masumiノート

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燃料油脂新聞より

2010年10月20日 | ガソリンスタンド
※10月22日 赤字部分(masumiさんの言葉)追加しました。

平成22年10月18日「燃料油脂新聞」より

銀行が業転購入奨励
長野県内 業界事情は非常識か

長野県内の民族系は「銀行から業転購入を奨励されている」と苦笑する。
業界事情を知らなければ、品質に問題がなく安価な商品を生かさず、経営に苦しむ姿は理解できない。

系列と業転の格差が激しく開いたままのため、販売店の中には経営改善の一助として業転購入に走るところも多い。
だが特約店に系列玉で防衛する手段はすでになく「販売店の浮気状況によって資金繰りに狂いが生じるケースもある」という。

民族系の業者はこうした事態に備えて銀行に融資の打診をしてみた。
系列仕入れと業転の価格差や製品が同じ油槽所から出ていることを説明すると「なぜ品質に問題ない業転を買わないのか。融資の条件は業転仕入れ」といわれ苦笑。
しかも「同じ品物で値段が違うのにどうして訴えないのか」ともアドバイスされたという。

業界人にとってはまったく違和感のない話だが、事象を知らない人にとってみれば「なぜ」という大きな疑問符がついた一例。

第3者からみて正常にみえない業界特有の常識は問題がありそうだ。


業転には安定供給の保障が無い事は説明しなかったのかなぁ?

それと、同じ油槽所から出ていても業転玉には「品質保証」が付かない。
理由は「流通ルートが不明だから」実際に流通過程で混ぜモノがあったりもするようだし(過去記事参照)

>「同じ品物で値段が違うのにどうして訴えないのか」

これは昔、私もこうちゃんに聞いたことがあるよ。
系列販売店みんなで一致団結して訴えるとか・・
だけど、こうちゃんの返事は「自分だけが良ければ、って考えで系列でありながら業転をとるヤツが居るから、無理」
「元売に睨まれて、玉を止められたら、こっちがいっぺんにお陀仏や」だったかなσ(^_^;)?


エネ庁の元売ヒヤリング結果
卸値格差6.1円に縮小 販売子会社「優遇はない」

ヒヤリングは元売の役員クラスの販売担当責任者に実施した。
各社はブランド料を卸価格に織り込むことで、製品の安定供給・品質確保、広告宣伝、POSやカードなどのシステム提供、SSの途装に加え、従業員研修の充実、新商品開発や併設店舗の実証などに取り組み、系列販売網の維持・強化を進める考えを示した。

卸価格体系については、各社が必要に応じて見直すと回答したが、各種インセンティブの設定を一定範囲にとどめた結果、同一元売・同一県内の最大価格差の全社平均は4月時点でリットル六円十銭と前年4月より一円三十戦縮小した。

非系列取引は各社が需給調整のために行っているが、採算を重視して値決めしていると回答。
今年7月時点の一般特約店向けと非系列取引向けの卸価格の平均価格差は四円三十銭程度であることが判明した。
ほとんどの元売は輸出などで国内の需給を調整し、非系列玉が大量に出回り市況に影響を与えないように務めているとしている。

販売子会社については各社が一般特約店と同一の取引条件を適用しており「優遇は一切無い」と回答。

販売子会社への出向者の人件費を全額補助した場合、税務当局から贈与との指摘を受けるため販売子会社の給与水準を超える部分だけ負担しているとの説明もあった。
販売子会社と一般特約店の平均卸価格差は、今年7月時点で八十銭程度だった。


「一切優遇は無い」って、誰が信じられる?

じゃあ、どうして全国的に元売販社等は不当廉売で訴えられているのかな?




新潟 胎内市場は80円濃厚  
灯油生まれ値 

今シーズンの灯油生まれ値は「配達料込み80円が現地店で濃厚」
同市場ではJAの乾燥用が78円、定期配送も78円になっており、HC缶は店頭価格を72円に値下げし定期配達80円を動かしていない。


灯油仕入れ 系列色強まる 
新潟 前年実績が足かせ

灯油シーズン本番が秒読みになっているが、新潟県内の販売業者から「流通(業転)玉の仕入れが難しくなっている」の声が聞かれる。
前年実績が足かせになり、需給タイト局面を懸念している。

灯油はガソリンと違いこれまで系列色が薄かった。
系列を超えた灯油の販売店会などもあるように仕入れは多様性に富み、小売価格の設定と仕入れの工夫が収益を左右していた。

だが最近数年の低在庫を反映して前年実績である“枠”を販売業者が気にするようになってきた。
民族系の販売店は「今年は厳冬が予想されるだけに需給タイトが懸念される。予想を超える販売になれば仕入れに支障をきたしかねない」と心配。
「枠が設定されるので値段が安くても他社玉を思うように仕入れられない」と漏らす。

潤沢な灯油在庫があった時代には仕入れメリットを発揮しやすかった。
だが計画生産に伴う低在庫化が年々顕著になってきて、灯油の仕入れにうまみが薄らいでくると共に、仕入れの「安全保障」が前年実績へと様変わりしてきた。
販売業者の経営を支えてきた冬場の灯油の商売も系列化が進みそうな気配になっている。


昔は「業転」って言っても殆ど「灯油」を指していたと思う。
ガソリンまで業転に手を出す販売店はあまり居なかったんじゃないかな?
それくらい昔から、灯油は系列色が薄かった。

10年ほど前に特約店担当者を通じて、県内他市のある系列販売店から灯油を分けて欲しいと頼まれたことがある。
その販売店は業転に手を出していたから、灯油の在庫が少なくなった時に仕入れに支障をきたしたってワケ。


うちの店は年配のお客さんから「あんたんトコは堅い商売してるから、利用させてもらう」って言ってもらってる。
聞くところによると、大昔のオイルショックのとき、周りの(業転に手を出している)ガソリンスタンドは(玉の手当てが出来ず)休業したけど、うちはちゃんと営業を続けたらしい。

それと阪神淡路大震災のときも、元売の配送ローリーがストップする中、こうちゃんは「真冬に暖房用の灯油を切らせる訳にはいかない」と、夜中に配達用のローリーを走らせて他市の系列直営販売店に灯油を分けてもらい、一人10リッターの制限は付けたけど営業を続けた。
後日、(ニュータウンの)ご近所さんから「こっちのガソリンスタンドは休業してたよ」って聞いた。

でもね~、世代交代というか・・・大昔のそんな話を知っている人は年齢の為にどんどん車から離れていくからね。

それに、「どんだけ高くても良いから灯油を売ってくれ」と他社から乗り換えて顧客になった企業も、当時の役員は退職し、今では又業転灯油を買うてはる。

私もそうだし、みんな“咽喉もと過ぎれば”なんだよね(笑)
だから当事者が何度でも機会がある度に訴えたらイイと思うんだ。

在庫が無くなれば、真っ先に“業転ルート”が止まりまーす。