ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

サンピア倉敷チャリティーエキシビション

2008-04-01 00:44:44 | 日記
『僕たちは、スケートが大好きです。
 私たちに、スケートを続けさせて下さい。
 私たちの練習場所を残して下さい。
 私たちから、スケートを取り上げないで下さい。』…
 …
 …
子供たちの声が、どうか届きますように。

***

今回のエキシビションに関しては、正直見れるとは思ってなかったんですが、奇跡的に友人の出したハガキが当選していて、それで慌てて二人して休みを取った次第です。
で、どうせリンクに行くんならスケートしなきゃ!という事で、昼過ぎにはサンピア行って滑ってたという懲りない私たち。
リンクでは、スケート教室の先生兼ボランティアの先生とお話して、スケートの履き方とか色々基本を教えて頂きました。
先生曰く「大ちゃんはなんたって、世界一コケる練習をした子だからね! 『大ちゃんは世界一コケるのが上手だね』なんて言ってたら、ホントに世界に羽ばたいちゃって!」だそうです。

***

一般滑走は夕方の4時で終了し、私たちも一旦外へ出てから入口に並ぶ。入場前に、スタッフの方から「何せ素人が運営しているもので、皆さんの協力をお願いします」とのお話が。やはり、本来観客席のないこのリンクでショーをやるにあたっては色々難しい課題があったのだと思います。
スタッフは殆どボランティアの方たちのようで、倉敷FSCの方はもちろん、翠松高校の関係者の方や、ユニホーム姿のホッケー関係者の方の姿も見えました。アイスガールズ岡山チームは今回ショーには出演していませんが、メンバーの何人かの方はスタッフとして裏方で動いていらっしゃったようです。

***

オープニングでは、大上くんと絵己ちゃんが先頭に立って子供たちと登場、すぐ後ろに町田くんと無良くんが続き、終わりの方に田中刑事くんの姿が見えました。全員揃った所で、『白鳥の湖』の衣装を纏った大ちゃんが登場、スピンで場内を湧かせます。
その後、佐々木先生がマイクを渡しに行くんですが、勢い余ってバランスを崩す先生を大ちゃんがフォローしている様子が微笑ましかったです。
で、マイクを受け取った大ちゃんがスピーチをするんですが…本当に、長いスピーチを噛みもせず、とても落ち着いてしっかりとした口調で話していたのですが…。
声が反響し過ぎて、内容が全然聞き取れなかった(涙)。大ちゃんに限らず、マイクを通した音声はほとんど解析不能でした。
多分、このリンクへの想いを語っていたのだと思います。

***

以下、演技は
・町田樹くん
・無良崇人くん
・延原友梨奈ちゃん
・大上偉才くん
・平井絵己ちゃん
ちょっと順番が怪しいですが、いきなり豪華メンバーのソロの演技で始まりました。
町田くんはベスト風の衣装で、時計を見たり衣服を整えたりという、小洒落た小芝居がちょこちょこ入った面白いプログラム。
無良くんはベンチャーズ(?)ガニ股イーグルで8の字に進みながら踊る所と、最後のステップが良かったです。
延原友梨奈ちゃん初めて見ましたが、手の表情の付け方なんかが良い感じでした。
大上くんは、多分競技用のプログラムだったと思います。あの長身で、目の前で3回転ジャンプを飛ばれるとかなりの迫力。ジャンプが全部決まったからなのか、終わった後小さくガッツポーズしてました。ショーなのに(笑)。
絵己ちゃんホントに垢抜けてキレイになりましたねー。タンゴを色っぽく滑ってくれました。

ここからは、子供たちのグループ演技が続きます。
・ハワイアン
・何か、スポーツっぽい感じの
・狙い撃ち(by山本リンダ)
・猫ふんじゃった
・学園天国
多分こんな感じ。
小さい子たちは、決して高度な技を持っている訳ではありませんが、それでもお客さんを楽しませるために、色々見せ方を工夫して来ていました。
猫ふんじゃったは一番小さい子供たちで、女の子が猫耳、男の子がしっぽを付けて顔にはひげを描いて演技したり。学園天国では真っ赤なランドセルを背負って出て来たり。
「狙いうち」で、三人の女の子に狙い撃たれた男の子がぱったり倒れる振付けが妙にインパクト大でした。

その後、ノービスの星・田中刑事くんのソロ演技。なかなかかっこ良かったです。
その次にもう一つグループでの演技。桜をイメージした衣装で、普段はシングルで活動している女の子たちの、シンクロナイズドスケーティングでした。
シングルの選手たちですが、ちゃんとウインドミルなどのシンクロの技もやっていました。
きっとこの日のために、普段はやらないシンクロの練習もして来たんだと思います。

***

そして最後はもちろん真打ち。
アナウンスの煽りにより、お客さんから「大ちゃ~ん!」と呼ばれて大ちゃん登場。

『白鳥の湖』の衣装で出て来てポーズを取ると、お客さんたちの空気が変わる。
今回のお客さんには近隣から来ている人も多そうで、必ずしもフィギュアに詳しい人たちではなさそうだったのですが、それでも大ちゃんが出て来てあの曲が流れ出した瞬間に「アレが見れる!」という空気になったのは流石でした。
ジャンプのコンボの所は単独になっていましたが、ジャンプ三つを軽々決めて、ステップもノリノリ。なまじ席が立ち見なだけに、こっちもノリノリで一緒に身体を動かせるのが楽しい。
なんかものすごい勢いで、あっという間に駆け抜けて行ってしまいました…。
既にオフシーズンに入っている状態で、このハードな曲を滑るのは、体力的に結構大変だったんじゃないかと思います。それでもこれをここで滑ってくれたのが彼の気持ちだったんだと思います。
でも終わった瞬間から皆アンコールしまくり。

曲を他に用意していなかったのか、曲は再び『白鳥の湖 HipHop ver.』で、曲に合わせてジャンプしたんですが、大分お疲れだった様子で、ここでコケる。これが『世界一上手なコケ方』ですよ皆さん。
(冗談はさておき、転んでも怪我をしないコケ方ができるというのは、実は隠れた彼の大きな武器なんじゃないかと、最近真剣に考えてます私。ファンとしても、怪我をせずに元気に滑ってくれるのが何よりのことですから。有り難いことです)
最後はスピンでシメた後、例によって可愛く「ゴメンね」のポーズをしながら去って行きました…。

***

フィナーレでは、出演した選手たち…の他に、アイスホッケーやスピードスケートの選手たちも登場していました。そして子供たちから来賓席へ向かって、リンクの存続が訴えられました。うろ覚えですが、冒頭に書いてあるのがその言葉の一部です。

本当に、真剣に、彼らの言葉が届くことを祈らずにはいられません。

***

追記。ニュースやなんかの記事を読みました。
「(リンクの閉鎖を聞いた時には)信じたくないような気持ちだった」
「今でも実感が湧かない」
「これが最後とは言いたくない」
…自分が言いたいと思っていたことを、大ちゃんに全部先に言われてしまったような気分になりました。

辛気くさい記事ですみません。
でも私でさえこんな気分なんだから、もっとずっと愛着が強いであろう大ちゃんや他の選手たちは、きっとすごくやるせない気持ちなんだろうなと思います。


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2 コメント

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Unknown (ごんた。)
2008-04-01 16:54:31
詳細なご報告ありがとうございます。
朝日にちいさな写真が載っていて、笑顔で踊る高橋君のリラックスした感じが伝わりました。
いいスポンサーが見つかりますように。
目の前で見たこと、きっとちっちゃな子も忘れないでしょうね。
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Unknown (虹川 章)
2008-04-02 00:10:00
>>ごんたさん
いえ、全然大したこと書けなくてすみません。
大ちゃんが目の前で見れたのは嬉しいけど、なんだか切ないエキシビションでした。こんなことを、やらずに済むならそれが一番良かったのにと。
大ちゃんも今日はもう、大阪へ帰って来たみたいですね。実家で少しはゆっくり出来てるといいですね。
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