ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

冬のボーナス

2006-12-15 21:56:44 | ノンジャンル
こんなものを買ってしまいました。かなり前から狙ってたんですけどね、何度かあきらめようとしてやっぱりあきらめられなかったのはのだめカンタービレやその他色々が原因かと思います。
ちなみにT-スクエアが使ってるのはこれじゃなくてAKAIというメーカーのものなんですが、私としてはなるべくアナログ楽器に近いものが欲しかったのでYAMAHAにしました。
設定によってフルートっぽく使うこともできるって辺りがYAMAHAらしいなーと思うんですが…でも運指がフルートと全然違う(涙)。
カタチ自体はサックスをベースにしてるから仕方ないんですけどね。覚えるまで結構大変そうです…。

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フィギュアスケートの話なんですが、「ナンだ?!」は関西では見れませんでした。思うに関西は独自のローカル番組が多過ぎるのが敗因なんだな…。たまーに関西ローカルで面白いものも拾えますが、キー局制作の番組な見れなくて凹む確率の方が遥かに高いです。とりあえず、地元の友人に録画頼みました。
関西に出て来て寂しかったのは、土曜日の朝に「王様のブランチ」を見てだらだら過ごす楽しみがなくなったことです。

代わりと言ってはなんですが、本田くん出演のCSの番組は見れました。F1のために契約しててラッキー♪
本田くんのぶっちゃけモードが面白かったです。前々からそうなんじゃないかなとは思ってたんですが、この人、バリバリの体育会系指向ですよね。
翠松高校町田くんの演技も初めて見れました。あとは平井さんが動いてる所を一度見てみたいんですが…。
基本、倉敷の子は応援してます。地元だから。

そういえば、劇団四季のサイトに大ちゃんのNHK杯優勝の記事が載ってましたね。
四季さんに取っては良い宣伝になるだろうし、見逃す手はないよねと広告屋の発想で思ってました(オペラ座はフィギュアではよく使われてるみたいですけど、日本で一般の人の目に触れる選手って限られて来るじゃないですか?)。
でもオペラ座の公演って3月で終わっちゃうんだよねーと思ってたら、今度は大阪公演ですか…それは応援にも熱が入るだろうなーと。
いやもちろん、「縁」のあった人を応援するっていう素直な気持ちも大きいと思いますけどね。
ていうか、大阪でオペラ座やってくれるなら、普通に私も四季デビューすると思います。近いし。
それに映画→原作と来たので、この上舞台をクリアすればオペラ座初級編はコンプリートだなとかアホなことを考えています。
それにしても原作は面白かった。思うに、この物語がここまで人の心を捉えるのは、話の面白さもあるけど、それ以上にファントムっていうキャラの造形の強烈さでしょうね。正義のヒーローよりも、悪のカリスマの方が後を引きます、何故か。ちなみに私は原作のファントムくんも大好きです。

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そんなこんなでもうじきGPFが始まります。
もうお守りは必要ないかなーと思いつつ、つい買ってしまった蹄鉄チャームの画像を貼付ける小心者な私…。

ホンモノは写真よりかなり小さいです。

みんな、この時を待っていた?

2006-12-12 20:15:59 | 日記
じつはここ一週間また例によって修羅場ってまして、中々落ち着いてテレビも見れなかったと言いつつついうっかりアレコレ手を出したり、まあ、バタバタしてました。いつものことですが。

改めまして、NHK杯での高橋大輔について。
不思議な感覚です。夢でも見てたんだろうかっていう未だ信じられないような気持ちと同時に、『いつかこうなることは分かっていた』という気持ちがあります。
多分これ、私だけじゃないと思うんですけど。だって刈屋アナだって、『オペラ座』が始まる前に言ってたじゃないですか。
「持っているものは既に世界のトップクラス。後はそれを、限られた時間と空間の中で如何にして出して行けるか」(うろ覚えだけど多分こんな感じ)
一流のアナウンサーは流石ですね。演技が始まる前に、既にこの演技の本質を言い当てている。名コピーとはこういうものです。誰もが漠然と感じている空気感。それを的確に言い当てて言葉にした時、人はその言葉に共感するものです。
そのポテンシャルの高さを誰もが感じていて、でも誰も彼がその実力をフルに発揮したMAXの状態を見たことがなくて。彼のMAXは、一体どんな演技なんだろう?いつになったら見せてくれるんだろう?と…誰もが待ち望んでいた瞬間が、やっとのことでやって来た、と。そんな風に見えました。
ファン暦1年未満の奴が偉そうに言うことじゃないですね。すみません。ずっと以前から彼を見守って来た方たちはどういう風に思われたんでしょうか。

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キャンベルで初めて『オペラ座』を見た時から、「これは完成したらスゴイことになりそうだぞ」とは感じてました。でも同時に、「これを完成させるのはかなり大変かも知れない」とも。
分かってはいたけれど、それでも改めて「スゴイ」と思いました。
ジャンプでこけない高橋大輔は、これ程までに見る人の心を掴むのかと(笑)。

個々の技術を見れば、細かいミスもあったかも知れません。本人が言うように、スピンとか今いちだったかも(あとレイバック無くなってたの寂しいですね)。
でも多分、会場で実際に見てる人たちに取って、それは問題じゃなかったんだろうなとも思いました。
彼の闘う意思が空間を支配している。終盤、バテバテになりながらも「闘ってやる、やり切ってやる」という気迫とファントムの狂気が一体となって、見る人を自分の世界に引きずり込んでいるように見えました。テレビで見てても、観客がもう傍観者じゃなくなってるように見えるんですよね。拍手で後押しする会場の人たちと、それに応える彼の意識とがシンクロして、それ自体が表現になっているというか。
もともと大輔くんの演技って、観客の方へ寄って行くのではなくて、観客を自分の世界に引っ張り込む表現だと思います。それがこの時には、殊更に強く発動してたように思えました。見に行った人が羨ましいです。

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それからショートプログラムのヴァイオリン協奏曲。
ゴージャス&ドラマティックな『オペラ座』の影で霞んでる感もありますが、私これ大好きです。
大ちゃんのもう一つの魅力である、表現の繊細さ・優美さをたっぷりと堪能できます。自在に緩急を付けた柔らかい肩・腕・指先の動き、すべてが完璧にコントロールされた美しさをご覧ください。
『あどけない』とさえ思えるピュアで明るい表情は、あのファントムくんと同一人物とはとても思えません。
随所にバレエっぽい動きを取り入れた華やかなサーキュラーステップと、加速して行く感覚が気持ち良いストレートラインステップ。個人的には、ステップ終わって最後のスピンに行くところの、「ギュン!」ってカーブする所がツボに来ます。
スピード感と躍動感も兼ね備えていて、優雅さと同時に爽快感も楽しめるという大変美味しいプログラムでございます。純粋な『美しさ』という点では、オペラ座よりこっちが上かなと思います。

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そんなこんな言ってるうちに、もうGPFが始まりますね。
私が前のエントリーでわざわざミカのことを書いたのは(一輪車に衝撃を受けたせいでもありますが)、私が以前、一人のアスリートをどういう風に応援して来たか知って頂くのも無意味ではないかなーと思ったからです。
トリノの時の大ちゃんを見て、まるで97年頃のミカを見ているようだと感じました。そして今回のNHK杯で、98年のオーストラリアGPを思い出しました。待っていた時がやっと来た。これから本当に始まるんだっていう感覚。

で。過去の経験から言うと、多分ここからがまた大変です(笑)。

これからもきっと、舞い上がったり沈んだり悩んだりする日々がやってくる。でもそうこうしながら、一歩ずつ上のステージへ上って行ってくれるんじゃないかと、そう期待しています。

爆走! ミカ・ハッキネン

2006-12-12 19:11:43 | F1
思い出話を聞いて下さい。
私がミカ・ハッキネンの存在を知ったのは、彼がデビューした91年。シーズンが始まる前の特番で、写真と名前と出身が紹介された時のことでした。薄い色素&すっきりした顔立ち(と髪型)&歯切れの良い名前に、北欧フィンランドのイメージが合わさった「清涼感」が妙に印象的でした。
そして同時に心配にもなりました。F1は海千山千の曲者が集まる修羅の巷。この線が細くて人の良さそうな二枚目のお兄ちゃん、大丈夫なのか?…と。

しかしそんな私の心配を他所に、デビュー3戦目にして5位入賞。ヨーロッパにはすごい人がいるもんだと驚きました(F3での戦績は知りませんでした)。
そして同時にこの人なら。……と思ったのです。「いつかはチャンピオンに」という夢を、私に見せてくれるかも知れないと。
当時のロータスには往時の面影は見る影もなく、潰れかけたチームに手を差し伸べたのが日本の企業だったということで、下位チームの割に、ミカを日本で見かける機会は多かったように思います。ジョニー・ハーバートが加入してからは成績も徐々に上向き始め、陽気なジョニーとミカは名コンビに。
ジョニー・ミカコンビが(当時のロータスにしては)活躍した92年、ミカは「AS+F」誌の人気投票で1位を取る隠れた人気ドライバーとなっていました(結局その後、10年連続人気ナンバー1でした。ある意味、快挙)。
「AS+F」は他のF1雑誌に比べると読者層がライトで、女性読者も多かった。当時のミカは私たちにとってちょっとしたアイドルだったのです。
あの頃は気楽で良かった。でも、そんな時代は長くは続きませんでした。

***

ミカを応援していて、辛かったことが3回あります。
1回目が93年。この年、ミカは彼自身には全く関係のない契約上の問題でレースに出られない日々が続きました。当時、若くて才能あるドライバーがレースに出られないなんて一種の非常事態です。それに何より「ミカのいないレース」が私にはつまらない。
結局この年、アンドレッティの途中離脱により、残り3戦を残してミカはレースに復帰。久々のレースで、予選でセナ様より好タイムを出したミカに、私が惚れ直したのは言うまでもありません。

2回目は95年。最終戦オーストラリアGPの予選中にクラッシュし、瀕死の重傷を負った時のことです。あの時のことを考えると、今でもあのなんとも言えない重苦しい空気を思い出します。
頭部に重大なダメージを負ったことから、このまま引退するのではないかという声もありました。思い出すのは93年の悪夢。ミカのいないF1なんて…。
でもこの時、心のどこかで、「ミカは絶対帰って来る」という奇妙な確信もありました。F3時代のライバルであるシューマッハはすでに2度のチャンピオンに輝き、確固たる地位を築いている。なのにミカは未だ一度の勝利さえない。『未来のチャンピオン候補』と呼ばれながら、結局そこそこの成績で終わってしまうドライバーは沢山います。ミカにはそうなって欲しくない。「このまま終わってたまるか!」と、ミカだってきっと思ってるはず。じりじりするような気持ちで、私はオフシーズンを過ごしました。
そして96年開幕。ミカ・ハッキネン復活。

しかし、3回目。96~97年がまた辛かった。デビューから6年目。マクラーレンというトップチームに所属して4年目。ミカはもう新人ではありません。トップドライバーとしての『結果』が求められています。なのに、勝てない。1勝も出来ない。
ウィリアムズが相変わらず速いとは言え、マクラーレンも徐々にかつての力を取り戻しつつあります。PPを獲得したり、トップを走る姿も見られるようになりました。
なのに、肝心な所でエンジンが止まる!!…夜中にレース中継を見てて、私は何度ふて寝したかわからない。
「結局勝てないドライバー」「速さはあるが強さはない」そんな声も囁かれます。何で?と首をかしげるしかない。一体、何が足りないの?
この頃には既に、読み漁ったインタビュー記事や何かのお陰でミカのキャラクターや人間性にもすっかり惚れ込んでいたから、ファンをやめようとは思いませんでした。でも、「いつかはチャンピオンに」というかつての夢は、正直あきらめかけてました。
だけど97年最終戦、その時は突然やって来る。ファイナルラップでペースダウンしたヴィルヌーヴを追い抜き、ミカ・ハッキネン96戦目にして初勝利。嘘みたい。

…そして98年。見違えるように速くなったマクラーレン。すぐさま追い上げて来るフェラーリ。98~2000年までの3年間は、夢のような時間でした。あの頃のミカは、間違いなくグランプリシーンの主役の一人でした。
手放しで喜んだことも、悔しさに拳を握ったことも、見てるこっちがプレッシャーで死にそうになったことも何度もありました。楽しかった。
98年の鈴鹿を包んでいた、あの何とも言えないピリピリした空気をよく覚えています。
一度はあきらめかけていた夢が現実のものになった日でした。
シューマッハがリタイアした後もなんだか何もかもが信じられなくて、ファイナルラップで隣のお姉さんが「おめでとー!」と叫ぶのを聞いて初めて、「ミカがチャンピオンになったんだ」と実感。あの時の気持ちは、多分一生忘れないと思います。

***

そして2001年。ハッキネン引退の声が囁かれます。そしてそれは「休養」という形で現実のものに。多分このまま辞めちゃうんだろうな、と、その時なんとなく思いました。
95年の事故の時には、ミカは何も持ってなかった。だからこそ、歯を食いしばって戻って来てくれた。でも今の彼にはワールドチャンピオンというタイトルがある。それも、2つ。
気持ちで走ってきた人だから、気持ちが途切れればお終いなんだと、何故か納得してました。
何よりあの事故で、ミカはF1からいなくなっていたかも知れない、と思うと、あの事故の後で復帰して走り続けてくれたこと、それだけでありがたいという気持ちが私にはあるのです。その上ワールドチャンピオンというタイトルまでプレゼントしてくれた。
ありがとう、さよなら、忘れないよ。そんな気持ちで私はミカを見送りました。

それから5年。
何やってんのミカ。
ドイツで放映されたシュー兄引退記念特番にスペシャルゲストとしてミカ登場!ということらしいです。それも一輪車に乗って(一輪車はミカの特技)。かっこいいんだか悪いんだかよくわからん。流石ミカ。

でもうれしいです。F1辞めた直後は、きっと色々あって精神的に疲れてて、F1からもレースからも遠ざかっていた。少しずつ元気になって、レースへの気持ちを取り戻して、DTMでレース復帰。そしてライバルの最後のレースを見届けようと駆けつけたブラジルGPで火が付いて、もう一度F1に係わりたい、できることなら走ってみたい、という気持ちを取り戻したってことなんでしょう。
で、ミカこれからどうするの?
ウィットマーシュ(マクラーレン)談「ミカの行き先については知らない。現時点では彼自身も知らないと思う」
そんな行き当たりばったりでいいんですか?
でも多分彼がどこへ行って何しても、私は一生ファンやってると思います。

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Web拍手コメントへの返信。
こんにちは。はじめまして。お返事が遅くなってすみません。
こちらこそ、似た考えだと仰って頂けて嬉しいです。
F1で最もプレッシャーのかかる場面のひとつがスタートですが、ミカのスタートは鮮やかでしたね。
特に98年のニュルブルリンクと99年の鈴鹿は、気迫の籠った最高にエキサイティングなスタートダッシュだったと思います。

取り急ぎ、一言だけ

2006-12-03 22:14:47 | 日記
高橋大ちゃん、NHK杯優勝おめでとうございます。

ちゃんとした感想は多分そのうち、また忘れ去られた頃にポロっと書くと思いますが、なんか本当に、競技モードの大ちゃんは、一時のミカを彷彿とさせます。

純粋な「速さ」はあると言われながら、(勝てるマシンに恵まれなかったせいもあるけど)戦い方、勝ち方を知らない所のあったミカが、98年からのシューマッハとの争いで力強さを身につけていったのと同じように、大ちゃんも段々純粋な「滑る楽しさ」だけでなく、戦うための方法を掴みつつあるのかも知れない……と今日は思いました。
「ショートでトップに立っても、フリーが終わるまでは油断できない」ってのも、「予選でPP取ってもレースが終わるまでは何が起きるか分からない」ミカに似ている(笑)。
ミカの場合は、最初の1コーナーをトップでクリアしたらまずはひと安心だったんですが、大ちゃんの場合はさしずめ最初の4回転ってとこでしょうか。
私、トリノの後からファンになったもので……初めて見ました、大ちゃんの4回転(感動)。
これからも色々あるだろうけど、まずは折角掴んだGPFを悔いのないように頑張って欲しいと思います。

***

拍手コメントへのお返事
そうですね。彼は気楽な質問には天然で応えますが(笑)、難しい質問に対してはすごく毅然とした(口調はともかく内容は)返事をすると思います。
一本芯が通っているというか、本人なりの強い信念を感じます。

『精神的に弱い』って簡単に言うな!

2006-12-01 11:43:33 | 日記
ああもうミカ、ミカ、ミカったら(いまだに動揺中)。
ハッキネン クルマは昔とそれほど違わない
どういうタイミングでF1に帰って来るんですかあなたは。NHK杯が開幕して、私が大ちゃんのことでいっぱいいっぱいになってるていうこの大事な時に。
嬉しいけどびっくりするじゃないですか。

しかし改めてミカのことを考えるにつけ、私の中でびっくりするくらいミカと高橋大ちゃんのイメージは重なります(でも何度も言うように、芸術的センスはミカにはない。ていうかミカは多分あのダサいところが魅力なので)。
コースの一番外側のギリギリのラインにタイヤを乗せ、微妙なバランスをとりながら繊細にかつ豪快にコーナーをクリアしていくミカのエッジ走行のイメージが、大ちゃんのディープエッジにダブるんですよー。
その他にも色々重なる部分は多くて、何ていうかこう、私の好みのど真ん中に来るのってこういう人なんだなあ、と。

そしてそうなると、悩むところもまた同じだったりします。

試合での浮き沈みが激しいのはいいんです、別に。
ミカが引退してからよく分かりました。試合の度に、いちいちバカみたいに舞い上がったり落ち込んだりできるのは、寧ろ幸せなことだったんだって。
「誰が勝っても、それなりに面白いからまあいいや」なんて思いながらレースを見るのは、ストレスは溜まらないけどちょっと寂しい。時にはくやしさに歯軋りするくらい熱くなれるのって結構貴重な経験ですよ。
それに多分、私は先の予想がつかない人が好きなんだと思います。自分の予想の範囲内に収まってしまうものって何か物足りないので。いつも(色んな意味で)驚かせてくれる人って見てて飽きない(笑)。

問題は、タイトルの通りです。
『精神的に弱い』――そう言われてしまうことに対するストレス。そういえば、ミカもよくそう言われてたっけ。特にライバル・シューマッハとの対比で。
これに関しては、ミカが走ってた当時からすごく違和感がありました。私が思う精神的な強さ、弱さの基準が世間とは違うのか?なんて悩んだこともあります。
私にはミカはすごく強い人に見えるんだけど、私だけ?……と思って調べた所、ようやく同じ考えの方を見つけました。

さよなら、ミカ・ハッキネン〈前〉〈後〉

ミカは確かに人一倍ナイーブでプレッシャーを感じやすい人なのかも知れない。その上、それがとってもわかりやすい。でもだからこそ、そのプレッシャーを跳ね除けて走る精神力は生半可なものではないはず。実際彼は、大きなプレッシャーのかかる重要な局面を何度も乗り切って2度のタイトルを取った。私は彼を、とても強い人だと思います。

大ちゃんにしても同じで、彼の演技を見れば、彼がとても感受性の強い、繊細な人なのはわかります。そしてやっぱり、それがすぐ表に出てしまう。
当然と言えば当然なんですよね。鈍くて感情を表に出さない人に、あんな表現ができる訳がない。
でもそんな、やたらナーバスで感受性の鋭い男の子が、世界の舞台で戦い続けて来たのってすごいことじゃないですか?
体育会系的に言えば、勝ってなんぼ、結果出してなんぼかも知れないけど(いや結果も出して来たからこそ今のポジションにいる訳だけど)、何せ私は文系なので。試合結果云々よりも、どんな結果になっても他のせいにしたり言い訳をしないこと、そっちの方に『強さ』を感じてしまうのです(何度も言うように、最初はそこに惹かれたんですよね。演技見る前に)。

そう言えばミカも昔、シュー兄に言われてましたっけ。「彼は悪魔のように速いのに、時々素人でもやらないようなポカをする」って。
なんでか分からないけどポカをやる。無能ではないのに。才能はあるのに、何故?っていうそんな時。『彼は精神的に弱い』と言ってしまうと何か分かったような気がして安心できるんですよね。
でも本当はそんな言葉では、問題の本質は捉えられないような気がする。じゃあ何?って言われても困るんですが(笑)。パワーの強いエンジン程コントロールするのにも力がいるように、感情の強い人の方が自分をコントロールするのが困難なのかも知れません。わかりませんけど。

ともかくNHK杯。後悔のない演技を祈ってます。
結果の方は……私はあんまり神様とか運命とかは信じていないけど、それでも人間にはコントロールできない「何か」があって、その何か(中国思想で言う所の「天」かな)が何らかの方向に導くんじゃないかと、今ちょっとそんな気になっています。所謂、「人事を尽くして天命を待つ」ってヤツですね。

その内ミカについてもじっくり語ってみたいです。やっぱり好きだ。