飲み屋街を歩く

1月27日から道内に「まん延防止等重点措置」が発令されて2度目の週末に、知人のお通夜の帰りに駅前の飲食店街を歩いてきた。
午後6時30分飲食店や美容室、靴屋などが軒を連ねる仲町通り、造花店の外壁を覆うイルミネーションが辺りを照らすだけ飲食店のネオンは消えている。
周辺を見渡しながら営業中の飲食店を探すと、目に入るのは「20日まで休業」の張り紙。路駐の車やタクシーは停まっているがすれ違う人はいない。
一本小路に入りスナックなどの飲み屋が密集する路地裏へ。現役時代よく通ったところだ。休業の張り紙さえない空き店舗が目立つ。
年明けから市内の障害者支援施設などで新型コロナウイルスの感染者が拡大し濃厚接触者として自宅待機の要請を受けた飲食店主もいた。
「コロナが怖い」緊急事態宣言より強制力が弱いまん防の期間でも飲食店が軒並み「休業」の貼り紙の背景には感染に対する恐怖心がある。
米どころの飲み屋街は冬場にまとめて稼ぎ、田植えや稲刈りの農繁期に備えるが酔客の人流もなく、ネオンもなく、カラオケの音楽も店先から消えていた。