■NHKスポーツ大陸(石川遼・福原愛・高橋大輔)
これは読むためにというより、記念のために買いました。
内容は放送された「夢を持つかぎり」とほぼ同じ。児童向け(と言っても高学年向け)にテキスト化されたものです。こういう教育書っぽいものに取り上げて貰う機会って貴重かなと思いました。
■復活の力
スポーツゴジラに掲載されていた長田渚左さんのコラムをまとめたもの。
大ちゃんの、靱帯断裂からの復活を支えた医療チームの活躍をはじめ、不屈の闘志で困難に向き合うアスリートたちの姿が描かれます。
これはスポーツゴジラを入手してない方には是非読んで欲しいというか、持ってる人でも是非買って欲しいなと思いました。
バンクーバーで銅メダルを取った当初、ワイドショー受けする「泣けるイイ話」としての「怪我からの復活」はいろんな媒体で取り上げられたけど、私が一番知りたかった大ちゃんの医療体制について掘り下げて取り上げてくれたのはこの方だけでした。
安易にウケるネタに走るのではなく、本当に必要な情報を提供してくれる。ジャーナリストとは本来こういう人の事を指すのではないかと思います。
大ちゃんの章以外もとても読みごたえのある内容です。
上辺だけの取材では引き出せなかったであろう生々しい証言が多いだけに、読んでるだけで痛くなるような描写も多々ありますが、最後まで読むと勇気が出ると思います。
■STEP!STEP!STEP!高橋大輔
日本経済新聞での連載を担当していた原記者による4年間の密着記録。
何より写真が素晴らしく良いです。
日経新聞の紙面の写真はどれも評判が良かったですが、同じカメラマンの手によるこの本の写真はハズレなしでした。しかもホントに数が多い。これだけカラーページを入れるのはコスト的にも大変だったと思うんですが、これで普通の文庫本価格。文字も内容もぎっしり詰まってお買い得。
あと個人的には、著者がフィギュア専門のライターではない所も良かったです。
フィギュアだけにどっぷり浸かっているライターさんは競技の事に詳しいのは良いんですが、どうも「芸術観賞」的な視点に偏ってて「スポーツ」の描き方としては食い足りないものを感じたりもしてたので。
私も男性ファンが多いモータースポーツの方が馴染みが深いので、男性の(ていうかおっさんの)世界である野球畑からやって来た著者の戸惑いが何となく分かる気がします。
「フィギュアライター」ではなく「スポーツ記者」の視点で「チームD1SK」のメンバーそれぞれ「どんなお仕事をしているの?」を掘り下げているので、戦略の組み立てから身体の鍛え方、セカンドキャリアやお金の話など、フィギュアの世界では普段余り触れられない所までばっさばっさ切り込んで行ってて面白い。
ただそれだけに、話があちこちに飛んで主語も時系列も今いち分かりにくいとっちらかった文章の書き方だけが残念でした。新聞の限られた文字数の中で記事をまとめるのと、数百ページに渡る長文をまとめるのは勝手が違うのかも知れないですけど。
***
拍手コメントへのお返事
□2011/2/27 22:42
こういう人は、最後に笑えると思います。
これは読むためにというより、記念のために買いました。
内容は放送された「夢を持つかぎり」とほぼ同じ。児童向け(と言っても高学年向け)にテキスト化されたものです。こういう教育書っぽいものに取り上げて貰う機会って貴重かなと思いました。
■復活の力
スポーツゴジラに掲載されていた長田渚左さんのコラムをまとめたもの。
大ちゃんの、靱帯断裂からの復活を支えた医療チームの活躍をはじめ、不屈の闘志で困難に向き合うアスリートたちの姿が描かれます。
これはスポーツゴジラを入手してない方には是非読んで欲しいというか、持ってる人でも是非買って欲しいなと思いました。
バンクーバーで銅メダルを取った当初、ワイドショー受けする「泣けるイイ話」としての「怪我からの復活」はいろんな媒体で取り上げられたけど、私が一番知りたかった大ちゃんの医療体制について掘り下げて取り上げてくれたのはこの方だけでした。
安易にウケるネタに走るのではなく、本当に必要な情報を提供してくれる。ジャーナリストとは本来こういう人の事を指すのではないかと思います。
大ちゃんの章以外もとても読みごたえのある内容です。
上辺だけの取材では引き出せなかったであろう生々しい証言が多いだけに、読んでるだけで痛くなるような描写も多々ありますが、最後まで読むと勇気が出ると思います。
■STEP!STEP!STEP!高橋大輔
日本経済新聞での連載を担当していた原記者による4年間の密着記録。
何より写真が素晴らしく良いです。
日経新聞の紙面の写真はどれも評判が良かったですが、同じカメラマンの手によるこの本の写真はハズレなしでした。しかもホントに数が多い。これだけカラーページを入れるのはコスト的にも大変だったと思うんですが、これで普通の文庫本価格。文字も内容もぎっしり詰まってお買い得。
あと個人的には、著者がフィギュア専門のライターではない所も良かったです。
フィギュアだけにどっぷり浸かっているライターさんは競技の事に詳しいのは良いんですが、どうも「芸術観賞」的な視点に偏ってて「スポーツ」の描き方としては食い足りないものを感じたりもしてたので。
私も男性ファンが多いモータースポーツの方が馴染みが深いので、男性の(ていうかおっさんの)世界である野球畑からやって来た著者の戸惑いが何となく分かる気がします。
「フィギュアライター」ではなく「スポーツ記者」の視点で「チームD1SK」のメンバーそれぞれ「どんなお仕事をしているの?」を掘り下げているので、戦略の組み立てから身体の鍛え方、セカンドキャリアやお金の話など、フィギュアの世界では普段余り触れられない所までばっさばっさ切り込んで行ってて面白い。
ただそれだけに、話があちこちに飛んで主語も時系列も今いち分かりにくいとっちらかった文章の書き方だけが残念でした。新聞の限られた文字数の中で記事をまとめるのと、数百ページに渡る長文をまとめるのは勝手が違うのかも知れないですけど。
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拍手コメントへのお返事
□2011/2/27 22:42
こういう人は、最後に笑えると思います。
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