朝一番で歯医者に行った。歯医者一番乗りだ!ってあたり前である。
麻酔を打たれた、かぶせてある物を取るためだとか。
麻酔と言うのは本来の治療を合わせても一番痛いのはどうしてだろう。
口の中に注射である。想像しただけで充分痛いはずだ。
打たれた私は当然のように痛かったもの。
まぁ、その後は何をやられても感じていないんだけど
うがいを何回かしたのだけど、赤い水が口から出てきて
なんとなく鉄のような味がした。なんか懐かしい鉄の味であった。
懐かしさに浸っている場合ではないのだけど
口を開けているだけでいい歯医者の患者はその位しかやる事が無い。
左奥歯は来週の水曜日、右奥歯は来週の木曜日に詰め物が出来る。
時間差での治療である。
昼までには麻酔で口がなんか変で、あまり話が出来なかった。
無口な私は寡黙な私にステップアップしていた。
どうも不自由な思いをする事は時々は必要な事だと思う。でないと、
『あたりまえ』の大切さを日々の中に置き忘れてしまうからだ。
風邪を引いた時には健康の幸せを感じるワケである。
歯医者に通い出せば、物をバリバリと食べられる幸せを思うわけである。
歳を重ねて行けば、今までがあたり前に出来た事が
あたりまえでなくなってくるものだ。
失くしてしまった後に気づく幸せってかなりあるのではないだろうか?
出来れば、完全に失くしてしまう前に『あたりまえ』に感謝したいものだ。
それは、身体であったり、人間関係であったり、信念であったり
諦めない気持ちだったり、いろいろある筈だ。
そういう気持ちにさせてくれた歯医者通い。良かった事にしよう。