marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(352回目)政教分離、カインとアベルの謎と日本国憲法言論

2017-05-23 20:20:12 | #日記#手紙#小説#文学#歴史#思想・哲学#宗教
 下記に書くのは、某大学でテキストにも使用されていると思われる憲法学者の「政教分離」の項の解説の一部です。「日本国憲法原論」という本ですがまもなく5月が終わるが、憲法を改正すると現政府の総理が語っているので、少し勉強かねて古本やで数冊購入したものの一冊。
◆また、旧約聖書の方のそれは、創世記第4章に「カインとアベル」の話があるのは、知っている方もおられると思うが兄カインが弟のアベルを殺害した話。その原因は、神様への捧げ物にあったこと。
 その数節を書いてみます。それで、「日本国憲法原論」の文書と「旧約聖書第4章」(新共同訳)の掲載部分を読まれて、神様は何を考えているのかなぁと考えて見てください。
◆「日本国憲法原論」から(著者名、出版社はあえて書きません)
 政治とは、もともと「まつりごと」、即ち全人民を代表して天に対し無病息災・五穀豊穣を祈願することであった。科学の発達していない古代においては、天の加護を祈ることのみが有効な手立てと考えられたから、人民の願いを天に通じさせる能力を持つことが統治者の不可欠の条件であった。この本質は以後も変わることなく中世の絶対君主は王権神授説によって神との特別の関係を強調しなければならなかったし、旧憲法下の我が国でも「大日本帝国は天孫降臨の神勅により創建された神聖な国家であるとする」神道の教義により、統治者たる「天皇の地位が宗教的に根拠づけられ・・・祭祀(まつり)と国政(まつりごと)とが一致」せしめられたのである。それ故、「政教分離」が文字通りに解されるとすれば、自己矛盾というほかない。両者がほぼ完全に一致する古代から、文明の進歩に伴って分離が信仰し宗教色が薄待ていくのが人類の歴史であるとしても、完全に分裂するということはあり得ないと断言できる。
◆旧約聖書「創世記第4章1節~8節まで」
 さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。彼女はまたその弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
 時を経て、カインは土の実りを主のもとに献げものとして持ってきた。アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持ってきた。主はアベルとその献げ物に目を留められたが、カインとその献げ物には目を留められなかった。カインは激しく怒って顔を伏せた。
 主はカインに言われた。
「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。もし、お前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。正しくないなら、罪は戸口でお前を待ち伏せしており、お前を求める。お前はそれを支配せねばならない。」
 カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、カインは弟アベルを襲って殺した。
 
◆学者さんの年代によってカラーが出るのかもしれません。次回、他の学者さんの意見も少し述べます・・・。続く