いまでも時間があると、
NHK教育じゃなくてEテレが好きでよく見る。
で、うまくいえないけど、
なんかいつのころからか、
「子どもの心を持ってる」と思い込んでる人が、
「子どもの心を持ってる」と思い込んでる人向けに、
作ってるものもちょろちょろある気がする。
子どもに向けて真剣に作ってるものと、
子ども向けに見せかけて、
「子どもってこういうのが好きでしょ」的な感じで、
「子ども向けなものを作ってる自分が好き」みたいに作ってるものって、
たぶんちがうんじゃないかなあと思う。
なんていうか、
かわいい絵柄だとか、ひらがなっぽいとか、
そういう表面的なものじゃなくて、
少々難しい言葉が使われてても、
子どもはおもしろいものはおもしろいって見抜くもんだと思うし、
背伸びしたがるもんだから、
難しくても興味さえ持てば見ると思う。
でもまあ、それはそれでもったいない気もする。
子どものときに子どもらしくいさせてもらうって、
すごくしあわせなことなんだなあと思うから、
難しいとこだけど。
自分も大人ぶって、
いわゆる子どもの本っていうのを、
子どものころにあまり読まなかったから、
そこはすごく後悔してる。
河合隼雄さんの、
「子どもの本を読む」とか、
「ファンタジーを読む」とかを読んでから、
いろんな本を読んできたけど、
ほんとは子どものときに読みたかったなあっていう本が多い。
で、柏葉幸子さんの本もそういう本。
この本もそうだけど、
柏葉さんの本って悪い人が出てこない。
「子ども向け」の本を書いている人の中には、
こういう話を書くとき「自然破壊」とか「さべつ」とか、
なにがしかの教え諭すようなにおいを練り込んでくる人も、
いる気がするけどそういうのがない。
変化は変化として受け止めるし、
違いは違いとして認め合う。
白黒つけようとするんじゃなくて、
その間になんとか答えを見つけようとする感じ。
なにかうまくいかないことがあれば、
とにかく作り出してでも敵を見つけて、
攻撃してやっつけさえすれば、
すべてがうまくいくみたいな、
いまどきの風潮とはずいぶん違う。
だからあんまり流行ってないのかも。
あと、もうひとつ、
けっこういろんな本に出てくるのが、
とにかく強大な力を持ってて、
ルールにきびしくて、
融通が利かなくて杓子定規だけど、
意外と本気で願った時には、
なんとなく目をつぶってくれるような存在。
「絶対神」とは違う日本的な神さまみたいな。
こういうものの存在をゆるーく受け入れられるのが、
日本人のいいところのような気がする。
感想文書いてみた。
きのうからずいぶん涼しくなったけど、
きょうはやっぱり日が照ると暑かった。
でも、あしたは雨降るんだよなあ。
あ、ポイントの有効期限が切れるってことで、
あしたの着で代引きの注文しちゃった。
雨降ったら、ごめんなさい。