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▼問われて名乗るもおこがましいが、生まれは遠州浜松在、十四の年から親に放れ、身の生業も白波の沖を越えたる夜働き、盗みはすれども非道はせず、人に情を掛川から金谷をかけて宿々で義賊と噂 高札にまわる配布の盥越し、危ねぇその身の境界ももはや四十に人間の定めはわずか五十年、六十余州に隠れのねぇ 賊徒の首領 日本駄右衛門
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▼さてその次は江ノ島の岩本院の稚児あがり、ふだん着慣れし振袖から髷も島田に由比ヶ浜、打ち込む浪にしっぽりと女に化けた美人局、油断のならぬ小娘も小袋坂に身の破れ、悪い浮名も竜の口 土の牢へも二度三度、だんだん越える鳥居数、八幡様の氏子にて鎌倉無宿と肩書きも島に育ってその名さえ、弁天小僧菊之助
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▼続いて次に控えしは月の武蔵の江戸育ち、幼児の折から手癖が悪く、抜参りからぐれだして旅をかせぎに西国まわって首尾も吉野山、まぶな仕事も大峰に足をとめたる奈良の京、碁打ちと言って寺々や豪家へ入り込み盗んだる金が御嶽の罪科は蹴抜の塔の二重三重、重なる悪事に高飛びなし、後を隠せし、判官の御名前騙りの忠信利平
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▼またその次に列なるは、以前は武家の中小姓、故主のために切取りも、鈍き刃の腰越や砥上ヶ原に身の錆を磨ぎなおしても抜き兼ねる、盗み心の深翠り、柳の都谷七郷、花水橋の切取りから、今牛若と名も高く、忍ぶ姿も人の目に月影ヶ谷、神輿ヶ嶽、今日ぞ命の明け方に消ゆる間近き星月夜、その名も赤星十三郎
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▼さてどんじりに控えしは、潮風荒き小ゆるぎの磯馴れの松の曲りなり、人となったる浜育ち、仁義の道も白川の夜船へ乗り込む船盗人、波にきらめく稲妻の白刃に脅す人殺し背負って立たれぬ罪科は、その身に重き虎ヶ石、悪事千里というからはどうで終いは木の空と覚悟はかねて鴫立沢、しかし哀れは身に知らぬ念仏嫌えな南郷力丸
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生涯に約360編もの作品を残し、現在でも多くの作品が演じられており、青砥稿花紅彩画(愛称:『白浪五人男』)も有名な作品のひとつです。
「白浪五人男」、わたしも大好き
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話元に戻して、六区に行く途中には「ねずみ小僧次郎吉」がいるし伝法院通りってば、盗賊だらけになっちゃったね~
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