※金沢PIWの感想になってない感想はこっちで。
※拍手コメントへのお返事はこっちの最後で。
ここにはスケートの話はありませんです念のため。
***
前回からのつづき。
香林坊からバスに乗って金沢21世紀美術館。
今回の旅の『本命』のひとつ(あともうひとつは当然PIW)。
よく考えると加賀百万石四百年の歴史と伝統と明治文学の薫り漂う金沢にあって、一際異彩を放つ現代的なスポット。
私が以前金沢に来た時にはまだ出来てなくて、金沢と言えば兼六園一択!みたいな雰囲気でした。久しぶりに来てみてびっくり、ガイドブックの一番最初に兼六園より先に紹介されてるんですよ。人気のスポットとは聞いてたけどこれほどとは。
『アートに対する敷居を低く!』というコンセプトで設計された(らしい)建物。塀のない平屋建て&ガラス貼りで中の様子が見えるので、確かに「楽しそう、入ってみよっかな?」という気持ちにさせられます。
『アート=高尚・難しい』ではなく、『アート=おしゃれ・ユニーク』という感じ。
余談ですが、この建物を設計した妹島和世さんが、海外で大きな賞を受賞したそうです。
プリツカー賞:受賞で妹島・西沢両氏が9月に記念講演--金沢21世紀美術館 /石川
部分拡大。屋根の上には、常設展示の「雲を計る男」が。
庭には触って遊べる作品が展示されています。天気のいい日に来たら楽しそう。
***
現在、美術館で開催されているのは↓これ。
Alternative Humanities ~ 新たなる精神のかたち:ヤン・ファーブル × 舟越 桂
ちなみに私、舟越 桂さんもヤン・ファーブルさんも今回初めて知りました。
あと、ヤン・ファーブルさんが昆虫記で有名なアンリ・ファーブルのお孫さんだという事実は、一昨日調べて初めて知りました(汗)。
このファーブルさんの作品が、なんていうか『濃い』んですわー。
昆虫の羽をびっしり貼付けた作品とか、動物の骨を輪切りにしてくっつけて形にした作品とか、色々変わった事をしているんですが、見ている内にじわじわと…この人が何をやろうとしているのかが見えて来ると、何とも言えないエグい気持ちになって来ます。
何て言うかこの人、情け容赦なく『死』のイメージを突きつけて来るんですよ。いや、本気で『生』に向き合おうとするなら、本気で『死』にも向き合わなきゃならんと頭では思うけど、やっぱり怖いよー見たくないよー。私はまだまだ覚悟が足りん、と思い知らされました。
単にファーブルさんの作品を展示するだけじゃなくて、東西の古典作品とコラボさせることでその意味を立体的に浮かび上がらせたり、色々と面白い試みがなされていましたが、深く考えるとやっぱり怖い。
そして、虫が嫌いな人にとってはきっと別の意味で怖い(笑)。
私はキレイな虫は好きなので(こういう所が小3男子)、玉虫の羽根がびっしり貼ってある作品に関しては、逆に『作品』よりもその素材を観賞するモードに入ってしまいました。
あんなに大量の玉虫を使うなんてなんて贅沢なんだ!でも茶色い筋が入ってないから日本の玉虫とは違う種類みたいですね。どこの国のどんな種類の玉虫なのか。そしてどうやってあれだけ大量に調達したのか気になります。
玉虫の羽ということで、玉虫の厨子を連想した人も多いみたいですが、かく言う私も、子供の頃にNHKか何かの番組で玉虫の厨子を知ったせいで、この虫に対して変に思い入れが出来てしまったクチです。
***
一方の舟越 桂さん。
永遠の仔の表紙などで有名な方ですが、永遠の仔読んでなかったので知りませんでした(汗)。
ファーブルさんの、秘められたものを剥き出しにするような表現とは対照的に、想いを深く内に秘めて、表面はあくまで静かで美しいという印象。中にひとつだけ、すごく感情をあらわにした表情の作品があって、その表情がどうにも忘れられません。
***
で、そんな中に、ある意味一番人気(?)の常設展示『スイミング・プール』が。
これ、上からは無料で見えるけど、中に入るには有料ゾーンに入らなければならないのです。
中にいる人が基本的にみんな笑ってました。妙に楽しい気分になります。
水面に降る雨…が頭の上にあるという不思議な感覚。
こちらは「ブループラネット・スカイ」
切り取られた空もこの日は雨模様。
ていうか、部屋に入ったらいきなり室内に雨が降ってたのがなんかシュールでした。
***
この後、余裕があったら兼六園の方も回ろうかと思ってたんですが、段々雨足が強くなり、この時間帯にはほぼ滝のような状態に。
兼六園は過去に2度見に行ってるのであっさり断念し、ミュージアム内のカフェレストラン「Fusion21」でお茶する事に。
「ヤン・ファーブル(ベルギー)」と「舟越 桂(日本)」にちなんだ和洋折衷デザートプレート。盛り付けもお洒落。真ん中のお醤油のアイスクリームが特に美味しかったです。金箔が乗っかってるのが金沢っぽい。
この後ミュージアム・ショップでお買い物したり(「金スマ」で大ちゃんが投げていたパーソナル・ダイスと同じ商品も売ってました。買わなかったけど)、「金沢・クラフト広坂」(美術館の庭先くらいの位置にある)を覗いたりした後、バスに乗ってホテルに向かいました。
…で、反対側のバスに乗ったり色々ありましたが、何とかホテルに辿り着いて1日目は終了。
ちなみに晩ご飯はここで食べました。
「旬のダイニング 十二の月」
飲みとしてはお手頃な価格で美味しかったけど、こういうお店は流石に友達と一緒に来た方が楽しいかなと思いました。
***
引っ張ってすみません。2日目に続きます。
***
拍手コメントへのお返事
□2010/7/29 13:08
こっちにもコメントありがとうございます。雨が降っても風情があるのがこういう古都の良い所…ですが、次は晴天の時に遊びに行きたいです(汗)。「アメリ」はあの暗さがたまりませんよね。
※拍手コメントへのお返事はこっちの最後で。
ここにはスケートの話はありませんです念のため。
***
前回からのつづき。
香林坊からバスに乗って金沢21世紀美術館。
今回の旅の『本命』のひとつ(あともうひとつは当然PIW)。
よく考えると加賀百万石四百年の歴史と伝統と明治文学の薫り漂う金沢にあって、一際異彩を放つ現代的なスポット。
私が以前金沢に来た時にはまだ出来てなくて、金沢と言えば兼六園一択!みたいな雰囲気でした。久しぶりに来てみてびっくり、ガイドブックの一番最初に兼六園より先に紹介されてるんですよ。人気のスポットとは聞いてたけどこれほどとは。
『アートに対する敷居を低く!』というコンセプトで設計された(らしい)建物。塀のない平屋建て&ガラス貼りで中の様子が見えるので、確かに「楽しそう、入ってみよっかな?」という気持ちにさせられます。
『アート=高尚・難しい』ではなく、『アート=おしゃれ・ユニーク』という感じ。
余談ですが、この建物を設計した妹島和世さんが、海外で大きな賞を受賞したそうです。
プリツカー賞:受賞で妹島・西沢両氏が9月に記念講演--金沢21世紀美術館 /石川
部分拡大。屋根の上には、常設展示の「雲を計る男」が。
庭には触って遊べる作品が展示されています。天気のいい日に来たら楽しそう。
***
現在、美術館で開催されているのは↓これ。
Alternative Humanities ~ 新たなる精神のかたち:ヤン・ファーブル × 舟越 桂
ちなみに私、舟越 桂さんもヤン・ファーブルさんも今回初めて知りました。
あと、ヤン・ファーブルさんが昆虫記で有名なアンリ・ファーブルのお孫さんだという事実は、一昨日調べて初めて知りました(汗)。
このファーブルさんの作品が、なんていうか『濃い』んですわー。
昆虫の羽をびっしり貼付けた作品とか、動物の骨を輪切りにしてくっつけて形にした作品とか、色々変わった事をしているんですが、見ている内にじわじわと…この人が何をやろうとしているのかが見えて来ると、何とも言えないエグい気持ちになって来ます。
何て言うかこの人、情け容赦なく『死』のイメージを突きつけて来るんですよ。いや、本気で『生』に向き合おうとするなら、本気で『死』にも向き合わなきゃならんと頭では思うけど、やっぱり怖いよー見たくないよー。私はまだまだ覚悟が足りん、と思い知らされました。
単にファーブルさんの作品を展示するだけじゃなくて、東西の古典作品とコラボさせることでその意味を立体的に浮かび上がらせたり、色々と面白い試みがなされていましたが、深く考えるとやっぱり怖い。
そして、虫が嫌いな人にとってはきっと別の意味で怖い(笑)。
私はキレイな虫は好きなので(こういう所が小3男子)、玉虫の羽根がびっしり貼ってある作品に関しては、逆に『作品』よりもその素材を観賞するモードに入ってしまいました。
あんなに大量の玉虫を使うなんてなんて贅沢なんだ!でも茶色い筋が入ってないから日本の玉虫とは違う種類みたいですね。どこの国のどんな種類の玉虫なのか。そしてどうやってあれだけ大量に調達したのか気になります。
玉虫の羽ということで、玉虫の厨子を連想した人も多いみたいですが、かく言う私も、子供の頃にNHKか何かの番組で玉虫の厨子を知ったせいで、この虫に対して変に思い入れが出来てしまったクチです。
***
一方の舟越 桂さん。
永遠の仔の表紙などで有名な方ですが、永遠の仔読んでなかったので知りませんでした(汗)。
ファーブルさんの、秘められたものを剥き出しにするような表現とは対照的に、想いを深く内に秘めて、表面はあくまで静かで美しいという印象。中にひとつだけ、すごく感情をあらわにした表情の作品があって、その表情がどうにも忘れられません。
***
で、そんな中に、ある意味一番人気(?)の常設展示『スイミング・プール』が。
これ、上からは無料で見えるけど、中に入るには有料ゾーンに入らなければならないのです。
中にいる人が基本的にみんな笑ってました。妙に楽しい気分になります。
水面に降る雨…が頭の上にあるという不思議な感覚。
こちらは「ブループラネット・スカイ」
切り取られた空もこの日は雨模様。
ていうか、部屋に入ったらいきなり室内に雨が降ってたのがなんかシュールでした。
***
この後、余裕があったら兼六園の方も回ろうかと思ってたんですが、段々雨足が強くなり、この時間帯にはほぼ滝のような状態に。
兼六園は過去に2度見に行ってるのであっさり断念し、ミュージアム内のカフェレストラン「Fusion21」でお茶する事に。
「ヤン・ファーブル(ベルギー)」と「舟越 桂(日本)」にちなんだ和洋折衷デザートプレート。盛り付けもお洒落。真ん中のお醤油のアイスクリームが特に美味しかったです。金箔が乗っかってるのが金沢っぽい。
この後ミュージアム・ショップでお買い物したり(「金スマ」で大ちゃんが投げていたパーソナル・ダイスと同じ商品も売ってました。買わなかったけど)、「金沢・クラフト広坂」(美術館の庭先くらいの位置にある)を覗いたりした後、バスに乗ってホテルに向かいました。
…で、反対側のバスに乗ったり色々ありましたが、何とかホテルに辿り着いて1日目は終了。
ちなみに晩ご飯はここで食べました。
「旬のダイニング 十二の月」
飲みとしてはお手頃な価格で美味しかったけど、こういうお店は流石に友達と一緒に来た方が楽しいかなと思いました。
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引っ張ってすみません。2日目に続きます。
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拍手コメントへのお返事
□2010/7/29 13:08
こっちにもコメントありがとうございます。雨が降っても風情があるのがこういう古都の良い所…ですが、次は晴天の時に遊びに行きたいです(汗)。「アメリ」はあの暗さがたまりませんよね。
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