2月15日燃料油脂新聞より(※青系文字がmasumi)
2017年 石油業界の課題 取引適正化 実現へ向けて 元売再編後の仕切りに注目
2者と3者間 確執解消へ 東海地区
「事後的な調整の廃止と仕切り透明化は業界の流れで元売はこの流れを避けられないだろう。特約店との交渉がなくなれば元売は合併効果でコスト削減できる」
元売合併による仕切り体系の変更は3者販売店への影響も少なからずある。
(特約店と販売店の関係を見直すきっかけになる)
「特約店が元売から調整を受けたはずなのに、特約店からの調整はなかった。その頃から特約店への不信感が高まり、特約店を変えたいと思うようになった。ただ2強時代到来後のこの地域の状況を考慮すると安易に仕入先を変えられない」
仕切転嫁図るも不発 エリア内格差11円に
「販売店クラスは身が持たない」
※当店は9年前に13円差を経験しました。(何とか持ち堪えました)
10円差までは許容してくれていた常連客も13円差になったときには雪崩を打つように流出しました。
お客さん“だった”方から「他店と比べて高すぎる。同じにしろとは言わない。気持ち(数円)だけでも安くしてくれたら、このまま利用させてもらうから」と値引き要求されました。
業界の内実を知らないのですから13円もの高値は暴利としか映らなかったでしょう。
しかし、
当時安値店より13円高く売っても、業転玉を混ぜることをしなかった当店の粗利は5円しかありませんでした。
粗利が5円です。
ここから必要経費を引くと利益は殆どなくなります。値引きなど出来る訳がありません。
当時は業転のことも卸格差のことも公にはなっていなかったので、「無理です」としか答えようがありませんでした。
ガソリンスタンドがピーク時の半数になり、今もなお減少を続けている原因は、
今もなお存在する「大き過ぎる卸格差」にあります。
安値に流された方の方が断然多かったですが、それでも流されなかった方もいます。
そういう有難い、本当のお客様の存在を知ることができたことは真に幸いでした。
因みに今の販売価格差は、上看板で1-2円、実売価格で4-5円しかありません。
卸格差はそのままです。
閉鎖SSの処遇が問題 「葬式代は出す」
各地の有力業者からあがっているのが「閉鎖SSは早く更地にしよう」という試みだ。
ある大手特約店幹部は
「販売店がSSをやめる時は“葬式代=更地にする費用”は出すので、早めに知らせてほしい」と訴えている。
また別の特約店では「地場業者が運営継承するので、安売り業者に渡さないでほしい」などの過激な意見が目立ち始めた。
需要減少下、顧客(量)の奪い合いは年々厳しくなっている。
安売り量販型SSの増加は地元業者にとっては死活問題に発展している。
「安売り店へSSを渡さないようにしたい」というのが地場業者の本音。
閉鎖SSの処遇は頭の痛い問題だ。
ここでいう地場業者とか地元業者って、特約店(2者店)のことだと思います。
私はこの記事(タイトル)を見て嫌な気持ちになりました。
こうちゃんは「更地にする費用を出してくれるんならイイハナシや」と言うけど、
そもそも2者店が仕入上優位な立場で、(3者店には不可能な)安売りを始めたのではないのですか。
自分たちが安値で集客するためには高値店(スケープゴートとしての3者店)が必要だった。
3者店(販売店)がSSをやめなければならなくなった原因は2者店(特約店)にも大いにある。
3者店が市場から去った後の残存者利益を期待していたのに異業種PBなど安売り店に邪魔されるのが嫌なのはよく分かりますが、
そんな都合よくは行かないと思います。
当店の特約店は商社系でPB-SSを全国展開している。PB-SSだからまだいい。だけど、もし同じ系列マークで尚且つ同じ商圏で(3者店には不可能な)安売りをしていたとしたらー
それで「葬式代は出す」なんて言われたら不愉快です。
「葬式代じゃなくて慰謝料とか迷惑料でしょ!」と言い返したくなります。