Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(147)ジョン・タトゥーロ

2024-06-29 03:11:21 | コラム
57年2月28日生まれ・67歳。
アメリカ出身。

やや狂気的な作家を演じたり。
狂気を内に秘めるチェスプレイヤーを演じたり。
「まんま」狂人なボウリングマニアを演じたり。

とにかく狂気が似合う(^^;) タトゥーロさん。

大活躍だった90~2000年代に比べると露出度は減っていますが、このひと出てきたら喜ぶ映画ファンは沢山居るはず。

鬼才たち、みんなでこのひと起用しようぜ!!



<経歴>

生粋のニューヨークっ子。
イエール・スクール・オブ・ドラマ卒業。

実質的な映画俳優デビュー作は、84年の『フラミンゴキッド』。

『マドンナのスーザンを探して』(85)や『L.A.大捜査線/狼たちの街』(85)、『ハンナとその姉妹』(86)、スコセッシの『ハスラー2』(86)などで端役を経た89年、スパイク・リーの『ドゥ・ザ・ライト・シング』でピザ屋・店長の息子を好演し初めて注目を受ける。


デニス・ホッパーによる『ハートに火をつけて』(90)、
再びリーと組んだ『モ'・ベター・ブルース』(90)や『ジャングル・フィーバー』(91)、
コーエン兄弟にも気に入られ『ミラーズ・クロッシング』(90)と初タッグを組み、翌年の『バートン・フィンク』(91)でカンヌ主演賞を受賞、


旬の俳優となったころに『マック/約束の大地』(92)で監督デビューも果たし、これがカンヌでカメラドール(=新人監督賞)に輝く。

残念だったのが、これほど話題になっていたひとなのに、本作が日本公開されなかったこと。
なにやってんだ配給会社さんよ!当時はミニシアターブームでもあったのに!!

とはいえ、タトゥーロの名はこの時点では映画マニアにしか届いていなかったはず。
一般層にまで浸透するのは、レッドフォードによる知性的なメディア考察映画『クイズ・ショウ』(94)から、、、だったかも。



スコセッシがプロデュースしたふたつの映画『サーチ&デストロイ』(95)と『グレイス・オブ・マイ・ハート』(96)、
リーの『クロッカーズ』(95)、
コーエン兄弟の『ビッグ・リボウスキ』(98)と『オー・ブラザー!』(2000)などで安定の「ちょっとした狂気演技」を披露しつつ、
監督2作目『天井桟敷のみだらな人々』(98)を発表。
うん、乗りに乗ってます^^

そのほかの出演作に・・・
狂気のおんな笑、エミリー・ワトソンと共演した佳作『愛のエチュード』(2000)、


シュワ氏の『コラテラル・ダメージ』(2002)、『シークレット ウインドウ』(2004)、
面白いのが『トランスフォーマー』のシリーズ(2007~)と『セントアンナの奇跡』(2008)、『サブウェイ123 激突』(2009)では「すべて刑事役」というところ。
狂人なのに!!

最新作は、2022年の『THE BATMAN ―ザ・バットマン―』。

また監督作も拝みたいです。
俳優としての狂気のイメージを消し去り、じつにオトナな映画を撮るひとなので^^


次回の列伝は、ジョン・トラボルタさんから。

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明日のコラムは・・・

『あとは・・・アメフトだけかな(^^;)(^^;)』
コメント (2)
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