ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

Eyeと勇気と男の意地と・2

2008-07-21 22:14:56 | 日記
前回のつづき。

コーチ問題が明らかになった時、私は「大ちゃんのことは、基本的には心配していない」と書きました。
何でかっていうと、彼は基本的に、成功する人の思考法ができてると思うから。

これは私がここ何年かで得たサトリですが、人が幸せになるための呪文が二つあって、それは「ありがとう」と「ごめんなさい」なのです。
この二つの言葉が駆使できる人というのは、周りに感謝できる&他人のせいにしない人。
事実を前向きに捉えて行動できる&自分の失敗や欠点を認めて改めようと努力するので、常に進化し続けることができる。
それに周囲の人から見ても、こういう人は当然好感度高い。自然に「何かあったら手を貸してあげよう」という気にもなって来る訳です。
でも、頭では分かっていても、実際にこの呪文を唱えるのは中々難しい。
その点大ちゃんは、かなり高度にこの二つの呪文をマスターしているように見えます。
だから、この人は最終的には絶対に悪いことにはならないだろうと、私は確信している訳です。
傷つく事も凹む事もあるだろうけど、最終的に自分の進むべき道を見失うことだけはないだろうなと。

それに、岡山のスケート連盟の理事長さんが「彼と出会い彼のスケートを目の当たりにした方々は、例外なく立場を超えて応援団になっています」と書かれているように、基本的に人から助けて貰える人なんだろうなとも感じていました。
だから今回も、きっと助けてくれる人はいるはず…と、漠然と思っていたのですが。

***

DOIでの「eye」初披露を経てのFOIを見て、そうか、助けてくれる人たちはこんなに近くにいたんだなと、不思議な気分になりました。
思えば2年前、第1回目のFOIの時には、宮本さんはまだ現役のアイスダンサーだったんですよね。本田くんは競技を引退したばかりの頃で。
宮本さんが振付師になったり、本田くんが(アシスタントとは言え)大ちゃんのコーチになるとは全然予想してませんでした(ていうか、当時の私は宮本さん知らなかったし)。

特に宮本さん。パートナーが引退した事から、不本意な形での振付師への転向だったと聞きましたが、まさか今になってそのタイミングが活きて来るとは。
1年目はショーの群舞などで実績を積み、2年目は国内選手の振付の傍らトップ選手のEXで評価を高めた所で3年目。競技用のプログラムで世界へ勝負を賭けても良い時期なのではないでしょうか。
大ちゃんにしてみても、去年の「バチェラレット」がちゃんと布石になっているし。

でも前にやってた関西ローカルの番組では、仕事の依頼が殺到しててすごく忙しいって言ってたから、今年は大ちゃんのプログラムは難しいのかもとか思ってたんですよね。
良く引き受けてくれたなあ…色々とプレッシャーのかかる状況なのも分かってただろうに。
(でも、受けたからには燃えるシュチュエーションでもありますよねきっと)
有り難いことです。

***

私がモタモタこれを書いている間に、ニフティの方で「eye」の記事が上がってましたが…。
スゴイですね。
大ちゃんに「cobaの曲で」って言われて、「じゃあ、コレで」って、実は大ちゃんがずっと以前から好きで滑りたかった曲をドンピシャで探し当てて来たってことですか。
宮本さん自身、(他のスケーターへの振付けを見てても)すごく勘がよくてその人のことを分かってる人だと思いますけど。特に大ちゃんとは、お互いの感性をよく理解し合ってるんでしょうね。
コダワリの人である大ちゃんには、嬉しかっただろうなあと思います。

実はモロゾフさんを巡る一連の報道を見てて、ちょっと違和感を感じていた部分があります。
「モロゾフに付けば大丈夫」みたいな、なんて言うか、日本人独特の「ブランド信仰」みたいなものがあるような気がして。
少なくとも、大ちゃんがモロゾフさんに付いた時は、そこまでブランド化してはいなかったと思います(有名振付師ではあったみたいですけど)。
大ちゃん自身、「いいかも」っていうフィーリングで彼を選んだと語ってますし。
でもその後、荒川さんや安藤さんが金メダルを取り、大ちゃん自身も活躍して、何かいつの間にかモロゾフさんて、日本人の間でブランドになっちゃったのかなあ…という。
でもブランドって実体がないものだと思うんですよね。実体ではなく、ネームバリューが判断基準になるのがブランドってことだと思うから。

大ちゃんはフィーリングの人だから、多分ネームバリューではなく、自分のフィーリングにフィットするかどうか、を基準で選びたい人だと思うんですよね。
そういう意味では宮本さんは正に、フィーリングのぴったり合う人だった。彼が「eye」を持って来た時、何よりそれを確信できて、嬉しかったんだろうなと思いました。

***

「eye」では、過去の出会いの中に秘められていたパワーを顕在化して見せてくれました。
これから見せて貰える新しいプログラムでは、今度は新しい出会いの成果を見せてくれるのかも知れません。
角川の男子フィギュアスケートの本を読み返していたら、彼自身が振付師について「出会いなんだろうな」って語ってるんですね。良い出会いがありますように。楽しみに待ちたいと思います。

(それにしても、改めて振り返ってみると荒川さんのFRIENDSは凄いメンツですね。イケてる人の周りには、イケてる人が集まるってことなんでしょうか)

***

■Web拍手へのお返事

・7月19日9時
同意して頂いてありがとうございます。「eye」が何より雄弁に語っていましたね。

・7月19日12時
何かまとまりのないテキストになってしまいましたが。こんな感じでよかったでしょうか。

・7月19日17時
「男は黙って…」雑音は事実でねじ伏せる。男らしい人ですよね。

・7月19日21時
私もそう思います。現実から逃げないことが、何よりの彼の強さだと思います。

・7月20日21時
こんな続きで良かったでしょうか(汗)
これまでの結果は、両方の力があってのものだったと私も思います。
その上で、モロゾフさんから学んだことは既に大ちゃんの血肉になっていて、たとえ離れても失われることはないと思います。



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