ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

ひろいもの

2009-07-01 21:33:26 | 本と雑誌
ひろいもの ひろいもの
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2009-03-24

今日読み終わった本は山本甲士『ひろいもの』である。
6篇の短編で構成される小説であるが、連作物というのであろうか
作品と作品は少しずつクロスオーバーするのである。
心地よい音楽のように、つい少し前に読んだ短編の主人公が
次の作品に何気なく登場するのである。
時系列に並べて少し成長した主人公だったりするわけだ。
映画のアメリカングラフティーで主人公達のその後が語られる
方式があったようにドラマや小説の『その後』が
本当に何気なく語られる心憎い構成になっている。
山本さんの作品の中には『ALWAYS三丁目の夕日』のノベライズが
あるそうだが、なるほど、この作者の温かさに通じる物がある。
私が映画監督あるいはプロデューサーであったなら
すぐさま、この作品を映画画像に残してみたい作品だ。
ちょっと読んで欲しい、お薦めの作品である。

今日から7月という事だけど、天気予報は夕方から傘マーク。
当然のように大きな傘で通勤をしたわけだけど
ノー残業でまっすぐ帰ったら、雨と出会わずに済んだ。
今日は特別に帰りも地下鉄丸の内線をフルに利用した。
ようするに、池袋から中野坂上まで乗ったわけである。
本を続けて読むために遠回りをしたわけだ。

地元では氷結と枝豆とツクネを買った。
その金額は昼御飯よりも当然高いわけである。
あいかわらずのカップヌードルビックカレーが中心の昼食。
小遣いが少ないからという理由ではないのが小遣い日なのに
同じメニューにしたので判ると思うけど
本当に嵌っているのですね。私の場合は。
多分、ここまで集中するというのは昼御飯と仕事だけである。
なーんってね。仕事は置いておくとして
だんだんとカップヌードルビックカレーの伸び具合が
私のイメージ通りになってきているのですよ。
人間国宝の陶磁家が作品に思いを寄せるが如し
日々の気候、体調などを含めてより良い作品を目指すわけだ。
ま、私の場合、それがカップヌードルビックカレーなのだ。