幕張でポタリング日記

自転車趣味や好きなアニメやら思いついたことをチラホラかきちらしています

フラワースタンド絵の制作記

2020-01-20 16:31:09 | 日記

18日19日と2日間にわたりさいたまスーパーアリーナで開催された「ラブライブ!フェス」

そのライブイベントで新田恵海さんへ祝花(フラワースタンド:以降フラスタ)を送りたいと考えており、それに飾るイラストを描いて欲しいと恵海人仲間のとしゆき◎牛さんから依頼を受けました。

今回62人の方々がこのフラスタ企画に参加しており、特に少しメッセージ性のある、ぼくの独りよがりと感じられてしまうようなイラストに仕上げたことから本当はみなさんからの意見を聞いたりコンセンサスをとらなければいけないのですが、中には存じ上げない方もいらっしゃり、期間的にもなかなかそれは難しいのでこうしてせめて事後報告をと考えまとめてみました。

また、今フラスタ企画に参加はしていないけど興味がある方も読んでいただけると嬉しいです。

ちょっと(ちょっと?)長いけどねー

 

ぼくはデザイン関連の仕事をしているとはいえ、ツイッターやpixivにアップしている絵はまったくの趣味であり、まだまだ上手いとはいえない腕前なのに人様の目に晒し続けているのはそうして恥をかかなければ上達することはないと考えているからです。

とはいえまったくのド下手というわけではないと自惚れてはいるのですが、ラブライブ!イベントで飾られるフラスタとなれば関係者関連企業以外にも100以上のファンコミュニティから贈られたフラスタが立つわけで、当然それらの中には数多くの超絶萌えきゅんな絵を描く所謂絵師の方々が揃うに違いない。

そんななかで中途半端なレベルのぼくなんかが描かせてもらっていいのか?

そんな腰が引けた考えは常にありはしたのですが、頼られて自分の絵を評価していただける方がいるというのは嬉しくなんとか少しでも印象に残るようにしたいですし、できれば多くの方が写真に収めていってもらえるようなフラスタとなるようそれなりに頑張ったつもりです。

 

今企画の主催者であるとしゆきさんから依頼を受けたとき、それはμ’s全員ではなく、えみつんと穂乃果ちゃんの2人だけを描いた恵海人から新田さんへの祝花と考えて良いかと尋ねたところそのとおりであるとの返答をいただきました。

コンセプトがはっきりしているのはありがたい。

まず考えるべきはどのような絵柄にすべきかです。

当然穂乃果ちゃんは決まっているわけですからえみつんをどれくらいキャラへと落とし込んでいくかです。

「盟約の彼方」がリリースされた4年前にえみつんを初めて描いたのですが…………まったくもーっ!と言いたくなるほど似ていませんね。

当時はまだ新田恵海さん=穂乃果ちゃんとしか見ていなかった時期ですし、EmiRing◎会員ではなかったころです。

キャラへのディフォルメを行い穂乃果ちゃんに寄せていくといってもさすがにこれじゃ何を描いているのかわかりません。

「長野ノススメ」表紙を見ながら描いた(正月出勤で暇だったのでw)絵です。

ここまでリアル寄りにすれば少しは似せることができるのですが、でもそれでは穂乃果ちゃんとの整合性がとれなくなってしまいます。

少し前までは官公庁や病院などの張り紙に添えられていたイラストカットはあちこちのフリー素材から寄せ集められたものも多く、絵柄も等身も見事にバラバラっていう掲示物もよく見ましたね。

最近は大抵の場合いらすと屋さんだけでまかなえてしまうので統一が取れていて見ていても安心です。

ちょっと街のどこを見てもいらすと屋さんの絵という状況になってはいますが…………

話が逸れましたがやはり今回も穂乃果ちゃんとえみつんという2次元と3次元を組み合わせるといってもそこはちゃんとキャラ化させて並んでもまったく違和感のないように調整したいところです。

えみつんは似せきれなかったのですが、ふりりんはわりかしうまく描けた気がします。

このあたりとアニメ絵の中間を狙うとして、穂乃果ちゃんも少しだけこちら側に寄せてみようかな。

 

絵柄の方向が決まったところで今度は構図です。

関節可動ドールのピュアニーモであれやこれや模索しましたがやはり落ち着くのはオーソドックスなこの2人向かい合うポーズ。

ありふれているっちゃーそうなのですが、フラスタ完成後も”あーっ!こうすればよかったー!””デッサン狂いまくりやーん!”と悶え続けるのもアレなのでオーソドックスであろうと無難なこの構図に決定します。

 

続けて考えるのは衣装。

どんな衣装で登場するのかがわかれば良いのですが、それは望んでも無理なこと。

実際まったくの新デザインで登場したわけですし。

ともあれ今までの中からチョイスするわけですが、やっぱりまだ見たことのない組み合わせを描きたい。

見慣れた絵では並み居る絵師の方々に埋もれてしまいますから。

となればすぐに思いつくのが1stライブでの衣装。

その色合いから(エヴァ)初号機と言われなにかとネタにされている服ですが、イラストになったものを見た記憶はちょっと思い当たらなく、その上始まりのアイコンとしても印象深くもあることからこれに決めました。

対する穂乃果ちゃんの衣装は同じく1stライブのビジュアルで描かれた衣装が適任となるのでしょう。


「僕らは今のなかで」コスチュームのベースとなった衣装ですが、実際にこの1stライブ用に作られた物とは襟がセーラー風処理になっている等かなり大きく違いがあることに気づきます。

なぜビジュアル通りに再現しなかったのか?

おそらくそれは予算だったのではないかと想像できます。

まだどれだけ人気が上がっていくか分からずに始まったばかりのμ’sの1stライブ。

予算がかけられていないのは特に衣装に表れていて、Printempsの衣装は正直酷いものですよ。

どこからか調達したレオタードにユザワヤあたりで買ってきた素材を張り付けブーツと合わせ出来上がり。

演じる当人たちは”可愛い”と言ってはいましたが、それも本音なのかどうだか…………

みもりんが着ていたライダースジャケットは自前の物だったそうですね。

そこまで予算がかけられていないのですから、作られた(僕今衣装のベースとなった)ものもよく見るとチェックのパンク風スカートやブラウスなど既存の物を組み合わせて作られたように見え、それならビジュアル通りにするのは無理なことだったんだと想像できてしまいます。

話はまた逸れますが、ファイナルライブでのAngelic Angel衣装が展示されていた時に間近で見たのですが、あまりに煌びやかで豪奢でなおかつ繊細な作りに息を飲みました。

そして1stライブのあんな衣装からここまで予算が潤沢に用意できるコンテンツへと築き上げてきたμ’sのみんなへの尊敬の念がますます強くなったのを覚えています。

なら、公式でなくぼくのイラスト上ではあるのですが、その1st衣装を作り着せてあげよう。 

そうだ、いっそ衣装をチェンジして初号機衣装を穂乃果ちゃんに着せて正体不明だったその衣装にも意味を持たせてあげよう!

もうぼくのなかでも悪ノリにちかいほど >ω</

 

それらを踏まえてまず描きあがったラフ画がこれです。

おおまかには決まったのですが細かなポーズは表情も含め考えながら描いていたのですが、なぜか自然にドヤ顔となっていきました。

萌えて萌えてきゅんきゅんする絵のほうが良いに決まっていますがこのフェスでのえみつんにはドヤ顔をし、少しえらそぶったポーズをとらせたくなったんです。

ならばデザインの方向性も固まりました。

「有言実行」

えみつんがファイナルでまたみんなに会いにくると宣言してくれました。

さすがにそれは難しいいだろうとは思いつつもぼくたちはその言葉を胸に過ごしてきました。

営業面や様々な要因はあるでしょうが、ともかくその言葉を果たしμ’sの9人はまたステージの上に立ってくれる。

そんなえみつんの意思の表れをダイレクトに絵に現したものがこれです。

もうみんなのフラスタのはずがぼくの暴走となってしまったかもしれません。

でもこれしか考えられない!!

と思っていたのですがなぜか心の中にモヤモヤが。

たしかに有言実行ではあるんだけど…………

ファイナル前後のμ’sメンバーも自分のキャラへの距離感もそれぞれとなり、南條さんはわりと早い時期から絵里と並んでいるといったような発言を度々しており、反対にうっちーはことりちゃんであろうとしていました。

ではえみつんは…………

EmiRing◎クリスマスイベントで「これから」を”穂乃果と一緒に新田恵海として歌った”と語っており、”私たちと穂乃果たち18人”という表現をよく使うようになっていたと感じていました。

左右まったくのシンメトリーにすれば良いのですが、それでは面白くないのでポーズはかえたい。

でもそうすると必ずどちらかに重心が寄ってしまい片方が支えているように見えてしまう恐れもある。

どうしたものか……

 

そんな時ふと自宅本棚を見て目についたもの。

上野の美術館で開催された蒼樹うめ先生の美術展での図録なのですが、この表紙の絵。

ひだまりスケッチのゆのっちとまどか☆マギカのまどかという共にうめ先生が生み出したキャラクターなのですが、真ん中に置かれたスケッチブックで決して交わりあうことのないふたりの間の境界としたそうです。

ならば穂乃果ちゃんとえみつんも…………





真ん中に有言実行の文字を配し、ふたりの立ち位置を分けてみたところ自分の中でこれがうまくはまったんです。

慣れあっているわけでもなく、離れているわけでもなくお互いをリスペクトしあっていることが感じ取れる距離感。

(注:あくまで今回のぼくのデザインにおいてということであって他の方々の絵にもこの考えを当てはめようと思っているわけではありません)

ちょっと気が入ったポーズとの相性も良いのではないでしょうか。

ただこの距離感はかなり繊細なものでこの後修正するたびに細かく調整し直していくことになりました。

それと大事なポイントは穂乃果ちゃんが157㎝でえみつんが153㎝というお姉さんのほうがちっちゃいというところ。

そして背はちっちゃくても穂乃果ちゃんより(健康的に!)脚が太いということ。

自分が描いていながらもめっちゃここが好き好きー!

えっ?

かなりフェチ入ってますか?

キモイですがキモイですか?

さーて、ますますぼくの独りよがりが強くなってきたぞ。

翌日にとしゆきさんと打ち合わせることとなったのでこれをプリントアウトして持参。

秋葉原駅前に新しく開店した居酒屋の半個室。

としゆきさんと急遽かけつけてくれたきたゆさんに恐る恐るこのラフ画プリントを見てもらう。

ちょうど料理を持って来た店員さんには脱サラし漫画家を目指す中年男が編集者に原稿を見せて評価を伺っている図に見えたかもしれない。

でも、そんな緊張する時間もほとんどなくかなりの好感触。

っていうかめっちゃベタ褒め?

ほめらにつんがいるの?ワンワン

やったよ! 店員さん。 ぼくの原稿が雑誌に採用されたよ!!

ほかにも花の色の話で実はえみつんカラーと一般的なコーンフラワーブルーとでは結構幅があることや、えみつんカラーを入れてもオレンジ色の強さに駆逐されてしまうことなど、曲がりながらもデザイン稼業につき培った色の組み合わせ等を説明させてもらったり、逆にイラストへの意見もいくつかいただきながらこのフラスタ企画の成功を願い旨い酒を飲みかわす。

きたゆさんはノンアルコールだったのに申し訳ない。

なんかやたらオススメされた〆のうどん。

きっと本社から指令がでているんだろうな。

どこも大変だ。

お店も気に入ったのでおうどん食べて応援するよ。

濃厚な恵海人3人の会合も終了し、ここから一気に完成へもっていくよ!

 

会場の照明がどんな感じなのかは実際当日見るまではわかりません。

これまでいくつものイベントで見てきたフラスタの中にはイラストは超美麗に描かれているのに写真に撮ると線も色も繊細すぎて照明の反射で白く飛んでしまっていることもよくありました。

ならこのフラスタ絵は濃く重ね塗りをしていくほうが良いのではないだろうか。

ツイッターのプロフィール画面使っている絵(タイトルは『Cutie Panzer』ドヤァ!w)なのですがもともとぼくはこういった絵を描いていて、ペタペタと塗り重ねながら色を作っていくのが好きなんです。

でもそれだと重苦しくなってしまうので萌えを追っているときは薄く薄くを常に唱えながら色を乗せているのです。

でも今回は少しくらいの照明には飛ばされない、そして逆に暗めな場所でもちゃんと色が立つようにこんな重ね塗りで力強い色で仕上げていきます。

 

大体の色付けを終えたところです。

萌えを追求するならば肌はもう少し薄いほうが良いのですが、上記の理由から少し濃いめ塗りました。

完成はまじかです…………

ん…………

改めて見るとこの穂乃果ちゃん、似てないんじゃないか?

アニメ絵そのままではなくえみつんの絵に少し振ったうえで自分の絵としてのアレンジも加え描きたいとはいってもこれはあまりに穂乃果ちゃんからかけ離れすぎている。

穂乃果ちゃんにしては目が縦長すぎるのが原因な気がしてきた。

そしてラブライブ!絵では向こう側となる左目の表現もわりと対称性をもって表現されていることが多い。

この角度の顔を描く時の目は、ぼくの絵柄は右の描き方が多く、ラブライブ!では左の描き方が多いんですね。

なのでこの原則にしたがって修正してみるとだいぶん改善されたかな。

そのものでは無くてもこのほうが穂乃果ちゃんらしく見える。

えみつんの目も同様に修正し、こちらももう少し似るようにあがいてみた。

彼女の特徴は目じりにあると思うんですよね。

山なりにカーブしつつ目じりがちょいっと吊り上がった目。

本当はしわは描かないほうが良いのだろうけれど、彼女が30歳を超え自分の年齢に自信をもった発言をするようになってからは目元のしわもチャームポイントと感じるので、そこはしつこくならない程度に描きこむ。

ちょっとは似たかな?

 

 

そして背景代わりにこんなデザインの輪を作ってみた。

最初のラフほどには説明くさくならないよう、あくまでデザインの一部として有言実行の中身を記してみました。

文章が途中で切れているけれど、これはどうせ穂乃果ちゃんとえみつんを配置すれば消えてしまうところなので。

としゆきさんに見せると「Ringですね」とのコメントが返ってきた。

そ……そう……そう!そう!その通り!! やっぱり新田恵海といえばRingだよRing!!

アニメ等の考察もみんなすごいけど、きっと制作者は実はそんなことはまーったく考えてないんだと思う。

最初のガンダムなんてMSの細かな設定はファンによる後付けがバンダイによって公式化したものがほとんどだものね。

参加者名リストは屋上に穂乃果ちゃんが濡らしたモップで描いたμ’sの文字を取り入れ、屋上のタイル状にネームを書き入れるスペースを作り、宛名部分は音ノ木坂制服のスカートをイメージです。

なんとかほぼ完成となり一安心…………

 

そんな時に見たLINEライブのつんちゃんねる。

いつものゆるゆるぐだぐだな本編に続き追加された非有料会員も見ることができるパートでは…………

レーベル所属が移籍となり、新たなレーベルの代表者であり、ラブライブ!プロジェクト初期からずっとえみつんを見てきた木皿氏が出演されました。

それまでEmiRing◎会員向けにしか知らされていなかった彼女が発声障害であるとこうして一般の人が触れることができる場での発表。

その直後Yahooニュースなどのヘッドラインにも載り広く知られるようになりました。

病状は良くなってきてはいて、彼女の最高の頃の歌声を知ってるファンやなにより木皿氏からすればまだこんなものではないと歯痒くもあるけれど希望が持てる段階までは回復してきていること等現況を愛情を持ちつつ淡々と真摯に木皿氏から改めて説明がありました。

そしてその木皿氏のコメントを受け新田恵海さんが発した言葉はとても力強いものに感じました。

絶対に歌は捨てない。

3年半前の横浜や神戸で聞いた決意を再び口にした新田恵海さん。

そんな言葉を聞いた後に描きあがったものを見てみると…………

彼女をRingに閉じ込めてはいけないんじゃないか?

小夜啼鳥の籠や出口のないオリオン座の中から出さずに眺めているだけで良いのだろうか?

違う!

それは絶対に違う。

即座にRingから飛び出し上半身と下半身のバランスを変更し、より力強く立つ姿としました。

あわせて穂乃果ちゃんの右腕もユメノトビラのような握りこぶしに変更。

まぁあいかわらずぼくの思い込み独りよがりだとは思いますが。

そしてようやく完成です。

参加者が増え調整するとどうしても余りのマスが多く出来てしまうので、そこは花が被ってしまってもかまわない位置に配してデザイン的に間延びしないようバケツとモップを加えました。

 

出来上がったフラスタを見てその発色に大満足です。

印刷やさんって特に素人からの発注に対してはその意図をくみ取り色合いや濃度等を調整してくれる職人さんです。

CMYKとRGBの違いさえわからない客もざらにいますから。

だから印刷屋さんの選択によっては残念な結果となってしまうこともあるなかこれは良いお店を見つけましたね。

プリオさんありがとうございました。


フェスは……というとそれはもうみなさんが知っている通りえみつんは見事なまでに高坂穂乃果ちゃんでしたよね。

あそこまで声が出るなんて思っても見ませんでした。

やっぱりニッタエミはスゲーよ!!

今年の泣き始めをしました。

 

プレッシャーもあるにはありましたが楽しい製作期間でした。

としゆきさんをはじめ参加者のみなさんありがとうございます。

 

一応付けくわておくと報酬等は一切いただいていませんよ。

そんなものを頂戴してしまっては多大な責任を背負い込むこととなるし、ぼくも楽しみたいですからね。

コメント (2)

フェス

2020-01-20 06:56:09 | 日記

よもや君に出会えようとは。

乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない。

…………って今回は大量の10編成がラブライブ!山手線となっているのでわりかし確率は高いのですけどね。

秋葉原からだったら各駅停車で多少時間がかかっても京浜東北線1本で行けるところなのにわざわざ上野で高崎線に乗り換える。

やっぱり普段乗ることのない路線を前にしてはその魅力には抗えませんから。

さいたまスーパーアリーナ!!

展示場然とした幕張メッセを地元に擁する幕張民としてはこのムダに?凝った建物には嫉妬を覚えてしまいます。

ライブTシャツやメンバーカラーのジャージを着ることはないぼくだけれど、靴紐と帽子をオレンジ色にして推しへの想いを現した。

刺繍腕章は前日に「ハイスクール・フリート劇場版」を観に行った映画館がこのフェスのライブビューイング会場となっていて、そこでの物販で手に入れたもの。

そして事前通販で買っておいたマフラータオルとラブライブレード!

μ’sファイナルライブのタオルとブレードも加える。

ファイナルのタオルにプリントされているメンバー名は9人。

それが今や29人の名前が記されています。

ラブライブ!シリーズ3作品4ユニットが一同に会するラブライブ!フェスの開催です。

 

席は200レベルの10列目。

メインステージが結構近くさすがに表情までは判別できないけれど少なくとも豆粒以上には見えそう。

そして通路側コレ大事。

通路側か否かで快適性が大きく変わってしまうので席ガチャはあたりをひいたな。

そりゃアリーナでも最前列なら……と思いはするけど今回はコールやブレードの色すらわからない曲やメンバーがいるので会場をある程度見渡せ周りに合わせることができるこの位置のほうが今回はありがたい。

席の確認を済ませフラワースタンドを見に行く。

関係者や関連企業だけではなく多くのファンから贈られた祝花。

恵海人仲間から声をかけられイラスト作成を依頼されたので自分が描いた絵が多くの…………それはもう多すぎるラブライバーの目に晒される!

しかもそれぞれ多くのフラスタを飾るのは普段ツイッターやPIXIVで見るような絵師ばかり。

やっべーっ!

そんな大それたことやっちゃって自分のメンタル持つのか?

端から順番に写真を撮っていくラブライバーたちがそのフラスタだけはスルーしちゃっていたりしたら…………

それどころかプークスクスなんてされていたら…………

いやぁぁぁぁぁ

もう立ち直れない。

でも、どんな形で完成し飾られているのか。

印刷やさんから上がった発色はどうなっているか。

それを確認するのも責務のひとつだ。

恐る恐る見入ってみる。

は……花がスゲー。

すごいボリューム。

いったい何輪あるんだこれ。

もうちょっと絵を大きくすればよかったか?

いや、どんなサイズにしてもやっぱり花の存在感に敵うわけはないよな。

とりあえず思っていた通りに発色していてホッとしました。

このフラスタイラスト作成顛末は近いうちにまとめようと思っています。

スルーされることなく多くのライバーの方々が写真を撮っていく。

後で教えてもらったのですが「このえみつん上手くない?めっちゃ似てる!」と言っている人がいたそうで、もう嬉しさ一気に爆上がり。

しばらく後ろで”このフラスタ、ウチらが出したんやで”って心の中で呟きながらニヤニヤしながら見守る。

何人もの恵海人仲間とのしばしの会話を楽しみさあ開演だ。

 

まずはAqoursの「未体験HORISON」

実は蝶々の羽をモチーフにした衣装とビジュアルが子どもじみていてちょっと苦手なのでCDは買っていないのですが、この楽曲自体はとても好き。

どうもデザインや演出面で引っかかることがちょっとでもあると金を出せなくなっちゃう厄介な性質を自分は抱えているんだよね。

同じく新曲の「KOKORO Magic"A to Z"」も世界観がイスラムとヒンドゥーがごっちゃになっていてそこが気になり未購入。

長くそしてこれからもずっと続くであろうイスラムとヒンドゥーの宗教対立を考えればあまりに軽率だと感じちゃうんですよ。

ほかにも高校生に花魁モチーフの衣装を着せたり曜ちゃんの船舶用語や敬礼等サンシャイン!!はどうも浅薄なところが多い気がします。

話が逸れた。

まぁサンシャイン!!に対してそういった不満や監督に対する怒りはあるもののAqoursメンバーは魅力的だし楽曲も良曲揃いなので開幕1曲目としての責任を十分に果たし虹ヶ咲へとバトンを渡す。

ディズニーシーのショーのようなヨーロッパ調アレンジが好物なのでエマ・ヴェルデちゃんの「Evergreen」がお気に入り。

毎朝スクスタを立ち上げエマちゃんをツンツン突き「もう、めっ! だよ」と怒られ続けた甲斐がありました(えっ 何か?)

べ……べつにきょ〇ゅーだからってわけじゃないんだからね!

会場を回るトロッコでエマちゃんと果林さんが一緒に乗ってる。

ああ、ぼくはいったいどちらを推せば…………(だからきょ〇ゅー好きなわけじゃ…………)

 

せつ菜ちゃんの「CHASE!」は生で見て聴くとスゲー!としか言いようがない。

楠木ともりさんはソードアート・オンラインGGOで知ったけれどこのコは一気にスターダムに駆け上がっていくね(ってかもうそうなっている?)

 

ああ、ライブってやっぱり楽しい!!

ぶちあがっていく会場のボルテージ。

聞きなれた序章曲が流れはじめ、もうそれだけで涙があふれ出してくる。

何度聞いたかわからないほど聞き込んだこのイントロ。

「僕らのLIVE 君とのLIFE」

やばい! やばいやばいやばい!

4年間近くもの間待ち焦がれた女神たちが目の前にまた降臨したのに!

涙に曇りよく見えない。

でも、本当にまたステージに立ってくれたんだ!

「私たちはずっとμ’sです」「絶対にまたみんなに会いたいと思ってる」と言ったえみつんを信じていて良かった!!

泣き崩れそうになるわが身をしっかりしろと心の中で叱咤し、涙と汗が混ざり落ちていく顔をμ’sファイナルのタオルで何度も拭いながらもう身体に染み付いたリズムに合わせブレードを振りコールを叫ぶ。

そして6曲をメドレー形式で一気に畳みかけてくる。

確かにメドレー形式、しかもステージ上ではなくトロッコに乗って場内を回りながらというのは不満もあるのかもしれない。

でも、南條愛乃さんの膝の状態や新田恵海さんの発声の症状を考えるとこれ以上はもう望んだりはしない。

いや、なのに…………

南條さん、そんなにステップを踏んだり走ったりしなくてもいいのに…………

えみつん、辛ければ穂乃果ちゃんボイスではなく自分が出しやすい声域で歌ってもいいんだよ。

なんて心配しちゃうぼくの心に彼女たちは馬鹿にするな!と怒りをぶつけてくるかのように現状できる範囲での最高のステージを見せてくれる。

きっとトロッコの上ではかわいく手をふったりしているだけでよいだろうに身体が覚えているのかその狭いスペースながらみんなかつてのダンスを見せてくれている。

今のえみつんでは(ただでさえ難しい出だしの)「それは僕たちの奇跡」は避けるだろうと思っていたのにちゃんと穂乃果ちゃんの声で歌っている。

ファンクラブであるEmiRing◎会員に向けての告白から1年。

レーベル移籍に伴い一般にも発表されたその声の状態。

移籍をきっかけとして……というよりはやはりラブライブ!フェスのことを考えてのタイミングだったのでしょう。

より多くの(そして穂乃果ボイスを覚えている)ファンの前にまた出るのですから。

どれだけこの日のためにリハビリやトレーニングを重ねてきたんだろう。

スクフェス新規録音やスクスタなどで穂乃果声かわったんじゃ……という話は確かにあちこちから漏れ出してはいました。

でも、このフェスでは確かに新田恵海は高坂穂乃果でした。

もう、泣くよ!

そりゃそうじゃん。

正直3曲くらいをダンスパフォーマンスもなく思い出に浸るように歌うだけなんだろうなと想像していた今回のフェス。

それがこんな現状において最高といえるパフォーマンスを見せてくれて。

本当に! 本当にありがとう!

そして6曲一気に流れ込みこちらもヘトヘトとなった体を走る電流のような衝撃。

トロッコからステージに戻りかつてのフォーメーションが組まれ流れ出したイントロ。

「Snow haration」

会場中が真っ白な光で包まれる。

どれだけこれを待っていただろうか。

いや、待っていてもしかたないとすら思っていた。

えみつんの言葉を信じていたとは言ってもやはりそれが現実のものになるなんて…………

白から一転、瞬時に巨大なさいたまスーパーアリーナがオレンジ1色に染まる。

μ’s最高!!

大きな声で叫べる!

μ’s愛してる!!!!

ぼくの人生を……それもこの歳になって大きく変えてくれた……いや、壊されたと言ってもいいかもしれない。

「ラブライブ!離婚」

既婚者恵海人の中でネタ的に自虐的にそんな話が出るけれど、笑い話で済んではいるけれど決して起こりえなかったわけではないくらいぼくの人生が変わってしまったラブライブ!/μ’sとの出会い。

長い想いがやっと結実した今、家族にお礼をしよう。

今まで(生ぬるく)見ていてくれてありがとうと。

どうやってお礼をしようか今はわからないけれど。

 

”届かない星に手を伸ばし””開いた花の香から次の夢を受け取った”Aqoursが後を継ぎ登場。

もうね。

ラブライブ!すげーよ!!!!

本当にラブライブ!好きで良かった!!!!!

ラブライバーであって良かった!!!!!!

本気で叫んだよ"I live、I live LoveLive! days!!"

今後、北陸・上越新幹線や東北新幹線車内でこのさいたまスーパーアリーナ脇を通り抜けていくときにすすり泣くおっちゃんがいても見て見ぬふりをしてください。

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