marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(176回目)脱線Ⅳ 神学者 W・パネンベルク

2016-11-13 15:32:16 | 日記
◆20世紀最大の神学者がK・バルトさんならば20世紀後半はW・パネンベルクさん(以降W・P)だって◆
前回に”最後”と書きましたが、言い足りなかったので・・・というか書いておきたいことがあったので。
◇それは、アメリカ大統領に実業家のトランプさんがなったこと。日本のバブル時代、あの演歌歌手千昌夫さんもかなり不動産を持っていて行け行けどんどんで結局落ちぶれたけど、トランプさんもそのときからかなりがんがんやりまくってまして、そのままトランプさんはつっぱしっていたんだ・・・と思わせられたこと。アメリカのマスコミ含めたエスタブリッシュメントは、上層の富を10%も満たない人たちが牛耳っていてその作られたマスコミの情報には中間層以下の声が反映されていないとの声をあからさまな過激な表現でストレートに訴えた訳だ。だからというか、日本もあちらのマスコミをそのままとして鵜呑みにしては行けないということが露出しただけのことだと理解すること。それに、とりまきブレーンには白人優位主義の右翼の方もおられるようだし、かのロックフェラー(おお出てこられた)関係のユダヤ系エリートの方もおられるようで(ということを今朝の特番でやってました。推測はできてましたけど)プロテスタントキリスト教国(そういう歴史を持っているという意味でですが)、日本の神学者の方でもおそらくどなたでもアメリカのどのような階層の人がどのような信条を持って、日常に関わっているかなど、そしてどのような国になるのかなどのご意見はもたれているに違いないと思うのです。何分にも旧約聖書から学ぶことは神から言葉を預かる(いわゆる預言者)の働きで持って、その神託は常に”わたし(神なる自分)は生きている”を示し、実際そのとおりにイエスをこの地上に送られた(誕生させられた)のであるから・・・これからの世界についても預言的推察はお持ちであろうと思われます。で、イエスの言葉を学ぶつつある人々はどう祈るべきか・・・。
◆さて、話が飛んでしまいましたが、元東京神学大学の学長であられた近藤勝彦先生が、そのように述べられており(先の回読んでくださいね)20世紀後半の世界最大の神学者と言えばW・Pさんだと述べられてました。 それで、前回には彼(W/P)の著書「歴史としての啓示」これは1994年11月の初版でしたが、今回載せましたのはそれより新しい「現代に生きる教会の使命」2009年4月25日初版 大木英夫、近藤勝彦 監訳)です。
◆一番初めに出てくる論文の題名が「教会なしのキリスト教」です。この訳にはすでに第171回目に書きました深井智明の「神学の起源」の中の後半にも出てくる内容です。深井先生は訳者の一人でもありますから、2013年6月7日初版のこの本「神学起源」は当然、W・Pの内容も含んでいてこの神学者の名前こそ出てきませんがそのこと「教会内の神学」,「教会外の神学」のことを述べています。それに、この題名からしても今、このような時代に生きているイエスの霊に対等に自分の言葉で格闘しなければいけないのではないかと思わされてくるのです。
◆日本の国はますます、漂う情報の中に埋没しそうになるようです。学校教育でも、自分の意見をしっかり持つことの教育が強調されていくようですが、人とは如何なるものか、父なる神に創造された人間がいかなる者かを相対的に自分自信で見つめ考え、その錨の落としどころをしっかり自覚しなければいけないものと思わされます。
◇わたしたちは、今は、鏡におぼろげに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきりと知られているようにはっきりと知ることになる」(コリント人への手紙Ⅰ:13章12節)。「わたしは、既にそれを得たという訳ではなく、既に完全な者となっているわけでもありません。何とかして捕らえようとして努めているのです」(フィリピの信徒への手紙:3章12節)・・・ Ω