masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

後ろ指、指されます

2010年08月14日 | ガソリンスタンドでの出来事
何や~、店開けとんのか~?
お盆くらい休めや~
盆にまで稼ぐな言うて、後ろ指、指されんぞ~(笑)


そう言いながら給油に来てくれるお客さん(^-^;

ありがとぉ~♪

でもうちの店の客層って“働く車”が多いから、店開けてても開店休業で閑古鳥鳴きまくりやねんけどぉ(笑)(笑)(笑)

って、そーいうアンタも仕事やん?!
ぐははっ(笑)

いやいや、ほんま
お仕事されてる皆様方

お疲れ様でございますm(_ _)m (*^-^*)

SS過疎地

2010年08月14日 | ガソリンスタンド

8月13日 「ぜんせき」より

 町がSS無償貸し出し【宮城県 七ヶ宿町】

宮城県七ヶ宿町は、寄付を受けて所有したSSを町内の企業に無償で貸し出して、SSの運営を継続していく事になった。
SSの相次ぐ閉鎖で全国的に「SS過疎地化」の懸念が高まる中で、生活インフラの役割、地域社会の安心・安全の拠点としてのSSの存続を図る。

改装などに必要となる資金については同町の補助金などを活用して支援していく方針で9月初めにも営業を再開する予定。


・・・・・

消防車輌などはガソリン携行缶に燃料を確保するなどの対応に迫られていたようで、町民もガソリン携行缶で備蓄するケースも見られたとある。

町民の高齢化が進んでおり「ガソリンと灯油の区別がつかなくなる恐れや、冬場の除雪機械への給油も不便。経済的損失だけでなく、災害時に燃料が絶たれてしまう」などの懸念が高まっていたそうです。


SSの前経営者が運営を辞めるにあたり町は商工会を通じて後継のSS運営者を探したが引き受け先がなく、以前からの寄付の申し入れを受けて町の所有とし、それを無償で貸し出すことでやっと後継者(同町内の共和自動車工業)が決まった。

後継の運営者はSS経営は始めてでSS経営のノウハウなどが無いため、SSスタッフ経験者を2名を募集するほか、当分の間は前経営者のアドバイスを受けながら運営していく予定だそうです。

SS過疎地になるような立地では、燃料油のマージンだけで従業員二人の人件費を稼ぐのは難しいと思います。

それにしても、町の所有にして、それを無償で貸し出さないと運営する者が現れない商売だなんて何だか寂しいですね・・・


元売りの方針(量販志向)と国の行ってきた法改正(規制緩和の一方で販売店に対しては規制強化)が、SS過疎地を生むことになる大きな原因だと思います。

※このままの状態で2年後の地下タンク規制が施行されれば、恐らくガソリンスタンドは激減するでしょう。


小売り価格の半分近くが税金で、マージンがリッター当たり数円という商品の仕切り価格に、五円から十数円もの差があることがおかしいのです。

嗜好品や単なる消耗品では無い、社会経済や生活インフラを担う、「燃料」である石油製品は小売価格は均一にすべきだと考えるのは間違っているでしょうか?
公正な競争は接客態度や商品知識等のサービスに求めるべきで、価格競争だけでは無い筈です。

消費者が価格競争を望んだとしても、仕入れの段階で勝負がついてしまうような“価格差”が付いているようでは、それは逆に将来的には消費者にとっての不利益に繋がるのではないでしょうか?

 

※平成22年12月1日 以下追記

町のガソリンスタンド消滅の危機 過去最悪の勢いで閉鎖
http://www.asahi.com/special/08017/TKY200811180372.html

過疎進む七ケ宿町のGS再オープン お年寄りも「安心」
http://mytown.asahi.com/areanews/miyagi/TKY201009010477.html


望むのは、公平な仕切り

2010年08月14日 | ガソリンスタンド
8月11日 「ぜんせき」より
ヒアリングでの調査要請



全石連関東支部は先ごろ、資源エネルギー庁石油流通課を訪れ、北関東や首都圏などで恒常的な市場混乱の元凶なっている安値業転玉の流通実態と供給元の解明を強く求めた。

「元売ヒアリングによって、供給元を判明させてほしい」
「系列SSが被っている影響を理解・認識しているのかを聞いてほしい」

と理事長たちは訴えた。


8月13日 「ぜんせき」論説より
実態解明と改善指南に期待

国内の石油製品の安定供給体制は保たれているのか。?
流通市場において公正な競争は行われているのか。?

国内の石油製品のほぼ全てを振り出している卸元として、そのためにどのような対策を講じているのか。

エネ庁はこうした実態を把握するため、今年も元売ヒアリングを行う。


~中略~

08年秋以降、元売がそれぞれ新たな週決めの仕切り方式を導入し、市場の実態に連動した指標価格の設定をはじめ物流コストなどの考え方も示した。
こうした取組みにより業転と系列仕切りの不透明な格差は縮小すると期待され、実際にそうした改善の方向にあった。

しかし、ここにきて元売各社があらためて示した新・新仕切り改定方式は、一昔前の後決めであったり、指標格差に大幅なブランド料などを上乗せする方式に変更したことで、再び業転と系列仕切りの格差が拡大している。
やっと「公平・公正な競争市場を」と期待したSS業界に、なんともいえない先行きへの不安が広がっている。


この元売ヒアリングを前に先週、全石連関東支部管内の理事長7人がエネ庁に対して
「安値玉の実態解明」を要請した。

市場混乱の要因となっている廉売業者への流通ルートの把握と改善を期待したものだ。

ホームセンターなどの量販廉売業者が、中小SSの仕入れ価格を下回るような小売価格で販売しており、間に商社などが介在するにしても、透明になったはずの新仕切りフォーミュラでは説明のつかない例外的な安値が存在するのではないか。その実態を明らかにしてほしいとの思いである。


ヒアリングでは、販売子会社や直営SSに対する優遇の有無、不当廉売や不当表示などについての対応方針なども聴取する予定だ。

視界を遮るマーケットの矛盾やその裏仕掛けについて、中立である行政の目を通して問題点を洗い出し、公正な競争環境の整備に向けた指南が行われることを期待する。


・・・・・


8月14日「燃料油脂新聞」東北版より

仕入れ価格より安い他店の小売価格に、地元販売店(三者店)は「どうしたらいいのか分からない」と、途方に暮れている。

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業界新聞には、このような仕切り価格の不公平さや不透明さが連日のように掲載されています。


我々販売店が掛売り客に対して小売価格の設定に差をつけていることを挙げ、元売や特約店の差別対価を肯定する意見もあるようです。

しかし、「仕入れ」と「小売」は全く別のものです。

元売には販売店に対して優越的地位(他社買いが出来ないという契約)がありますが、販売店にはそんなものはありません。
消費者(最終ユーザー)との間で売買契約を結ぶワケも無く、消費者(最終ユーザー)は自由に販売店を選べます。

ですから、「差別対価」と「小売価格の差」を同等に考えることは出来ないはずです。


これを消費者の立場で考えてみても、(上で「消費者は自由に販売店を選べる」と書きましたが)
自分が安値が可能な差別対価により優位な立場にある販社SSや直営SSの近くに住んでいる(或いは利用可能)場合は良いのですが、もしも自分の活動範囲には高値で卸されている販売店しか無く選択の余地がないとしたら、頭から不利益を被っていることになるのではないでしょうか。


ABCDの4つの地区があります。
ABCの地区には販社、直営SSがあり、差別対価により安く仕入れが出来ているので安値です。
D地区には高値で卸されている販売店しかありませんので小売り価格も高値です。
あなたはD地区の住民で、D地区でしかガソリンを購入することが出来ません。

「差別対価」は消費者に対しても不公平を与えます。


とは言え、実際には車で自由に移動が出来るので好きな所で購入が出来るのですが・・・
その結果、地場のガソリンスタンドは経営が立ち行かなくなっていきます。

そのうちD地区にはガソリンスタンドは無くなってしまうかもしれません。

国は元売ヒアリングでの実態解明を基に、真に公平な市場競争が保たれるように改善指南をしっかり行ってほしいです。



元売の支配

2010年08月14日 | ガソリンスタンド
8月12日 「燃料油脂新聞」より
市場支配力強める元売(運営者交代続くセルフ)埼玉



地場特約店撤退→販社継承が増加

埼玉県ではセルフSSが400箇所を超え飽和状態に陥っている一方で運営者交代も増加傾向にある。

セルフSS運営から撤退した地場特約店経営者は

「販社やフリート業者を相手に低マージンでセルフを運営するにも、また油外販売にも限界がある」

「セルフ出店当初は競合店もなく順調だったが、販社らによる競合セルフSSが増え、激しい価格競争で利益は激減した。SSを閉鎖した方が良いというのが本音だ」



一方、地場特約店が撤退したあとも販売量を維持したい元売側は、子会社や出資会社を通じて当該セルフSSを継承する。


「地場特約店がリース料を負担するのは無理。これからのSS運営は販社が中心となる」
という中小元売関係者からの声。


強力な集客力、販売力を有するセルフSSの運営を握った元売が末端市場での支配力を一段と強めつつある。

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さて、元売支配の先にあるものは・・・?!