ラブライブ!シリーズ最新作、「幻日のヨハネ-SUNSHINE in the MIRROR-」のTVOAが始まりました。
ラブライブ!サンシャイン‼︎のパラレルワールド物と言える作品で、お馴染みのAqoursメンバーがファンタジー世界の住人としてアニメ化されたんです。
これまでラブライブ!シリーズはマンネリ化しないよういろいろ変えてきたり変えなかったりしてきたわけですが、それでも6作全てが「スクールアイドル」という共通のテーマを持っていました。
最初のラブライブ!は副題が「School idol project」でしたからね。
ところが今回の幻日のヨハネはアイドルかどうかはまだわからないけど、少なくとも「スクールアイドル」では無さそうなので、それははたしてラブライブ!と言えるのか?という疑問を持ちながら第1話を見たのですが、これが意外にもラブライブ!でした。
挫折から始まり悩みながらまだ数少ない仲間に助けられながら歌に乗せて思いを爆発させる第1話。
この展開はまさにラブライブ!。
これは期待持っちゃうなー。
現在のアニメコンテンツはその1/3程度は異世界転生なんじゃないかというほど異世界物が多いですね。
そして異世界ファンタジーというとその舞台は我々の世界の中世がほとんどを占めています。
そうすれば世界観の構築が楽ですから。
剣と城の世界に魔法とドラゴンを加えれば誰でも異世界を描けるわけですよ。
また、未来世界や他惑星の文明というSF物もわりと作りやすい。
一方現在の自分と近いけれもどこか違う世界というのが一番難しいのです。
代表的な作品でとして、映画「ブレードランナー」とアニメ映画「王立宇宙軍オネアミスの翼」が思いつきます。
オネアミスは知っているようでぜんぜん違う文化としながらもどことなく東欧的な雰囲気がありました。
当時は冷戦真っ只中でワルシャワ条約機構に属する国々は「敵国」ではあったものの、ハンガリー、ポーランドあたりは比較的こちらに近く、TVの紀行番組でも取り上げられていてすこし異世界チックな街並みが感じられたらものです。
そしてこの幻日のヨハネは……
日本(しかも沼津)という設定でありながら日本のようで海外のようでもある街並みのデザインがかつての満洲国のように感じられます。
沼津にある現実の風景が西洋的ディテールで変えられていて、それが日本の傀儡国家として新しく大陸に建設した満洲国の街並みに見えるのです。
(TVでの特集番組の映像や本に掲載されている写真しか見たことはありませんが)
勝手な想像ですけれど……
異世界ファンタジーとして始まったラブライブ!シリーズ最新作。
その世界観をもっと見たい。
街並みや生活様式を細かく描き込んで欲しい。
これからどんな文化の設定を見せてくれるのかがとても楽しみです。
とは言え、このスピンオフ作品にどれだけの予算が掛けられているのかは不明ですが……
キャラは可愛いし、あと男性が普通に存在していたのがとても良かったな。