は(トップ選手は)普通になってるけど、私が大ちゃんの存在に気付いた頃(トリノ前後)はそうじゃなかったような気がする。渡部さんいつも本当にありがとう。

フィジカルと言えば。大ちゃんの先シーズンを振り返って、シーズン後半…というより、GPFを境に調子を崩した原因が、明らかにフィジカル面に起因しているのに、テレビでも雑誌でも絶対に触れようとしないのは何でなんでしょう。
モチベーションに問題を抱えていたのも事実だと思いますが、「完成度は低いながらも徐々に調子を上げて結果も出していたGPS2戦→GPFと全日本で突然ガタガタに崩れる→どうにか復調したものの、トップギアまでは持って行けなかった四大陸と世界選手権」という流れをそれだけで説明するのは苦し過ぎる(ていうか、全日本のフリーは明らかに「フィジカルの不調を気迫で補った入魂の演技」だった訳で、それまで一緒くたに「モチベーションが上がらず不調でした」っていうのは事実に反してると思います)。
GPFの曲掛け練習中に別の日本人選手に衝突された事実は、そんなにも触れてはいけない事なんでしょうか。その場面の映像がしっかりTVでも流れてたのに。
別にぶつかって来た選手を責めるつもりはない…というかなかった(過去形)けど、スポーツ選手の不調の原因に明らかなフィジカルの問題があるなら、モチベーションを云々するよりまずそちらに着目するのが普通な訳で、フィジカルの問題をまるでなかった事のようにスポイルしてメンタルばかり持ち出すのは不自然だし、そうなって来ると(当初責めるつもりはなかった)衝突相手の選手も…何か裏でもあるのかと勘ぐりたくなって来ませんか。

話が逸れました。

今回大ちゃんのファンの間で話題になってた記事がもうひとつ。
「フィギュアスケートの基礎知識」にて、毎年行われるルールのマイナーチェンジに於いて最も注目されているのが「プログラムにおける、音楽の重要性のアップ」だという話題ですね。
皆さんもう読んでるだろうけど一部抜粋。

「昨シーズンを例に挙げると、国際ジャッジの間で「音楽と調和したプログラム」として最も高く評価されたのは高橋大輔の「マンボメドレー」であったという。
高橋がこのプログラムでジャッジたちを最も驚かせた点は、演技、ステップのみならず、ジャンプのリズムにいたるまで、マンボの音楽に合わせて跳んで見せた、ということだった。(中略)ひとつリズムを崩せばガタガタとプログラム全体が崩れてしまう危険性があるほど、そのプログラミングが精緻だったこと。また高橋大輔がこの挑戦を意識的にやって見せたことが、ジャッジの間では大きな話題になったという。
これだけのプログラムと、ただバックに音楽が流れるままに滑るプログラムとで、もっと点数の上で大きな差をつけるべきではないのかーそんな議論になったのも、ごく自然なことだろう」


ボーンさんマジどんだけ。
長光コーチが、「振り付けた方も振り付けた方なら、滑る方も滑る方」って言ったの、このプログラムのことでしたっけ?
ボーンさんは(「プラス」でのあのノリノリっぷりを見るにつけ)、大ちゃんにできる事をやらせるのが楽しくてついやり過ぎてしまったのかも知れないし、大ちゃんは大ちゃんで「音楽に合ってないと気持ち悪い」とSOUL UPで語ってたくらいだし、「ルールに挑戦してやる!ルールを変えてやる!」なんて意識はなかったのかも知れないけど。
あれだけ大変な事をして、文字通り「試合である事を忘れさせる」演技をしても、中々点数に反映されなくて(反映するルール自体が存在してなかったのね…)、大ちゃんもテンション上げるのが大変だったけど、こうして「ルールを変えさせた(と言えるかも知れない)プログラム」として評価されるのは、ある意味試合での結果以上に得難い栄誉かも知れません。
↑このルール変更を意識してか、マスコミを通じて「表現力がアップした!」アピールをやってる選手もいるような気がするけど、本当の「表現力」って、言葉で語られなくても伝わるものだと思います。
この辺りの「表現力」についても思う所があるんだけど、長くなったので取りあえずここまで。

まずはスケートカナダ。
3年後を見据えた長期計画の第一歩を刮目して見守りましょう。

***

拍手コメントへのお返事。毎度遅くなって申し訳ありません。

2011/10/9 20:49
こんにちはお久しぶりです。Crisisは印象変わりましたね。あんなドラマティックなプログラムになるんだ!って(笑)。
振付けは宮本さんという事が明らかになりましたね。大ちゃんの感性をよく理解しているだろうと思われる宮本さんならではのプログラムかな、と思います。
単に踊るのが上手い人なら、スケートの世界に拘らずとも陸上のダンサー各ジャンルに星の数ほどいらっしゃると思いますが、大ちゃんの場合はただ上手いだけでない「何か」を感じさせるからこそ、これだけ多くの人を惹き付けるのかな、と思います。
今シーズンのプログラム、3つともステキですね。競技仕様の「In The Garden of Soul」も楽しみです♪